マイクロテック・ニチオン ゼータ電位測定の応用
水環境分野によれば、
http://nition.com/product/zeecom_ap_water.htm
「排水基準等で定められている浮遊物質 (SS: Suspended Solids) には粘土粒子、プランクトン、有機物など様々な粒子が含まれています。ゼータ電位を指標とすると凝集・沈殿現象を定量的に扱え、浮遊物質の処理の効率化を図ることが可能になります。浮遊物質は種類によって静電的に異なる特徴を持ち、一方で原水、排水などの性質もそれぞれ異なります。 このように様々な条件下で凝集・沈殿処理を行うためには、適切な凝集剤の選定と投与量の検討が不可欠です。上下水道などの水処理施設でゼータ電位を指標とすることは、水質向上や効率化、コスト削減などに有効な手段と言えます。・・・ 沈降、浮上する粒子の電気泳動を追跡できる。 粒径の大きな粒子は沈降を起こしやすく、・・・このような粒子のX軸方向の動きのみを捉えることでゼータ電位を算出します。 マイクロオーダーの粒径の粒子を相対的に比較することができる。 透過光測定モードと粒径測定機能を用い、大まかな粒子サイズを測定することが可能です。・・・ 」
⇒解析サンプルの前処理方法に注意することが重要と思います。
<測定例>
たとえば、アルミナおよびシリカ単独では、等電点(電荷が0のときのpH)がそれぞれ約pH2.5とpH9であり、pH7~7.5(海水の平均)では両者のゼータ電位が反対になっています。微粒子のマイナスを示すシリカ(SiO2)がプラスを示すアルミナ(Al2O3)に吸着しています。
(google画像検索から引用)
(google画像検索から引用)
* アルミナおよびシリカ単独の等電点(電荷が0のときのpH)がそれぞれ約pH2.5とpH9付近
<タンパク質(有機物)のゼータ電位曲線例>
等電点が4.5を示します。
タンパク質のゼータ電位曲線と等電点(電荷が0のときのpH)
(google画像検索から引用)