"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

北朝鮮の韓国砲撃について

2010-11-24 05:00:00 | 日記
今回の砲撃は、北朝鮮と韓国の戦争は終結していない、ということを改めて痛感させるものでした。

その背景には色々な要因があるのでしょう。

もともと、哨戒艦「天安」沈没前から、緊張状態にあった場所。
韓国側の際どい演習に対する抗議行動ということもあるでしょう。

新体制下の北朝鮮の出方を見たいという気持ちもあったのかも知れません(米国も?)。
北朝鮮側にも、トップ引継ぎをスムーズに行うために、国内の引き締めを計るという意味もあったのかも知れません。
米国の北朝鮮担当も、核開発の件で中韓日を動いていましたし。

しかし、どんな理由があったにしても、北朝鮮の民間人を巻き込んだ砲撃ということに怒りを覚えます。

アメリカは、すぐに非難声明を発表しました。
中国も、ロシヤも出しました。

6カ国のメンバーでもあり、拉致問題含めて当事者とも言える日本は、声明を出さないのでしょうか?
ウラン濃縮開発の問題もあるのですよね。

声明をすぐ出さないのであれば、どのような対応を取るのでしょうか?
肝心の最初のアクションで出遅れていると思います。

平和国家日本としてのコメントでもいいと思うのです。
なぜ出さないのでしょうか?

日本は、今、韓国と、より緊密な関係を結ぶ時だと思います。
これから益々力をつける中国に対抗するには、他の周辺諸国と協力関係を築くことが不可欠で、その意味で、インドと経済協定を締結したり、ベトナムと関係強化を図ることはとても良いことだと思います。

しかし、地理的な面含めても、やはり韓国は最重要で、その為にも、日本政府としてのシグナルを発信することが重要だと思います。

情報収集はもちろん大切だと思いますが、いくつかの選択肢の中からどういうアクションを選ぶのか、それを実行することによってどういう影響が出てくるのかを見極める為の情報収集、アクションの為の情報収集であるべきだと思います。

今は、情報収集の為の情報収集になってしまっているように思います。
ロシヤ大統領の北方領土訪問の時もまさにそうだったと思います。

尚、蛇足ですが、柳田法相の辞任には、更なる問責に繋がらないだろうとの菅さんの読み、というか“願い”があったと思うのですが、それは、中国がおさまるだろうと思って船長を釈放した尖閣諸島との類似点を感じてしまうのは私だけでしょうか。

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