あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
“The Economist”という週刊雑誌があります。
世界中の政治、経済情勢を網羅しており、“こんな雑誌が日本でも出るようになったら本当に素晴らしいな”、と思える有益な情報がたくさん詰まっています。
新年号のその表紙には、戦車の写真が載っており、その右に、考えこむオバマ大統領の写真が入っています。
黒字で大きく書かれたタイトルは“Please, not again”。
そしてその下には、赤字で“The threat of war in the Middle East”と書かれています。
中東での戦争をもう繰り返さないで!という強いメッセージですが、中の記事には、複雑化した中東情勢、そしてオバマ大統領が置かれた難しい状況のことが書かれています。
現在の中東情勢を生み出した大きな要因の一つが、イスラエル・パレスチナ問題です。
私は、ウン十年前に、予備校の世界史の先生が、
「ここまでこじれてしまうと、パレスチナ問題は、だれにも解決することが不可能だ。」
とおっしゃったことに大きなショックを受けました。
その言葉は、今でも忘れられません。
“皆が平和を願えば、出来ないなんてことはないじゃないか!”という気持ちも強かったと思いますし、
“そこまで大変なことなのか・・・”という気持ちもあったと思います。
ウン十年を過ぎて、その思いは、今でも変わりません。
中東情勢は、より複雑になっているようにも思えます。
それだけに、“平和”ということを考えた時に、パレスチナ、イスラエル問題は避けて通ることが出来ない問題だと思います。
国際政治学者の高橋さんは、複雑化するパレスチナ情勢を、だれにでもわかるような説明を心がけてこの本を書きました。
最初の章で、パレスチナの歴史を、年代を追って俯瞰します。
そして、それ以降の章で、中東とイスラエル・パレスチナの関係、ノルウェーと~、アメリカと~、その他の国々とイスラエル・パレスチナの関係、
というように、イスラエル・パレスチナ問題にかかわりの深い国々との出来事を取り上げ、より立体的に全体像を描き出すように工夫しています。
この本を読むと、パレスチナ問題とは、実は最近の問題なのだということを痛感します。
もちろん、世界に散らばったユダヤ人たちが、エルサレムを目指すという“シオニズム”の考え方は古くからあったものです。
しかし、実際にその流れが出来たのは、民族主義の広まりによって、ユダヤ人への迫害が強くなってからの19世紀末。
そして、その流れが決定的になったのは、ヒトラーによるユダヤ人迫害でした。
一方で、パレスチナの人々は、平穏にずっとその地に住んでいたのです。
既に他の人々が住んでいる土地に移り住んで、新しい国を創ろうということ、それは、前から住んでいた人々のことを考慮していないと言うことでもあります。
イギリスが、有名な二枚舌を使い、イスラエルの人々にも、そしてパレスチナの人々にも独立国家建設を認めたところから、パレスチナ問題が大きくこじれて行きます。
しかし、私は、この問題が決定的になったのは、国連が、イスラエルとパレスチナの地域を分割したところだと思います。
その直前、パレスチナに住むユダヤ人人口は65万人。
パレスチナ人は100万人を超えていました。
当時シオニストの所有していた土地はそのごくわずかでした。
それが、国連決議によって、パレスチナの55%をシオニストに割当てることになってしまったのです。
これは、日本に例えると、九州から関東近くまでを、一夜で奪われてしまうようなものです。
当然、その後パレスチナ人たちは、その地をなんとか取り戻そうと戦いました。
しかし、戦うたびにその地は小さくなって行き、今は、ガザ地区と、ヨルダン川西岸地区という狭い地区だけになってしまいました。
住む場所を失った多くのパレスチナ人は、難民となって近隣諸国に移って行かざるを得なくなりました。
パレスチナゲリラ、自爆テロ、それを批判するのは簡単です。
しかし、それは、それだけ追い詰めてしまった他の国々によって作り出されたということでもあるのです。
