バイオシリカ研究所
「バイオマス(イネ籾殻)の工業的利用に関する研究開発と技術指導及びその工業的利用製品の製造販売」によれば、
http://www.biosilica.jp/gui01.html (一部割愛しました。)
「■イネ籾殻の特徴
・農産廃材の代表である籾殻は無限の資源である。(毎年世界で9000万トン、日本で200万トン発生)
・籾殻中には約20%のシリカ(SiO2)が有り、アモルファス(非晶質)、多孔性で生物との親和性が高く、かつ化学的反応性、吸着性に優れている。
・このシリカは籾殻を燃焼して灰として簡単に取り出せ、特に高純度品はバイオシリカ高機能材料として多くの可能性を持つ。
・籾殻灰は断熱性に優れ長年製鉄産業などにおいて大量に使用されている。
・また、焼成歪の少ない多孔質セラミックスの原料としても優れている。
・籾殻の炭化物は薫炭として土壌改良剤等に使われているが、工業的利用についても多くの可能性を持つ材料である。
鉱物由来のシリカはクリスタル(結晶質)であるため取り扱いにおいて生体に対する安全性を考慮する必要があるが籾殻由来のシリカはアモルファス(非晶質)であるため安全である。」
⇒1985年に籾殻の工業的利用に着手したとのことです。
重厚長大の代表である製鉄産業の断熱材、純水製造には必須の活性炭の代替材である薫墨、多孔質セラミックスなどに使われているようです。
「米」が重厚長大時代の米(鉄)の製造に係っていること、および軽薄短小時代の米(高純度シリコン)の製造に係る可能性があることに感銘しています。関係者の開発力を期待します。
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私が知る範囲では、農家の炊飯(籾殻かまど)の燃料に使われる以外は、廃棄や肥やしになっているだけです。
これから注目の材料なのですね。