脳梗塞で身体障害者に成った人生について

ある日突然に脳梗塞に倒れ、気が付いたら体の半分が全く動か無い状態に成った時の感情など

過ぎたるは及ばざるが如し

2009-10-25 19:15:58 | Weblog
精神科の言葉で共依存症というのが、有ります。
一般的に耳にする言葉で依存症が有りますが、共依存症は、お互いが依存しあう関係です。

私はこの言葉を、数年前、竹野内豊主演の”サイコドクター”と云うドラマで知りました。先日、昼、”相棒”と云うドラマの再放送でもこの共依存症が、テーマに成ってました。現在の日本では、結構多いのだそうです。

最近の若者の中に、物をかたずけなれ無い人達が多いとか!この現象も、結局共依存症です。

私達の患者さんの中にも、きっと随分の方が居られるのではないでしょうか?
脳梗塞に成って、身体麻痺の後遺症が判明すると、家族は、『患者を可哀相』と、哀れんだり、悲しんだり、同情したりする気持ちが有り、ついつい甘やかしてしまいます。

患者も、自由に動か無い身体を、苛立ち・怒り・悲しみを、家族にぶつけてしまいます。その状態が、日常化していくと、患者は、甘えを覚えますし、家族は、『自分達が居なくては、患者は何も出来ないのだ』考える様に成ります。

この関係が、自然に共依存に発展して行きます。これでは患者の為には、マイナスなのです。その内患者は、辛く痛いリハビリを放棄してしまいます。そして、益々患者は、甘え、我儘になってしまうのです。

家族は、そんあ患者に『やっぱり私達が居なければ生きて行けない』と、過保護にしてしまいます。

リハビリを辛いと嫌がる患者を無理矢理リハビリに行かせるのは、身を切られるより辛いでしょう。『自分が替われるものなら、替わってやりたい』と、思う家族の方も多いでしょう。しかし、この感情は、患者の為には、何の役にも立た無い、どころか、人生を潰してしまうと、考えて頂きたいです。

甘やかしすぎも、甘え無さ過ぎも、どちらも、良い結果は無いです。