週刊新潮 「橋下徹は民で親父はヤクザなんです。皆さんどう思いますかって聞いて何が悪いの?」
橋下氏“出自”報道の週刊新潮「公人だから」と正当性を説明
大阪府八尾市で生まれ育った橋下氏の実父は1960年代の後半に当時の妻と離婚後、別の女性と東京に出る。
1969年にこの2人の間に誕生したのが橋下氏だった。やがて妹が生まれたが、父親は家族を残し、ひとり大阪へ。
そして橋下氏が小学2年生のころ、ガス管をくわえて自殺する。博打でヤクザに借りた金が返せなかったためだっ
たという。
地区への差別解消を目指して活動する解放同盟の大阪府連合会は、今回の報道が差別を助長する
として、『週刊新潮』『週刊文春』に抗議文を送った。
「両週刊誌の記事は、橋下氏の父親が暴力団員であったことと、出自であり暮らしていた地区の問題を同列に扱 っています。暴力団とその地区がイコールで結びつけられているです。地区に対しての偏見のなかに、“暴力的である”“ガラが悪い”といったイメージがある。両週刊誌の記事はこうした差別、偏見を助長してしまいます」
(解放同盟大阪府連合会・赤井隆史書記長)
一方、2誌側は、本誌の取材に対して次のような回答を寄せ、橋下氏の出自について記述する正当性を強調し
た。
<橋下氏は府知事選に出馬した時から、「自分は地区で育った」と街頭演説や議会でも発言しています。
公人であり、政治家の発言は当然ながら、それなりの意味を持ちます。
それを差別的に報じるならば問題ですが、ただ出自について書いたからといって、
公人チェックの限界を超えているという批判は当たらないと思います>(『週刊新潮』)
<記事に書いてあることがすべてです>(『週刊文春』)
差別なのか、正当な報道なのか――両者の言い分は平行線をたどっている。
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