アルゼンチン・ペソがふたたび急落している。
フィナンシャル・タイムズによれば、2018年8月29日(水)、アルゼンチン通貨ペソは対ドルで7.9%急落した。
FT紙によれば、アルゼンチン中銀は8月初旬、政策金利を5%上げて45%にしたが、アルゼンチン政府がIMFに対して予定より早く金融支援するよう要請をしたとの報道やトルコ・リラ下落を受け水曜日に急落することになった。
同紙によれば、アルゼンチンは来年末までに500億ドル(5.5兆円:1ドル=110円)の負債の償還があるとされる。
新興国通貨の動揺がどのように収束するかしばらく注視していきたい。
追記
2018年8月30日(木)、アルゼンチン中銀は政策金利を15%引き上げ60%にした。
また同日、トルコ中銀の副総裁が辞任。後任人事を通じて中銀に対するエルドアン大統領の影響が強まるとの懸念が高まっている。
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