【現金は失くしてはならない！】①

　0.51%☜貨幣経済の中で貨幣を使うことに依る労力を実質経済価値に換算した率とされる。

　「物質」、「物体」が物の財産的価値に着目せず形態や性質に着目した呼び方、「物品」は物の財産的価値に着目した表現。従って、米等の農産物、時計等の工業製品、原油等の天然物は総て取引の対象として捉えたときに「物品」と呼ばれる。

　「所持」は、ある有体物を、自ら排他的に支配している状態又は事実。「占有」は対象物から生じる利益を自己に帰属させる意思を持って、対象物を自等所持又は代理等により自等の支配下（意志・命令に従わせる状態）に置くこと。「所有」は、「所有者」の意思とは独立又は無関係に、原始的には当該有体物を使用、収益及び処分する権利を有していることをいう。

「貨幣」は、商品の交換価値を表し、商品を交換する際に媒介物として用いられ、同時に価値貯蔵（自らの手元に置いて仕舞って置くこと）の手段とも成る。

　こうして考えると、キャッシュレスでは、自己の支配する交換価値はサーバー内に単成る数字とし保存されて居るのみであり、其の出し入れにはサーバーと電子信号で連結して数字を増減させる電子機器が要る。現金での取引は、其の出し入れ所持者本人のみが現金を移動出来るが、サーバー内の数字は多くの電子機器で動かせることから、大いなる危険を孕むことに成る。此れが、ITの経済犯罪の避けることが出来ない本質的危険なのである。