むしろその要因が大部分でしょう。
今、イスラエルとイランが戦争を始める可能性がある、と言われています。
米国は、イスラエルを全面的にサポートしています。
そして、核開発を理由にイランを厳しく批判しています。
米国と同盟関係にある日本もイランを批判しています。
しかし、そのイランは国連の査察をきちんと受け入れていました。
この状況は、イラクが大量破壊兵器を開発していると断じて米国が戦争を起こした時と酷似した状況に思えるのは私だけでしょうか。
日本には、果たすべき役割がある筈です。
私たちが、米国や日本政府や官僚にエールを送っている日本のマスコミの論調に注意を払うことは、今後の日本のあり方に繋がる大切なことだと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
“The Economist”という週刊雑誌があります。
世界中の政治、経済情勢を網羅しており、“こんな雑誌が日本でも出るようになったら本当に素晴らしいな”、と思える有益な情報がたくさん詰まっています。
新年号のその表紙には、戦車の写真が載っており、その右に、考えこむオバマ大統領の写真が入っています。
黒字で大きく書かれたタイトルは“Please, not again”。
そしてその下には、赤字で“The threat of war in the Middle East”と書かれています。
中東での戦争をもう繰り返さないで!という強いメッセージですが、中の記事には、複雑化した中東情勢、そしてオバマ大統領が置かれた難しい状況のことが書かれています。
現在の中東情勢を生み出した大きな要因の一つが、イスラエル・パレスチナ問題です。
私は、ウン十年前に、予備校の世界史の先生が、
「ここまでこじれてしまうと、パレスチナ問題は、だれにも解決することが不可能だ。」
とおっしゃったことに大きなショックを受けました。
その言葉は、今でも忘れられません。
“皆が平和を願えば、出来ないなんてことはないじゃないか!”という気持ちも強かったと思いますし、
“そこまで大変なことなのか・・・”という気持ちもあったと思います。
ウン十年を過ぎて、その思いは、今でも変わりません。
中東情勢は、より複雑になっているようにも思えます。
それだけに、“平和”ということを考えた時に、パレスチナ、イスラエル問題は避けて通ることが出来ない問題だと思います。
国際政治学者の高橋さんは、複雑化するパレスチナ情勢を、だれにでもわかるような説明を心がけてこの本を書きました。
最初の章で、パレスチナの歴史を、年代を追って俯瞰します。
そして、それ以降の章で、中東とイスラエル・パレスチナの関係、ノルウェーと~、アメリカと~、その他の国々とイスラエル・パレスチナの関係、
というように、イスラエル・パレスチナ問題にかかわりの深い国々との出来事を取り上げ、より立体的に全体像を描き出すように工夫しています。
この本を読むと、パレスチナ問題とは、実は最近の問題なのだということを痛感します。
もちろん、世界に散らばったユダヤ人たちが、エルサレムを目指すという“シオニズム”の考え方は古くからあったものです。
しかし、実際にその流れが出来たのは、民族主義の広まりによって、ユダヤ人への迫害が強くなってからの19世紀末。
そして、その流れが決定的になったのは、ヒトラーによるユダヤ人迫害でした。
一方で、パレスチナの人々は、平穏にずっとその地に住んでいたのです。
既に他の人々が住んでいる土地に移り住んで、新しい国を創ろうということ、それは、前から住んでいた人々のことを考慮していないと言うことでもあります。
イギリスが、有名な二枚舌を使い、イスラエルの人々にも、そしてパレスチナの人々にも独立国家建設を認めたところから、パレスチナ問題が大きくこじれて行きます。
しかし、私は、この問題が決定的になったのは、国連が、イスラエルとパレスチナの地域を分割したところだと思います。
その直前、パレスチナに住むユダヤ人人口は65万人。
パレスチナ人は100万人を超えていました。
当時シオニストの所有していた土地はそのごくわずかでした。
