Jacarandaの木の下で

2004年〜2006年
ザンビア共和国での在外公館派遣員の記録

2年生。

2005-09-15 08:00:37 | Weblog
今年もまたジャカランダが綺麗に咲いている。
なんだかんだで1年が過ぎ、ザンビア2年生になっちまったな。
振り返れば「あぁこんなもんか」の1年間。
何を得たか?う~ん、たくさんあるだろうし、大したことでもないかもしれない。
とりあえず、今は日焼けで顔の皮がぼろぼろ。ここに来て何回目かな。
朝の挨拶をニャンジャ語でするようにしていたら、最近はザンビア人が日本語でするようになってきた。館内では結構日本語が流行ってる。
車も運転できるようになったし、独り暮らしにもなれた。ソファーを部屋に入れたせいで、食事のあと少し横になると十中八九朝まで起きない。ブログが滞ってるのもそのせい。
そう、このブログのおかげで、みんなの近況もしれるし、知らないところで僕を知る人も増え、多少なりともアフリカを気にかける人が増えてくれたのも一つの進歩。
いわゆる「正社員」的な仕事もこれが初めてだし、随分慣れてしまったせいで先輩には「来た当時は可愛かったのに」と言われる始末。
この一年、国に慣れることと平行して現地職員との人間関係を構築するのには力を入れた。挨拶は当たり前のこと、誕生日には一人ひとりプレゼントを渡し、彼らの体調に気をかけ、できる範囲で相談に乗った。
一年である程度は「僕」という人間を知ってくれたと思う。
おかげで休暇から帰ったら必要以上に暖かく迎えてくれたし、誕生日には食事も抜くほどお金の無い現地職員が急いでプレゼントを買いに走ってくれたし、ザンビア一周年の寄せ書きまでもらった。こんなに嬉しいことはそうないよ。

次の一年、仕事内容はおおよそこの一年と変わらないけれど、もっと上手にこなしたい。で、ルーティーンワークだけじゃなく、現場に近いから思いつく改善や後回しにされがちなことをケアできたらなと思う。
家で眠ってるいつからあるのか分からない食べ物や冷蔵庫の中身なんかも整理しなくちゃな。いつか使うだろうと思ってためてきた使い古しの油ももういらないし。

こんなところに来なければ会えない人にもたくさん会った。
国会議員はどうでもいいとして、色んな形で国際協力をしている人がたくさんいることを知れたのはすごく貴重だと思う。
国際協力って一言じゃ言えないくらいやることが多くて、しかも効果や結果がすぐ見えるものじゃないからそれに注ぐエネルギーやモチベーションは中途半端じゃとうていできない。
同じくらいの歳の人間が青年協力隊員として自分の計画で現地の人間を育てているのは尊敬に値するし、刺激になる。
それぞれが違ったバックグラウンドを持って、色んな事をしてきたんだなって思うとボケーっと遊んできただけの自分が恥ずかしくもなる。
「選挙で首相がかったね。うれしい?」ってザンビア人に聞かれて「いや、特になんとも思わない」なんて返事すると「どうして?」なんて言われる。勉強不足だし、これと言った意見もないし、特に期待も無い。どれだけの日本国民が「小泉政権が続いたからあのねのね・・」なんて言えるか分からないけど、自分なりのビジョンを持たねばなと思ったりもする。

そんなわけで、あと一年。気が付いたら和民で軟骨から揚げ頼んでましたみたいな速さだろうけど、何はさておき健康で突っ走っていこう。
結局誰も僕を訪ねてこようとしないけれど、みんなにとってもアフリカで生活できるチャンスがあるのはきっとぼくのいる後1年です。迷う一歩がたくさんの道を開いてくれるよ。

だいぶぐぅたらになってきたけど、これからもよろしく。

旅日記の続きは気が向いたら書きます。