水徒然

水に関する記事・記録・感想を紹介します。水が流れるままに自然科学的な眼で
解析・コメントして交流できたら最高至福です。

松茸の生産高減少要因について「水」との係りはないか?

2010-09-23 | 日記

 松茸の国内生産高は年々減少傾向しています。
既報の「松茸の高値から想う生物多様性」から、根本原因が不明?で絶滅品種になりかねないと思われ心配しています。
 
誰が松茸を殺したか」(2006.5.26の記事)
を読むとよくわかりますが、
 「・・・・・昭和30年代には芳川村の田んぼの水路にはどじょうが群れていた。取って食うことも出来た。・・・・・
 出かけて松茸狩りが出来た。
 
40年前には松茸はちょっと高級な、それでも日本人にとっては普通の食べ物だったのだ。その松茸が40年間で採れなくなってしまった道筋を考えてみよう。・・・
 江戸時代、250年以上にわたってわが国は鎖国政策をとってきた。限られた国土のなかで外から何も足さず、何も外に出さず、水田稲作を中心とし、自然環境を人間の活動のために、もっとも好ましい形で維持するための工夫を続けていた。・・・・・」
本文を読む

⇒まったく同感です。
確固とした原因解明とその対策は必死にされていますが、不詳なのが問題と思われます。
何らかの原因によって自然環境が変化しているとは推察できますが、・・・・・。
本題の「水」と係りのある記事を以下に記載します。

「キノコ日記」2008年10月3日の記事
「2008年マツタケの発生予測」によれば、
 「マツタケ*は秋が涼しい方が豊作になり、暑さがぶり返すと収量が落ちると言われています。・・・
 
マツタケの子実体(きのこの部分)が発生するためのきっかけは、地温が19℃以下になることだと言われています。19℃以下になると、マツタケのきのこを作るスイッチが入り、子実体原基(きのこの赤ちゃん)が作られます。
 残暑が厳しいと、いつまでも子実体原基が形成されず、きのこができません。また、一度低温になり子実体原基が作られても、暑さがぶり返すと原基がだめになってしまい、そこからはきのこが出なくなります。・・・
 近年の温暖化が発生量に大きく影響すると考えられています。
・・・
子実体原基が形成されてから7-10日でキノコが地上に現れると言われています。・・・
 
マツタケをはじめキノコ類の子実体は90%が水で出来ています。ですから子実体を形成して地上部に出るときに十分な水が必要、水が少ないとキノコの数が少なかったり、一本が細くなることがあります。今年の降水量を見てみましょう。・・・
<9月度の降水量とマツタケ発生量>

 本文を読む

 ⇒松茸の生育に十分な「水」が必要であることがわかります。水は主に「雨」から供給されていますが、「生育環境の保水性」がどうであったか?
「雨水質」がどのようであったか?は興味あるところです。

*ウィキペディア(Wikipedia)によれば、
 
マツタケ(松茸、Tricholoma matsutake(S.Ito et Imai) Sing.)は・・・・・キノコの一種。養分の少ない比較的乾燥した場所を好む。秋にアカマツやコメツガ、ツガ、ハイマツ、エゾマツ、まれにクロマツなどの単相林のほか針葉樹が優占種となっている混合林の地上に生える。
菌糸体の生育温度範囲 5-30℃、最適温度 22-25℃、最適pH 4.5-5.5、菌糸の成長速度は遅い。」 


最新の画像もっと見る