脳梗塞で身体障害者に成った人生について

ある日突然に脳梗塞に倒れ、気が付いたら体の半分が全く動か無い状態に成った時の感情など

臨死の記憶

2009-10-17 18:06:10 | Weblog
脳梗塞で倒れた時、病院に着いたした時、私は、既に心肺停止だったそうです。
院長が、「もう駄目だろう」と呟いた時、当時京都大学医学部から、研修に来てた、若い医師が、「嫌、若い女性だから、救命しましょう!」と言って、治療に当たって電気ショック3回掛けて、何とか息を吹き返して、意識を取り戻したそうです。

その時の記憶は、今もはっきり覚えてます。す~っつと真っ暗な世界に引き込まれ、遠くにキラキラと輝く美しい場所が、見えるのです。『わ~綺麗!あの場所に行きたい!』と思い、必死に走ってました。

すると遥か後ろで、稲妻が光りました。『急が無くっちゃ!』と、もっと激しく走りました。また斜め後ろでピッカッ!!、先程よりもっと大きい稲妻が光り、一瞬立ち止まった所に、私の頭にド~ン!!!と、直接稲妻が落ちました。ショックで倒れ、起き上がろうとした時、「00さん00さん!!」と、私の名を呼ぶ男の人の声が、聞こえたのです。

「は~い」と、振り返って返事をしたら、「あ~もう大丈夫だ!!!」とまた男の人の声が聞こえたのです。その後私は、気が付くまで、何も覚えていません。
これが臨死体験です。

恐らく数分間でしょう?私には永い時間に感じましたが。人が死ぬ事は、苦しくも無く、恐怖も感じ無いのです。今私が生きてるのは、その若い研修医さんの、お陰ですが、意識が戻った時、私がその先生に言った言葉は、「何故無理に助けたのですか?!」です。先生は「仕事だからです」と静かに答えました。

私が何故そんな失礼な言葉を、言ったのかは、私の母が同じ脳梗塞で、半身麻痺の生活をしてたので、その生活が、如何に辛いものかを知ってたからです。私が同じ状況に成ったら、其の儘死にたいと、ずっと覚悟してました。

以前は延命拒否制度が、まだ確立して無かったですが、今はしっかり拒否の意思表示カードと臓器移植カードを、持ってますので、延命治療はされない筈です。

命を救われたのは、幸せな事だったか?今でも私は疑問?ですが、生きてる以上は、しっかり生きないと!と思っています。