"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

尖閣映像を公開しなかったことについて

2010-11-12 05:00:00 | 日記
ビデオを流出した海上保安官が見つかったと思ったら、こんな記事が出ていました。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20101111-00000057-jnn-soci

確か、菅首相はビデオの扱いについて、「公開するかどうかは、国会と検察の判断」とおっしゃっていましたよね。

しかし、実際には“総理官邸から公開をやめるよう働きかけ”を行っていたのですね。

衝突事件の当日に、映像を報道各社に公開する準備を進めていた海上保安庁を止めたのですから。

海上保安庁がこうした撮影を行う目的の一つが、報道機関にこうした映像を提供するためだったとのこと。
予定通り、事件初日に映像が流されていれば、早い段階で国際世論を見方につけることが出来たであろうことを思うと残念でなりません。

そんなにまでビデオ公開反対に固執して、守ろうとした日中関係。

しかし、ハノイASEAN会議で、温首相に袖にされました。
そして、チャンスと見たロシヤからも北方領土に踏み込まれました。

結局、政府の判断(仙谷さん?)は、日本の踏ん張りを期待するアジア諸国の信頼を損ね、中国とロシヤに足もとを見られ、日本の国益を大きく損なってしまいました。

それとも、身を挺して、あなた(中国)の事を守ろうとしたとアピール出来たからいいのだ、と思っているのでしょうか?

仙谷さんは、機密情報漏えいへの罰則強化を計ると言っていますが、本末転倒だと思います。
責任を他に押し付けること、トカゲの尻尾切りは、もうやめにして欲しいですね。
海上保安庁も、その経緯を白日にさらすべきだと思います。

しかし、今、起きていることで、いいことだな、と思うのは、今までなら決して表に出てこなかったことが、どんどん表面化していることです。

国民の国際政治に対する関心は、今、かってない程高まっているのではないでしょうか。

色々な意見があっていい。
それぞれが考えること、そしてそれを声に出して行くことが、これからの日本を築いていくにあたって、とても大切なことだと思います。

反面教師としての民主党の役割も感じます。

それに伴う犠牲はあまりにも大きいですが、今、日本は変革のまっただ中にあるのだと思います。

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