お正月の穏やかな日、静岡の掛川城下をぶら~りとしてきました。
義父と裏山から取った竹で作った、自家製門松。
まずは、掛川の郷土料理「掛川いも汁」をご賞味。
※自然薯(じねんじょ)の薄皮をむかずに
おろし金ですり、「すりこぎ」で
なめらかになるまで根気よくすります。
お母さんや子ども達がすり鉢を押さえ
お父さんが家族のために自然薯をする…
そんな光景と共に受け継がれてきた郷土料理です。
※鯖を水から煮出した「鯖だし」を
味噌仕立てにするのが掛川流。
味噌汁でもOK
すり上げて濃厚な粘りが出てきた自然薯に
鯖だしを足しながら伸ばしつつ
切り身もすりつぶして加えることで
さらにコクが増していきます。
※自然薯は丹念にすったぶんだけ、ふんわりと艶やかに光り。
鯖の旨みたっぷりに仕上がったいも汁は、粘りと光沢がまるでお餅のようです。
※掛川流の味わい方は、まずはすするようにして香りと喉ごしを楽しみます。
また、麦飯に豪快にかけてもいいし、
酒の肴として、すり下ろしたままの自然薯を、刺身にかけて食すのも旨い。
好物です。冬の季節に食べられる楽しみな料理です。
亡き義父が大晦日、大すり鉢をすりこぎでする姿を思い出されます。
庭には、お正月頃から咲き出す「蝋細工のような、梅に似た花」、「蝋梅」(ろうばい)。
寒さや霜から身を守るために蝋細工状の花肌? 花の少ない季節に咲く、うれしい花です。
い~い香りがします。
カメラを持って、掛川城の裏から上がっていきます。
当時の石垣でしょうか、風情があります。
お城を右に見ながら左に折れ、「掛川古城跡・龍華院大猷院霊屋」に向かいます。
坂道を登ると3代将軍徳川家光の霊廟が建立されている龍華院大猷院霊屋(りゅうげいん たいゆういん おたまや)が見えてきます。
現存する建物は、180年以上も前に再建された、きらびやかな極彩色の宝形造(ほうぎょうづくり)です。
掛川古城は、子角山(ねずみやま)に位置し、現在、掛川古城の遺構の多くは消滅してしまいましたが、子角山公園をはさむ位置に空堀の遺構が残っています。
地面を見ると「もみじの枯れ葉」でいっぱい、12月初旬の紅葉時は綺麗でしようね。
きた道を戻りお城を左に見ながら、右にある「竹の丸」に向かいます。
行軍ラッパの音が聞こえてきます。
音の方に行ってみます。
なんと、「掛川消防署の出初式」を執り行っています。
ボクも演台に乗って「ニッコリ敬礼!!」
逆川に向かって放水です。
お城のまわりを歩いてみます。
「二の丸茶室」でお茶会が優雅に。
威風堂々の掛川城天守閣、歴史をひもとくと 室町時代には、駿河の今川氏が遠江の進出を狙い、家臣の朝比奈氏に命じて築城させたのが掛川城のはじまりです。
戦国時代には、山内一豊が城主として10年間在城。一豊は大規模な城郭修築を行い、天守閣、大手門を建設し、城下町の整備や大井川の治水工事などに力を注ぎ、高知城は掛川城を模して作られたとも伝えられています。
現在の掛川城は、平成6年4月に「東海の名城」と呼ばれた美しさそのままに、日本初の「本格木造天守閣」として復元されました。 きれいなお城です。
このお城の復元費用は11億円、掛川市民から寄付されたものです。
逆川にかかる「みどり橋」を渡り、観光物産センター「こだわりっぱ」に行きます。
ここは、御殿場の時之栖の運営です。
1階売店には、掛川特産の葛湯(くずゆ)や 掛川茶、お茶のお菓子、時之栖のバウムクーヘンやウィンナーがあります。
掛川茶のおすすめは、「※茶草場農法」味と香りが高い深蒸し掛川茶です。」
(※茶草場から刈り取ったススキやササなどを、茶畑の間に敷き詰める農法です。)
ソフトクリームのおすすめは、石臼でひかれた「掛川の深蒸し茶」のパウダーを、ソフトクリームに好きなだけトッピング。
挽きたてのお茶の新鮮な香りはいいですよ。
2階のレストランは「お千代さんの手料理処」 窓越しに掛川城を眺めながら、食事がいただけます。
掛川名物とろろ定食や「しぞ~かおでん」。
城下町をぶらぶら歩いてみます。
そういえば、昭和60年頃食べた「木レンガ」のお菓子のお店を探してみます。
いまだに持っている、当時の包装紙類を見てみます。
ありました、駅寄りに。「榊屋(さかきや)」さんです。
窓越しに木レンガが見えます。
入ってみると あれ、この「紫蘇巻」も見たことが、これも買い求めてみます。
歴史を調べると明治初年に森町で創業した菓子屋さん。
創業当初から作っていたという「紫蘇巻」は、餡入りの薄い求肥を砂糖漬けにした青紫蘇の葉で包んだ菓子で、明治30年、皇族の小松宮に献上した際、「梅衣」の名を賜り、戦後に掛川に移転し現在は五代目だそうです。
結婚する前つれあいと通った。
水出しサイフォンで有名な喫茶店「ウオコー」を探してみます。
昔を思い出し……水出しコーヒーをいただきます。
看板を見ると創業大正14年。 歴史がある店とは知りませんでした。
氷水で抽出するダッチコール(アイスコーヒー) 久しぶりに飲んでみましょうか。
宿場通りを歩いていると、青い看板が目立つパン屋さん「モンプチ」発見。
青の色が鮮やかです。入るとミニパンでいっぱい。 女性スタッフがコツコツと作っています。
アンパン・りんごパンほかいろいろ買ってみることにしましょ。
てくてくと歩を進めると山内一豊公ゆかりの神域「龍尾神社」。
参拝しましょ 参道の階段が急です。
階段の途中になんと手水舎(ちょうずや)が、一息つくのにいい場所です。
豊かな自然と緑の杜に包まれた荘厳な神域の中で、手をあわせます。
掛川の町 歩くと新たな発見が 今度は東海道の掛川宿を歩いてみましょ
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