"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“会社がおかしくなる6つの要因”

2011-09-07 02:55:55 | 日記

致知出版社の「人間力メルマガ」よりです。

一代で日本電産グループを築き上げた永守社長の言葉です。

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     致知出版社の「人間力メルマガ」

                【2011/9/6】 致知出版社編集部 発行
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   このメールマガジンでは、
   人間学を学ぶ月刊誌『致知』より
   そのエッセンスの一部をご紹介しています。

       * *

   現在発行中の『致知』10月号では、
   日本電産社長の永守重信氏に
   ご登場いただいています。

   本日はその記事の冒頭にある
   「会社がおかしくなる六つの要因」という
   興味深いお話をご紹介いたします。


※ウシオ電機会長・牛尾治朗氏との対談より
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         「会社がおかしくなる六つの要因」
       
       
            永守重信(日本電産社長)
        
            『致知』2011年10月号
             特集「人物を創る」より


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(牛尾:日本電産本社の一階奥に設置しておられるプレハブ建屋は、
    創業当時に作業場として使っていたものだそうですね)

はい。あれをご覧になった方の反応は半分半分に分かれるのです。
涙を流さんばかりに感動される方と、
本社ビルの一番いい場所になんであんな汚いものを
置くのだという方がいらっしゃって、おもしろいですよ。

私としては、創業期のあの厳しい時期を乗り越えてきたからこそ、
ここまでこられたわけでね。

辛い時にそこへ行くと、あの時の苦しさに比べたら
こんなものは大したことはないなと思い直して、
また元気を取り戻せるのです。

新入社員にも入社時に必ず見せますし、
落ち込んでいる幹部がいたら、ちょっと見てこいと言うのです。


一番怖いのは、後から入ってくる幹部が昔の苦労を経験していないために、
一流企業に入ってきたような感覚で振る舞うことです。

そういう人たちには口で言っても伝わりませんから、
プレハブ建屋を見せるのが一番いいのですよ。

そこは建物だけではなしに、当初からの記録もたくさん残っていて、
私自身が現場で懸命に仕事をする様子も残っている。
それを見ると皆ハッとするのです。

逆に、それを見ても感激しない人は、
最初から採用しないほうがいいです。


やっぱり考え方が一致していないと
今後のグローバルな戦いは勝てません。
ただ頭がいいとか、経験が豊富だとかいうだけではダメで、
本当にその会社が好きだという人が集まってこないとしらけてしまいますね。


だから私は採用担当者に言うのです。
最近は一流大学からどんどん入社してくるようになったけれども
気をつけろよと。

一番大事なのは、日本電産という会社が好きだという人間、
よく働くこの会社で自分も一緒に頑張りたいという人間が
集まってくることだと。

一所懸命働くところから始まった会社なのに、
ただ有名で給料も高いから入りたいとか、
役員として入ってきて威張り散らすような気持ちでやられると、
会社なんてあっという間に沈んでいくのですね。


だいたい会社がおかしくなる要因を
六つ挙げよと言われたら、
一番はマンネリでしょう。


それから油断、


そして驕り。


人間はすぐこういう躓きをするのですが、
この段階はまだ元に戻せるのです。


その次が妥協。


震災がきたのだからしょうがない、
円高だからしょうがないと妥協する。
これはもうさらに落ち込みますね。


次は怠慢です。


頑張っても怠けても給料は一緒じゃないかとかね。


そして最後は諦めです。


そんなこと言ったってできません、
という考えがはびこってきた時は末期症状ですね。


最初の三つはそんな大敵ではないけれども、
後の三つに陥ったらもう取り返しがつきません。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━(転載以上)


私も以前、日本電産本社の一階にあるプレハブ建屋を見せて頂いたことがあります。

少し奥ですが、広い入口の階にある訳ですから、お客様も従業員も出入りするたびに目にすることになります。

やはりインパクトあります。(笑)


考えてみると、ソニーにしても、松下(パナソニック)にしても、京セラにしても、このような場所から仕事を始められたのですよね。

その当時を思い起こしたり、想像したりすることは、その時期を知らないスタッフにとってもやはりいいことなのではないかと思います。



会社がおかしくなる6つの要因、それを2つに分けているところがユニークだと思います。


■まだ元に戻せる要因

マンネリ、油断、驕り

“人間はすぐこういう躓きをするのですが、この段階はまだ元に戻せるのです。”


■もう取り返しがつかない要因

妥協、怠慢、諦め

“最初の三つはそんな大敵ではないけれども、後の三つに陥ったらもう取り返しがつきません。”


驕りを前者にしているところが面白いと思いますが、確かに最初の3つは、ある時ハッと気がつくことが出来ることなのかも知れません。

「いつの間にか油断していた、いつの間にか驕ってしまっていた!」と。

そして、そこから再出発することが出来ることなのかも知れません。


後者の3つは、もはや自分では気がつくことが出来ない状態なのかも知れませんね。

もしくは、わかっているけど、「まあ、いいや。どうせ〜だから。」と。


その思考癖がついてしまうと、確かにそこから抜けるのが大変になって来るのかも知れません。

私も気をつけないと。


日本電産グループ、たくさんの企業を買収して、経営を立て直し、収益を上げています。

そのやり方は、そうした思考癖にショックを与えて再生を計っているということだとも思います。


考えてみると、会社がおかしくなる6つの要因、会社経営だけでなく個人にもあてはまることばかりですね。


2 コメント

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Unknown (骨董さん♪)
2011-09-07 06:10:01
マンネリ
これは僕の場合当てはまりませんね
常に変化を求めています
油断
これも僕には当てはまりませんね
チャレンジャーですから
驕り
これは叔父がそうなのでなりたくないのでなりませんね
妥協
これは商売人にはあってはならないことですね
怠慢
これは弱小なのでありえません
諦め
コレに関しては絶対に無いですね
人生最悪の時も平常でしたしターミネーターバリに諦めませんよ

小さな個人業ですが頑張ります
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骨董さん♪さん (テラ)
2011-09-07 13:51:10
ありがとうございます。
ご自分に当てはめて考えていらっしゃること、素晴らしいと思います。
その姿勢そのものがチャレンジャーであり、ターミネーターバリ(笑)ですね。
益々の繁栄、祈念いたします。
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