それが、国連決議によって、パレスチナの55%をシオニストに割当てることになってしまったのです。
これは、日本に例えると、九州から関東近くまでを、一夜で奪われてしまうようなものです。
当然、その後パレスチナ人たちは、その地をなんとか取り戻そうと戦いました。
しかし、戦うたびにその地は小さくなって行き、今は、ガザ地区と、ヨルダン川西岸地区という狭い地区だけになってしまいました。
住む場所を失った多くのパレスチナ人は、難民となって近隣諸国に移って行かざるを得なくなりました。
パレスチナゲリラ、自爆テロ、それを批判するのは簡単です。
しかし、それは、それだけ追い詰めてしまった他の国々によって作り出されたということでもあるのです。
むしろその要因が大部分でしょう。
今、イスラエルとイランが戦争を始める可能性がある、と言われています。
米国は、イスラエルを全面的にサポートしています。
そして、核開発を理由にイランを厳しく批判しています。
米国と同盟関係にある日本もイランを批判しています。
しかし、そのイランは国連の査察をきちんと受け入れていました。
この状況は、イラクが大量破壊兵器を開発していると断じて米国が戦争を起こした時と酷似した状況に思えるのは私だけでしょうか。
日本には、果たすべき役割がある筈です。
私たちが、米国や日本政府や官僚にエールを送っている日本のマスコミの論調に注意を払うことは、今後の日本のあり方に繋がる大切なことだと思います。
なるほどそうだったのか!!パレスチナとイスラエル | |
高橋 和夫 | |
幻冬舎 |
>私たちが、米国や日本政府や官僚にエールを送っている日本のマスコミの論調に注意を払うことは、今後の日本のあり方に繋がる大切なことだと思います。
以前、外国人の地方参政権の法案が通らなかった事がありましたが、あれは一般の民間人がメールで民主党のHPや各省庁、政党や首相官邸などに意見をした事が影響していたそうです。
彼らは我々の想像以上に、国民からの意見、この場合はメールですが気にしているようです。
小沢さんが最も力を持っていた頃、彼は韓国のイ・ミョンボク大統領に直接、外国人の地方参政権付与の約束を取り付けていたらしいのですが、結果は通らなかった。その時、野党が積極的に国会で反対したとは見えなかったし、マスメディアが反対の論陣を熱心に張ったようでもなかった。
それでも法案が通らなかったのは、明らかに多くの人々の民意のお陰だった。
同じく人権擁護法案然り、人権救済機関設置法案然り、これらも多くの民意の結果で不成立になった。
これは青山繁治さんというジャーナリストがテレビで仰っておられました。
関西では地上波テレビ’アンカー’という番組が平日の夕方に毎日放送されていますが、水曜日のコメンテーターが青山さんです。彼のお話は熱いですよ!視聴率も占拠率も抜群に高いので、番組が継続出来ているそうです。
彼の発言で自分も民意の威力についての考えを改めました。
自分の出来る範囲で、意見を出していこうと思っています。
地球は少数の勢力で支配されていると言われていますが、彼らの人数はせいぜい1万人程度だとベンジャミン・フルフォードさんがブログに書いていましたが。
地球の全人口は60数億ですが彼らが本当に目覚めたら、陰謀なんて無理です。(笑)
テラさんの日記でボクもこれから目覚めたいと思っています。
ご指導の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
メール、ネットの力はどんどん大きくなっていくように思います。そこでは質の高い議論も多いですよね。
それによって、大手マスコミへの関心が下がり、変革をしなければならない状況になってくればとても面白いと思いますし、そうなると思っています。
青山繁治さん、恥ずかしながら名前を聞いたことがあるというレベルでした。早速、主な主張等読ませて頂きましたが、共感するところが多いと思いました。その論は明快で、かつ大変バランスが取れている方のように感じました。
是非、著作等読ませて頂きます。
またもや、敬称が抜けてしまいました。
お詫び申し上げます。