水徒然

水に関する記事・記録・感想を紹介します。水が流れるままに自然科学的な眼で
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松茸の高値から想う生物多様性

2010-09-23 | 日記

 松茸の高値は当たり前という昨今、生物多様性における絶滅しかねない品種として 松茸を取り上げ調査しました。

三重県生活・文化部文化振興室県史編さんグループ
の記事によれば、
http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/rekishi/
kenshi/asp/hakken/detail.asp?record=278

「・・・・・10月に入ると、国産松茸も市場に出る。ただ、外国産の松茸はともかく、 国産の松茸は値段が高く、そうたやすく口に入らないのが実情であろう。・・・・・1914(大正3)年発行の『三重県林業要覧』の中から松茸の値段が 椎茸に比べて随分安いというデータを発見し、いささか驚いた。 それは椎茸と松茸の県内生産量と価額で、1911(明治44)年の数値は・・・・・1㎏単価に 換算すると、椎茸1円30銭に対して松茸はわずか15銭で10分の1程度である。 当時は椎茸栽培が技術的に未熟で椎茸の生産が少なく、高価であったのだろうが、 それにしても松茸の価額が非常に安い。ちなみに、この年の三重県平均の米価 が・・・・・、米1升(1・5㎏)よりも松茸1㎏の方が低価であった。  国産の松茸1㎏が数万円もする現在では、とうてい考えられない・・・・・第2次世界大戦 前には三重県各地で松茸がとれた。」

 ⇒三重県では1970年代から激減しています。原因は何か?

「手作りビンボー暮らし」さんの貴重な記述によれば
http://blog.goo.ne.jp/tenten_fiefie/e/
7238086d2cf4c99e6b71507dba0da68c

「・・・・・ 下のグラフは、1989年ー2007年の全国と上位ベスト5県のマツタケ生産量の推移である。林野庁の特用林産品統計から作成したもので、お役所が把握できていない自家消費分や闇取引分(別に「自由経済」だから“闇”とするのは適切ではないが)は含まれていないが、大まかな実体をつかむには今のところこのデータしかない。



・・・かつては西日本に多かった上位県に比べて高冷地が多く、地球温暖化やマツクイムシの拡大などの環境変化を受けにくいといった条件に恵まれた面もあるだろう。・・・
 このままでは10年後には、マツタケは長野や東北のごく一部と北海道だけの特産物になっているかもしれない。しかももはや庶民の口には国産まつたけは入らないようになっているだろう。・・・」

全国的には1980年代から激減しています。原因は何か?

 

 

 


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