ちきうの気持ち

行徳地震前兆観測プロジェクトがお届けする,観測のメンテナンス情報とエッセイ風読み物です。

5月14日(土)

2005-05-14 13:26:00 | Weblog


現在、13時ですが、天気がだいぶ回復してきました。気温も上昇してきましたね。

さて、本日 0:14茨城県北部を震源とするM4.6、最大震度3の地震がありました。この地震が5/11から発生している本校観測の電波異常と関連があったかどうかは即断できません(もちろんその可能性もあります)。この研究で難しいのが再現性なんです。過去に同様の震源の地震で同様の前兆が必ず出ていたかというとそういうわけでもなさそうです。

つまり、行徳方式の計測では、「関東での有感地震の可能性がおよそ4日以内にある(震源は不明)」ことを確率的にしか表現できないということになります。 特に5月~9月は季節的なEスポにより今後もアラートレベルの信号が観測されることが多々あることと思います。 それがすべて地震性というわけではなく、そのうち地震と関連したものは3~4割程度(正確な計算としてではありませんが)と考えていいかと思います。

行徳データで異常(気象擾乱や明らかな人工起源を除く)がある場合、それが地震性かどうかを他の観測系の情報などをつかってどう見極めるかということに力を割くということになるかと思います。そういった面でも様々なサイトの生情報の提供(「地震予測の情報ではなく、生の観測データ値」)の提供が欠かせないと考えます。