先日の小泉さんの脱原発の発言の件です。
http://blog.goo.ne.jp/tera-3/e/535fa0fa124c582372fa4974d3af901f
下記、週刊新潮の記事を掲載した天木直人さんのメール記事から抜粋させて頂きます。
思っていたよりも、踏み込んだ発言をされているように思います。
“今、震災で多くの方々が困難に遭遇し、頑張ろう日本と不屈の精神で立ちあがろうとしています。
日本のこの悲惨な津波、地震、原発の状況。
これは確かに大ピンチなんですけれども、逆に発想を変えて、このピンチを我々は乗り越えて行くんだという姿を世界に見せなきゃならない。
チャンスを変えなきゃならない時期だと私は思います”
“自民党政権時代においても原発の安全性を信用して推進してきました。
過ちがあったと思うんですね。専門家の間でも意見が分かれていた。
そして、原発が安全かというと、必ずしもそうではない”
“これからはもう、この原発をね、更に増やしていくことは無理だと思いますね。
いかに原発への依存度を下げていくか。安全対策をしっかりやって、住民の理解を得た、
そういうものについてはゼロにするというわけにはいきませんから、これに対してどう安全対策を取るか。また、危険なものについて廃炉にしていくか。
そういうことを我々が進めていかなければなりません”
“2年前ですか、1バレル150ドルにもなった。しかし、パニックは全然起こらなかった。なぜか。30年前の学習効果があるんです。
石油危機の当時アラブへの依存度は70%を超えていた。それから備蓄をした、省エネ対策をした、代替エネルギー開発をした。
おかげでアラブに対する依存度は70%から40%に減りました。
これをさらに下げていく、学習効果。日本人は賢明です”
“福島原発1基の電力供給量は、東京23区全部の面積を、太陽光発電にしてもまかなえない、と言う人がいますけれども、これが本当か、と。
原発推進論者が太陽光にさせないために言っているんじゃないかという疑いもあるんですけども”
“原発への依存度を下げていくためには、ますます自然エネルギーの促進開発をしていかなければならない。
これを世界が、フランス、アメリカ、ロシア、中国、インド、原発推進している国が倣うかもしれない。
日本はどうしたらいいのか。
外国が倣うような、そういう自然エネルギーの開発促進に力を入れなくてはならない。
日本国民なら、世界に先駆けて様々な自然エネルギーの開発ができる、と思っています”
“世界が注目しております。
この大惨事、地震と津波と原発事故という三重苦をどのように日本から克服するかを。
このピンチを、我々はチャンスと思って頑張っていかなければならない”
原発を推進して来た自民党議員で、もちろん米国寄り、しかも首相経験のある方で
ここまで踏み込んで発言する方はいないのではないでしょうか。
特に、
“原発推進論者が太陽光にさせないために言っているんじゃないか”
“(フランス、アメリカ等原発を推進している国々を名指ししながら)外国が倣うような、そういう自然エネルギーの開発促進に力を入れなくてはならない。
日本国民なら、世界に先駆けて様々な自然エネルギーの開発ができる、と思っています”
“このピンチを、我々はチャンスと思って頑張っていかなければならない”
という発言、とてもいいと思います。
いよいよまた出番が来たかな、と意識しての発言なのか、その真意は分かりませんが、指導者としてのいい言葉だと思います。
この発言は、日本食育学会という、日本の食をテーマとしたセミナーでされたものです。
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110529ddlk14010140000c.html
日本の食糧政策、そしてエネルギー政策は、国民の健康や生命を守るという点でも、最も重要な事項だと思います。
特にこれから10年の命運を握るものだと思います。
私は、日本のエネルギー政策、食糧政策を軸とした政界再編が起きて欲しいと思います。
そこがうやむやのままの寄り合い所帯では、今の民主党にしても、自民党にしても、一貫した政策は取れないと思っています。