TMSに載せた『がむしゃら車両改造術」で、模型は精密で無くて良いんだよ、と言うような事を書いたのですが、実は模型は精密に作ろうと書いた記事もあるのです。 矛盾しているようですが、私の基本は本物を必要以上にマネなくても良いなのですが、他の方の作品で精密に作られものは見ていて感心します。 やはりきっちり作られた作品は気持ちが良いものです。
この京阪2000は、今月号のTMSに載っているMさんの作品。 貸しレイアウトでの運転会に持ち込まれていたのです。
こうやってみたらわかりませんが、とても良くできています。 室内には吊り革もあります。 精密にできていて、かつ走りも良い、これは素晴らしい事ですが、走っていると吊り革がある事をだれも気がつかなかったのはちょっと残念。
精密に作ることは情景でも言えていて
これはTMSの表紙にもなった「長駅さくら」の夜景でTさんの作品です。 このモジュールが運転会に出現すると、必ずと言って良いほど、人垣ができます。 やはりよくできているものには人が集まる。
一方、これも注目を浴びました。 プラレール改造のしまかぜです。 この車体幅を狭くしてかつ、走るようにするにはかなりの工作が必要なこともありますが、かならずしも精密なものが注目を浴びると言うわけではありません。
保津峡の景色も青い車体を映えさせています。
人それぞれの考え方で、鉄道模型は広い範囲の多様性があります。
ということで、今日は私が昔に作った東野の車両です。
完成写真はこれです。 2軸の気動車です。
レイルロードというメーカーのエッチングキットです。 はんだ付けでボディーを作って。
いろいろ、床板を作って走り装置を検討しています。
フライホイール付きのモーターと台車に、右は1軸の、計3軸の検討。
しかし、走りが気に入らないのでこれは止めにして、
ガスで鉛を溶かしています。
木枠に流し込んで、鉛で床板を作っています。
鉛の床板完成。 本当はダイキャストで作りたいのですが、そんなことはできないので鉛です。 重量が欲しいのです。
車輪とギヤユニットをつけて
まだ足回りが完成していませんが、モーターにはフライホイールをつけています。
改めて、全車輪集電ための集電シューをつけて。
モーターをつけてジョイントで車輪に伝導。
一方、動力のない軸は3点支点のために真ん中にネジで支点を作っています。 車軸にはパイプを被せました。
ここで、面倒だったのは軸受の穴を長穴にして車軸が上下に動くようにすることでした。
室内灯は電球。 ヘッドライトはLEDだったと思います。足回りの説明だけで、ボディーの説明はほとんどありませんが、当たり前程度に工作して完成です。
鉛で作ったので床板がしっかりして重量感だけではなくて、剛性もあるような感じ。
ギヤ比は1:17だと思ったのですが、制作メモにも肝心なことが書いていない。 でも、良いギヤ比です。
走りは重量感があります。 重いと走りにも重量感が出るのですね。
そして、集電は抜群、スローでポイントを通った時にゴトンゴトンと、重い音を出しながら速度の変化もなくスムーズに通過します。 やはり、動力車は重量です。 それに3点支点も効いています。
まあ、いい加減な外観ですが、走りは抜群、ぶっ飛ばすという意味ではないですよ、スローにスムーズにです。
東野、作った時には「とうの」だとばかり思っていましたが、「とうや」と読むんですね。 でもパソコンで「とうや」と入れても「東野」は出てこない。 辞書を作った人が知らないんだ。
おわり」
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