89歳の日々

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黒海のんびり2週間クルーズ(1) (スリに掏られる)

2008-10-01 00:00:00 | 海外旅行
     船室を3人で使うので 狭いがリーズナブル。

(アテネ~イスタンブール・・・アレキサンドリア・・・エルサレム)

1日目 アテネのピレウス港に集まる

 私共夫婦と私の妹の3人は黒海クルージングを 海外の船を個人で申し込み、まずアテネ郊外の指定の港に向かったが第一日目の顛末はかくの如し・・・、

先ず、スリに掏られる
 アテネで地下鉄でピレウス港行きの切符を妹が私共夫婦と3人分を買い、エスカレーターに乗ると、夫の後に大きな中年男性が入り私の後に又人が2ほど入り、振り向いたら妹はその後に少し離れていた。
 そのとき、何と前に居る男の手が私のバックの方に伸びてくるではないか! Danger! なんて叫ぶとぶすりと刺される気がして、とっさに何か日本語で大声言ったら彼らはさっと離れて行った。

 その後ピレウスで食事をして、妹がお財布を出そうとすると、え!ないはずがないのに・・と探してもない。多分、私のバッグに手を伸ばした3人組に掏られた、とやっと気が付く。

 用心深い妹は蓋の有るカバンのファスナーの付いたポケットに、小銭要れ〔私からの指輪も入っていた〕と探鳥家の妹の必携品ツアイスの双眼鏡・・これらを切符を買うときに盗られたらしい。〔後でアテネに帰ってから警察に報告に行った〕
(これは何十回も海外旅行をしている私共に始めての経験でした)

悪辣タクシー運転手 
 ピレウスのレストランからすぐ傍の港までタクシーで3∈と聞いて、運転手に掛け合うと「とんでもない10∈」という。違うタクシーに云うと「行くよ3∈で」とのことで乗る。
さて、動いてから「1人3∈だから3人で9∈」とのたまう。我々は声を大きくしてそんな事はない、こんな近いのに呆れる・・等等口々に云うので、運転手のアンちゃんも仕方がなしに3∈でOKする。
 全く何というギリシャ人達だろう。少しは過去の栄光を汚すなよ!!!

老いたる避難民?
 港には大きな美しい船が何艘も接岸していて,流石世界の観光地と感心する。
さて、集まる場所は大きなテントの中で 沢山の人が椅子に腰掛けて船に誘導されるのを待つているが・・・いずれも(私共と同じように)汚いスニーカーとジーパン姿の哀れな年配者で、一緒に2週間も過ごすのかといささか失望させられる・・・星の多い豪華な船というのに〔1280人定員  トン〕

沈没した時の為に
 船室に入ると、アナウンスが響いてまず室内にある救命胴衣を着けて各班の
甲板に並ぶように云われる。皆々赤い救命胴衣をつけて兵隊さんのように整列する。緊急の時には如何するとかいろいろ云っていると思うが 私の語学力ではペラペラ言うのは聞き取れない。まあ良いや、どうせめったに沈没しないだろうし・・・。

船室はかくの如し
 私共の部屋は、3つのベッドを入れた8疊程の狭い部屋で、120cx120cほどの窓から海がみえる。バスルームが割合ゆったりしていて、着替えなども出来、お風呂も大きいのは良かった。棚や物入れが沢山あって、着類も簡単に片付けられるようになっている。
 この部屋は殆ど寝る時だけなので、狭くても安いほうがまあ良いかと思う。

ダイニングでの夕食
 正式の食堂では、毎日同じ人達と同席するのと、毎日違う人と同席するのに別れ、私共は10ヶ月も前に頼んだのに同じ人との固定席は取れなかった。
残念がって行って見ると、ツアーの人達は先ず固定席で毎日々グループで食事をする部屋になっていて、一般の人は自由に席を取っているようだった。

8人の大テーブル
 色々な人と同席を希望する人達が、大テーブルを囲む事になり、メニューを見ている内に次々に7人くらい揃って食事が始まる。私共が3人なので他に2組のカップルは来る事も多いが、1人が来る事もある。

 この日の同席者は、カナダからの退職者の女性2人が始めに座っていて、その後私共3人、テキサスからの実業家のような紳士と、いつも笑顔を絶やさない美しい夫人。話は何処から来たか等と始まり、その日は多分、私が九人兄妹と言ったのか、その夫人の「お母様が15人も養子を育てたので16人兄妹ですよ」とご主人が言って笑う。西洋人は皆会話を楽しむので、初めての人が集まっても話が弾む。

 お料理は4~5皿でデザートに至るまで繊細に美味しく皆、食事に先ず満足する・・・乗船前のテントで見た老いたる避難民達の姿は消えうせて、にこやかな素敵なシニアの集まりだった。

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