水徒然

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色々な物質中の希土類元素存在度パターンに係る記載を調べました。

2010-12-26 | 日記

希土類元素の地球科学
3.2. 海水・河川水の希土類元素存在度パターンによれば、 http://staff.aist.go.jp/a.ohta/japanese/study/REE_ex_es3.htm
(一部、割愛しました。)
「3.2. 海水・河川水の希土類元素存在度パターン、 3.2.1. 河川水と海水の希土類元素存在度パターンの特徴 では
・・・岩石や土壌から水に溶けた希土類元素は、川となって、河口を経て、外洋へと流れ出していきます。 ・・・


パターンの特徴としては、 軽希土類元素側に富み、負のEu(ユウロピウム)異常を持つパターンを示しています。またCe(セリウム)異常は、河川によって無かったり負の異常を示したりとバラバラの特徴を示します。これまで見てきた岩石の値に比べると、濃度が遙かに低くなっています(100万倍以上も濃度が薄い)。 ただし、河川水は地域差が大きく、河川によってパターンに大きな変化が生じることが珍しくありません。また、降水によって濃度が薄まったり、人為的な汚染(医療関係にX線の投影材などに希土類元素が使われている)の影響を受けるなど、その特徴を正しく捉えるのは大変です。
 海水: 図には浅い(0-1000m)海水深い海水(1000-6000m)の平均的なデータを示しています。いずれも、全体としてお椀のように下にへこんだパターンに、大きな負のCe(セリウム)異常、小さな負のEu(ユウロピウム)異常、Ho(ホルミウム)に対してY(イットリウム)が比較的に多く溶けていることなどの特徴を示します。 特に、Y(イットリウム)がよく似たイオン半径を持つHo(ホルミウム)と異なる挙動を示すのは、岩石が水に溶ける・水から沈殿物として除去される反応においては、イオン半径や価数が同じというだけで、元素が同じ振る舞いをするわけでない事を表しています。 海水は深さが増すに従ってパターンの特徴が変化します。図からはわかりにくいのですが、深さが増すに従って、負のCe(セリウム)異常が大きくなる、重希土類元素に富む傾向を示すなどの変化を示します(もちろん海域によって特徴は変化します)。表層から数100mまでの浅い海水は上下方向にかき混ぜられていますので、川から供給された希土類元素が深い海水と混ざり合います。そのため、表層海水のパターンは全体として負のCe(セリウム)異常がやや小さくなります。 」

⇒海より河川のほうが多いことがわかりました。
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