89歳の日々

home: http://kutani-mfg.jp

2009年 ~2010年 私共の年末年始

2010-01-02 21:18:25 | 日々
       お正月飾りの繭玉・・・苦心してお餅をつけました  

 明けましておめでとうございます。
皆様はこの年末年始を如何お過ごしでございましょう。

 私共は28日が仕事納で
皆であわてて注文の器を送り、ショウルームを掃除し、
前日にはお庭の落ち葉も全部掃き清めました。

  25日にはお正月飾りに、柳の木に紅白の繭玉を沢山
付けましたが、これが難物なのです。
柔らかなお餅を小さくちぎって細い枝に付けるのですが、
お餅は糊の様に粘着する物ですから、指にべたべたとくっついて
何とも始末が悪いのを100個か200個3人で付けました。

 小さく作ろうと思っても、どうしても大きくなって
如何にも田舎くさくて、綺麗な繭玉飾りにはなりませんでしたが・・
これを飾ると如何にもお正月らしいので毎年作るのです。
(写真が苦心して作った繭玉かざりです)

 28日の夜は近くのお料理屋で、スタッフとご苦労様の食事会でした。
今年も良くやってもらいました。ありがとう!
********************************************************

 休日の29日
夫は銀行に行ったり、やり残しの仕事(会社はトナリです)をする。

私は午前中は「おせち」を作りました。
黒豆だけは前の日から水に漬けて置きました。 
買い物は昨日済ましたので,朝から作ったものは・・・
うま煮(ごぼう、竹の子、鶏肉、人参、里芋、蓮根、蒟蒻 絹さや)
ぶりの焼き物、鯛の姿焼き(後で鍋物にする)
数の子、黒豆、ごまめ(この3種がお正月の必需品と母は言っていました)
を作り、紅白の蒲鉾,京風伊達巻 この2種は買いました。
栗の甘煮は買い忘れ・・
お正月の内は二人だけですので簡単にしたので 
ベテラン主婦は半日で作りました。

手造りのお料理は、自分の好みの味ですし、
極くお安く安全な食べ物でしょう。 
(今月中旬に改めてお正月の集まりがある予定です)

 その後、チョコチョコとショウルームの入り口や自宅玄関に
お正月飾りを掛け、お花も飾りました。
三宝にお餅を飾りお重と、おとそを用意しました。

 夕方からは、mailアドレスの分かる方にmailの年賀状を
60人ほどお出ししました。
年賀状の図柄は、やさしい古民家をバックに凧揚げや羽付きをする
動画があり気に入った物です。初めてのmail年賀でした。

でもこの年賀の画像を沢山の中から探し出すのに時間がかかり、
mailにして送るまでは色々戸惑って大変でした。
会社でスタッフにも聞き、今日はすっかり分かるようになりました。
文面にも書きましたがmail賀状はエコにもなったとでは無いでしょうか?
全部無料で 文章も動画に音楽も付いて楽しい物でした。

英文もこの画像にしましたら、What a lovely card 等と
返事が来ました。英文でも20枚ほど出しました。
Mailアドレスを一度登録すると誕生日のお祝いなども
簡単に送れるようです。
早く寝ました。
*****************************************************

 30日には
 朝から夫婦でJRに乗って京都に行きました。加賀から2時間で着きます。
東大寺の「渉成園」別名「枳穀亭」の枳穀は「からたち」のことで、
この潅木の垣根が名前の由来のそうで、
今でも少しの「からたち」の垣根がありました。
高低のある立派なお庭です。

 「橋本関雪記念館」(銀閣寺近く) 樹木の美しいお庭には、
お座敷やアトリエ、お茶室、などがありお食事も出来ます。
もう95年ほど前に作り始められた庭ですが、
水が流れ 様々の骨董の石造物が置かれています。
個人が造った庭と集めた石造物がとても興味深いものでした。

 橋本関雪は子供の時から漢学を親に学んで育ち、
多くの中国の故事を日本画の題材にしています。
30歳で始めて中国に行き、その後30回は再訪し、
38歳時には長男と欧州を歴訪し、その後長男は欧州に在住した様です。

 お庭や骨董など楽しまれながら、明治の方にしては随分国際派で、
外国での出品も多く、48歳でレジオンドヌールも授与されています。 
興味深い関雪で素敵なお庭でした。ギャラリーで絵の見ました。
こんなお庭にも、中国人のグループが来ていました。

