水徒然

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再生可能なエネルギーに係る記載を調べました。(その4:2050年100%のシナリオ)

2011-06-23 | 日記

 '11-06-23投稿、強調
 既報にて、今までの再生可能なエネルギーに係る投稿を個人的に整理しています。
 本件、ブログテーマとは直接関係しないかもしれませんが、既報に記載した観点に着目して新規に提案されている技術を都度、
断片的に調べています。
 今回はWWFにて発表されました全世界において2050までに100%の再生エネルギーに係る記載を大局的にどのようなエネルギーを重視しているのか?を確認する為に、調べました。
  島国であるが故に電力不足時の融通が利かない、および震災による財政面の逼迫、税収入の漸減を抱えているわが国の現状、2020年までに再生可能なエネルギー20%のシナリオも含めて、どのように政策補助して展開するのか?
 島国であるデメリットをメリットにする周辺の排他的経済水域を有効利用した蓄電技術を含めた画期的な新技術に期待しているものの、個人的には過去の政策・経緯などから何が本命になるのかよくわかりませんが、・・・。

 WWF『エネルギー・レポート』を発表
2050年までに100%再生可能エネルギーは実現可能!
記者発表資料 2011年2月3日 (一部抽出しました。)
「・・・既存の技術のみで、このビジョンがどこまで達成できるか、エコフィス(世界有数の気候・エネルギーに関するコンサルタント企業)に分析を委託し、2年間の歳月をかけて完成したのが、本レポートです。100%再生可能エネルギー社会のシナリオを示し、その実現に向けた行動を社会に呼びかけています。
シナリオでは、2050年までに
(1)世界全体および各部門でエネルギー需要をどこまで減らすことができるか
(2)その需要に見合ったエネルギーを、持続可能な形で供給することができるか
をそれぞれ順に検討しました。

 その際、重要なポイントとして、以下を考慮しました。
 省エネルギー策の徹底により、世界のエネルギー需要を減らす需要側の各部門(産業、建築物、運輸)で電化を進める持続可能な再生可能エネルギー源でまかなう電化が難しい部分(熱、燃料用途)は、その他の再生可能エネルギー源でまかなう(太陽熱等)バイオマスエネルギーは最後の手段とし、他の再生可能エネルギー源でどうしてもまかなえない部分に利用するその結果、エネルギー需要については、2050年には2005年よりも15%削減が可能であることが示されました。

 これは、これまで発表されたどのシナリオよりも野心的な数値です。現在ある技術をベースに、その需要に対して、95%を再生可能エネルギーで供給することが可能であるという結果が得られました。残りの5%は今後誕生する新たな技術にゆだねていますが、化石燃料や原子力、旧来型バイオマス(薪炭材など)は、太陽光・風力・地熱・水力・バイオマスといった多様な再生可能エネルギー源を組み合わせることによって、ほぼ完全に代替することができるのです。また、これにより世界のエネルギー由来のCO2の排出量は、2050年に80%以上削減されるという結果になりました。

  このシナリオは、国連の人口増加の予測(2050年90億人超)を反映し、現在電気のない生活をしている14億人を含む、世界中のすべての人に電気を供給できることを想定しています。
・・・ WWFはこのシナリオで示された、100%再生可能エネルギーの実現を確実にするために、社会が次の5つの重要事項を選択する必要があると考えています。

重要な選択その1:エネルギー効率と再生可能エネルギーの追求・・・
重要な選択その2:土地利用と土地管理(持続可能な方法で得られたバイオ燃料を担保する政策)・・・
重要な選択その3:低炭素な生活スタイルを受け入れる・・・
重要な選択その4:資金と投資・・・
重要な選択その5:研究開発の支援新技術の研究開発と既存技術の改良をさらに加速させていく必要がある。
 鉄やセメント、化学製品等エネルギー多消費で炭素を多く排出する製品は、徐々に代替されるべきである。
著しい成長を続ける航空・船舶部門に対しては、再生可能エネルギーでつくられた水素エネルギーの開発が必要である。
 シナリオでは、持続可能な方法で生産されたバイオ燃料による
代替を挙げているが、それらを可能な限り再生可能水素で代替することにより、バイオ燃料生産以外の用途に土地を解放していくべきである。

日本は再生可能エネルギーの普及拡大を
 日本では現在、発電量に占める再生可能エネルギーの割合は3%程度に留まっています。WWF気候変動プログラムの池原庸介は「気候変動問題の解決とエネルギー安全保障を見据え、全量固定価格買取制度などを適切なかたちで早期に導入し、再生可能エネルギーの大幅な普及拡大を図っていく必要がある」とコメントしています。・・・

 
                                    」      
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⇒技術的に廃棄物利用のバイオマス関連のエネルギーの比率が多いことと、太陽光関連のエネルギー、風力、地熱関連の伸びを現状では予測しています。
 また、航空機分野での
再生可能エネルギーでつくられた水素エネルギーの開発に期待しているようです。
 風力は大規模水力同様、立地制約からか伸び率は低く、洋上風力にはそれほど期待していないが、わが国では期待できるかもしれません。


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