89歳の日々

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海外旅行ー江戸時代にアンコール遺跡を訪れた武士

2008-04-22 22:16:23 | 海外旅行
 
 3月にカンボジャのアンコール遺跡とヴェトナムに9日間ほど妹と行ってきた。
アンコール遺跡には、日本人武士の堂々たる(?)墨書の落書きが残されている。

ところが、私共は気侭なガイド無しの旅行なので、折角見ようと思っていた彼の墨書をつい見落としてしまった。おりしも気温は34度cで、もう一度探しに行く気は喪失してしまったのだが、この武士の話を少し書きたい。

 1632年(寛永9年)に、如何にして森本右近太夫一房がはるばるカンボジャまで行き、「御堂を志し数千里の海上を渡り」「ここに仏四体を奉るものなり」と書いて来られたのか不思議だった。

 答えは案外簡単。
 彼は肥前の松浦氏に仕えたが、松浦氏は領内に国際的な貿易港の「平戸」を持ち、右近太夫は「ご朱印船」に乗る機会があったのであろう。彼は無事日本へ帰国するが、1636年には鎖国令も出ているので、その後の消息は不明という。

 アンコール遺跡は12世紀から作られ,1431年には放棄されたが、1550年前後には又再建が続けられているので,1586年に訪れたポルトガル人は、素晴らしいと賛辞を残しているという。

 その約50年後に象に乗ってやって来た右近太夫はここが祇園精舎と思い、父母の菩提を弔うために来たというので、彼は現在のような遺跡ではなく、金色に輝く(?)壮麗な寺院郡を見たのだろう。

 其の後のことは、これから、文字の国の中国人、同じヒンズー教のインド人、地元の僧達達の文書が発見されると何時まで栄えていたか解明されるでしょう。
 遂に1860年フランス人によってこの遺跡が大々的に知らされたのです。


 私共の旅行は、成田~シュリムアップ(カンボジャの空港)に着き、タクシー5ドルで予約してあった「Boreiホテル」に入りました。

 内装に上質の木材を勿体無いほど沢山使って居る素敵なホテルで、2人1室8000円。食事は〔殆どのホテルで各種料理のヴァイキング)・・・中華風と洋風の混じったようなお料理が多い。このレストランは綺麗で美味しく、朝夕は涼しいのでプールに面したお庭で食事をする。2000円ほど?

 次の日のアンコール遺跡めぐりは流石に 34cほどで暑い。
タクシーでホテルから遺跡まで3キロ。この日と次の日半日観光して空港に送るまでを30ドル〔3000円)で予約する。
 ここは、アジアで最も素晴らしい世界遺産だけのことはある。規模が大きく寺院建築の造形と共に、壁画も見事。
 私共は最も整った「アンコールワット」。巨大な人面で出来ている「アンコールトム」。植物が寺院を飲み込んだような「タ・ブローム」等見る。

 木陰で一休みしていると、私の「九谷焼のペンダントが素敵だ」と外国人に言われる。イスラエルから来た人たちで、野鳥の会に勤めて妹が知っているイスラエルの著名な学者が彼らと共通の知人であったことが分かり、「世界はせまいわね!」と笑う。 
 
 夜は自転車の様な「トクトク」に乗って〔4時間2ドル)ソヒテルホテルで相変わらずの「ラーマヤーナ」のショウと食事〔私共のホテルの方食事が良かった)をお庭で頂く。約2700円?
 トクトクに乗って、帰りに大きな観光用のショップで絹のショールなどの買い物をする。運転手は面白い人で、ホテルの傍の道端で店を開いている、新婚の奥さんを紹介してくれる。

 飛行機で隣席だった韓国人ガイドのお勧めで、次の日は「トンレサップ湖」に例のタクシーで行く。 どうしてこんな所に皆来るのか分からない。多分、社会見学になるのでしょう。

 何処までも泥水の巨大な湖。なまず位しか住まない様だ。
傍には無数のバラックが建てられ、不潔な環境で4~5万人が暮らしていて、湖に協会や学校が漂っている。私共2人だけで操縦士がモーターで操る船に乗る、何しろこれらの国では、外国人への仕事は格段に値段が違うようで、この船長?さんも学校に行って英語を習っているという。若く見える人だが子供も居るとの事。
 その後、飛行場までいつものタクシー〔運転手の彼の月給は100ドル!。ここでは一級のエンジニアなのでしょう)に送ってもらいヴェトナムに飛んだ。

 


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1 コメント

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お疲れでさまでした♪ (mr.leon)
2008-04-23 20:28:40
有意義に価値創造の日々
素敵なことですね。

年輪とともに全てを
よき出会いにしたいと思います。

制作されたものを良く評価されるって
とても嬉しいことでしょう。

プロの厳しさを知らない私は
軽軽にいえませんが・・・

心地よきお疲れを、新しい制作の
エネルギーになさってください。
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