「金福寺」はこの近くの銀閣寺エリアにあり、昨年の冬に訪れました。
名前がおかしいのですが、高台の静かなお寺で
蕪村が長く逗留しお墓もあります。
蕪村が芭蕉を偲んで建てた「あずまや」も残っています。
俳句を始めた夫が見つけ 訪れたのは昨年の事です。
その旅行が「楽しかったね」と言うので今年も来たのです、
私はいつでも何処でも行きたい方です。

「法然院」哲学の道のそばにあるので寄りました。
大きな樹木の下を通る途中の道が良かった。
ここはお庭しか見られない。

 先斗町で夕食。夜の先斗町は沢山の明りが灯り、
人で賑やかな1,5m幅ほどの道の両脇には
お店がびっしり並んでモロッコのフェズ迷路の様に楽しい。

 狭い和食の居酒屋での隣はスペインからの若者二人で、
マドリッドの大きなITの会社に勤めている旅行者。
日本人と話す事が少ないせいか、話が弾む。
写真を一緒に撮って、mailで送って下さるそう。
若い人達と話すのは良いですね・・
帰りには雨がぱらついた。あすの天気が心配。

付記・・・これは後に、写真と一緒にmailで来た原文です。
It was such a pleasure to meet your husband and you.
It is amazing to see that there are such nice people
like you two in this World.
”貴女やご主人に会って嬉しかった。
世界であなた達二人のような良い人々がいることは素晴らしい。”

これはホアンさんのスペイン風な大げさな表現なのでしょうが、
日本では他の人達と話す事が少なかったかもしれません。


 今日は何と17.300歩ほど歩いた。
いつもは車ばかりなので、今度は帰っても歩こう!
ネットで予約したホテルは良くてとてもリースナブル、
朝のバイキングも良い。
12月30日のせいか(?)、京都のせいか泊り客の80%は欧米人。
**********************

 31日
 南禅寺~永観堂・禅林寺めぐり。
 ゆっくり朝寝をして、ゆっくり朝食をして
野村美術館など美術館に行く心算だったが、
電話をすると、全部年末はお休み。

 青い空がすがすがしい。
寒い日で嵯峨野辺りでは雪もちらついたと運転手は言うが  
用心して沢山着込んで来ている。
旅の恥はかき捨てと、夫は毛の付いたフードを被って
エスキモーのような格好を記念写真に撮る。

 南禅寺の大きな山門、レンガの水路などに改めてつくづく眺め
インクラインの説明などまで読む。ここで障壁画のある
小さなお寺など見る心算だったがここも休み。

 ぶらぶらしている内に、もう1時半になり、
疲れたので簡単に食事をしょうと、南禅寺の参道にでる。
昔 夫が東京の重工業に勤めていた時に、上役の奥様と
アメリカの会社の社長婦人を京都にご案内した折に、
この近くの「順生」で昼食をしたので、何十年ぶりに
行ってみると、30分待ちと言われる。

 子供が小さかった頃にも入った「菊水」にする。
あの頃はこんな立派な所で食事をするのが驚きだった。
その後も 大勢で食事した事もあった。“時は矢の如し”

 今日の部屋は、所謂4畳半の独立した部屋で窓の外は、
大きな赤松と流れのある池に面している。
昼食のお決まりでお刺身、野菜の天麩羅も良かったが、
炊き合わせ、湯豆腐はまあまあではないですか。
でもお部屋とお庭が素敵で満足する。
矢張り京都はいいなーとのんびり・・・

 東山のすそを永観堂・禅林寺に向い歩く。
野村美術館の前を通るこの道も素敵で気持ちがいい。
金沢城跡の美術館に行く道も好きですけれど
京都はスケールが違うし、誰でも何度も来たがる訳ですね・・・
 
 浄土宗禅林寺派の総本山だけあって大きなお寺で、
金箔の障壁画のある部屋がいくつもある。
釈迦堂で有名な「みかえり阿弥陀」を拝見する。
すんなりしたお体に優しいお顔で美しい。 
私の好きな仏像の一つになりそう、
前面からと、横からゆっくり拝見する。

臥龍廊と言われる曲がりくねった外の回廊を登って行くと、
お寺の屋根越しに京都の町と青空がみえる。

 お寺はこれ位で、寺町をぶらぶし、一休みするたびに
大きなケーキを食べたり,お腹がいっぱい。

 もう何も食べないで家に帰ろう・・・
今日は13,000歩あるいた。
加賀温泉駅に下りたら、
大晦日の夜はうっすら白い雪景色だった。
美しい新年を迎えましょう!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