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真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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我儘は好きだからこそ『運命の恋は甘く囁く』

2009-10-08 | 読了本review
本日もルビーの新刊で

黒崎あつしさん『運命の恋は甘く囁く』
 担当しているわがままな恋愛小説家がどうやら自分に恋をしている
 らしいと知った受様は好奇心で体を重ねる。以来、二人の関係は逆転
 受様は一途な情熱を向ける攻様に傍若無人に振舞い始めるが?!

今回はプライベートは全て極秘の人気恋愛小説家と
中堅出版社で二人の人気作家を担当する編集者のお話で
既刊『恋の予感は甘く香る』のスピンオフ
既刊の攻様の担当編集が本作の受様です。

受様自身を筆頭に様々な人の思惑と思込みが重なった結果、
誤解された上に関係が始まりますが
誤解が解けるに従って少しづつ変化し、
素のままを好きだと言ってくれる攻様と
親公認の仲になるまでのお話

受様の実家は代々主家に仕える家系で
企業経営を嫌がった先々代の主家当主が
受様の祖父に会社経営を丸投げした時からは
主家の為と会社経営に努めるようになります。

受様の兄は政略結婚、妹は主家に預けられた為、
受様も三十歳になったら会社に貢献する事を
期待されてる身ですが
自由なうちはと出版社に入社します。

しかし最近は
担当作家の我儘ぶりに辟易して
辞めてもいいかと思うようになっていました。
その作家こそ今回の攻様です

攻様は有名なカリスマケータイ作家で
受様が先輩編集者からの依頼で
育てることになった新人作家。

最初はかなりの好印象を抱いた受様ですが、
覆面作家としてのデビューを希望されて説得する際に
熱心に口説いた事を勘違いされて以来、
自分に惚れていると思い込まれてしまいます。

説得に失敗した上、
我儘な振舞で迫られ続ける事になって
胃が痛い受様でしたが、
作品の為とまずい酒を飲まされたある夜、
ついにプチ切れ
攻様の性格の悪さを熱弁してしまいます。

会社を辞める決意もした受様でしたが、
次の呼び出しで会った攻様は
拍子抜けするほど控えめで自信なさげで

受様が問いただすと
今までの態度は受様に好かれる為に
故意に我儘な性格を演じていたというのです。

誤解を解いた受様と攻様の関係は形勢逆転

受様は傍若無人に振舞いますが、
兄の主催する主家の当主の展覧会で
攻様の正体と妹が彼と婚約したらしいと知ります。

プライベートを明かさなかったのはこの為?
こんな二人の未来はいかなる事に

最初から誤解がてんこ盛りなので
一つ解けるごとに別の面が見えてきて
素直になったり、更なる誤解に展開したりと
ハラハラな展開がとても楽しい一作でした
コメント
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