3年で1.6倍 文教費の2倍に
防衛省は30日に決定した2025年度予算案の概算要求で、8兆5389億円を盛り込みました。24年度予算より5893億円増え、11年連続で過去最大の更新が狙われています。安保3文書に基づく大軍拡が行われている3年間では約3・2兆円の増額となっており、約1・6倍に膨れあがっています。
軍事費は、文教関係予算の要求額(4兆3883億円)の約2倍に達します。米軍再編・SACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)経費は金額を示さない「事項要求」としており、総額はさらに膨らみます。長射程ミサイルの量産・取得などに巨額の予算を充てており、敵基地攻撃能力や「統合防空ミサイル防衛(IAMD)」を推進します。
敵基地攻撃が可能な「スタンド・オフ防衛能力」として、射程を1000キロ程度に延ばす「12式地対艦誘導弾能力向上型」の艦艇発射型の取得に170億円を初めて盛り込みました。潜水艦から発射する誘導弾の取得費に30億円を初めて要求。音速の5倍以上で飛行する「極超音速誘導弾」の生産・量産準備に2569億円を盛り込み、24年度比で約30倍に急増しました。
各部隊を一元的に指揮する、次世代「自動警戒管制システム(JADGE)」の整備に126億円を計上。「IAMDにおける指揮統制の要」として、米軍システムと連携します。先制攻撃を含んでいる米軍IAMDの一部に組み込まれる危険があります。
宇宙での能力強化に全体で約5974億円を充て、約4・2倍に急増。小型の人工衛星を展開させ、ミサイルを監視する「衛星コンステレーション」の整備に3232億円を計上し、民間業者が整備・運営するPFI方式で行います。
南西地域を想定し、海上輸送力向上のためPFI方式で民間船舶を6隻確保し、8隻体制にします。長射程ミサイルなどを保管する弾薬庫について6施設36棟を新設することを決め、358億円を要求しました。
過去の契約のローン返済に充てる「歳出化経費」が4兆4527億円に上り、24年度比で約5047億円も急増しました。軍事費が膨張する大きな要因となっています。
防衛省は30日に決定した2025年度予算案の概算要求で、8兆5389億円を盛り込みました。24年度予算より5893億円増え、11年連続で過去最大の更新が狙われています。安保3文書に基づく大軍拡が行われている3年間では約3・2兆円の増額となっており、約1・6倍に膨れあがっています。
軍事費は、文教関係予算の要求額(4兆3883億円)の約2倍に達します。米軍再編・SACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)経費は金額を示さない「事項要求」としており、総額はさらに膨らみます。長射程ミサイルの量産・取得などに巨額の予算を充てており、敵基地攻撃能力や「統合防空ミサイル防衛(IAMD)」を推進します。
敵基地攻撃が可能な「スタンド・オフ防衛能力」として、射程を1000キロ程度に延ばす「12式地対艦誘導弾能力向上型」の艦艇発射型の取得に170億円を初めて盛り込みました。潜水艦から発射する誘導弾の取得費に30億円を初めて要求。音速の5倍以上で飛行する「極超音速誘導弾」の生産・量産準備に2569億円を盛り込み、24年度比で約30倍に急増しました。
各部隊を一元的に指揮する、次世代「自動警戒管制システム(JADGE)」の整備に126億円を計上。「IAMDにおける指揮統制の要」として、米軍システムと連携します。先制攻撃を含んでいる米軍IAMDの一部に組み込まれる危険があります。
宇宙での能力強化に全体で約5974億円を充て、約4・2倍に急増。小型の人工衛星を展開させ、ミサイルを監視する「衛星コンステレーション」の整備に3232億円を計上し、民間業者が整備・運営するPFI方式で行います。
南西地域を想定し、海上輸送力向上のためPFI方式で民間船舶を6隻確保し、8隻体制にします。長射程ミサイルなどを保管する弾薬庫について6施設36棟を新設することを決め、358億円を要求しました。
過去の契約のローン返済に充てる「歳出化経費」が4兆4527億円に上り、24年度比で約5047億円も急増しました。軍事費が膨張する大きな要因となっています。