ブルネイのスルタンオクスフォードの名誉学位を返上。オクスフォードが先に、厳しい反LGBT法に懸念を示したことに応じる:
BBC Sultan of Brunei hands back Oxford degree over LGBT laws 23 May 2019
「The Sultan of Brunei has handed back an honorary degree after Oxford University raised concerns about his country's strict new anti-LGBT laws.」
まあ、石打死刑まで明文化した法は、そりゃあ近現代西欧国家としては根本的に忌避対象でしょうけど。
「In a statement a spokeswoman said it was informed the Sultan Hassanal Bolkiah would be returning his degree after it wrote to him last month.」
などとあり、こういう趣旨の記事でspokeswomanだなんて「(※米国風に)政治的に正しい用語法」なんぞ使うあたりがイギリスの流儀かな、という気はちょっとする。
「More than 118,500 people have signed a petition calling on the university to rescind the honorary law degree, which was awarded in 1993.」
とあり、11万8500もの、”ブルネイ王の名誉学位を取り消しちゃえ!”という人民裁判状態の署名があつまったということで、あのな、そういうとこやぞ、という気もする。これこそ石打死刑の精神だ。
…それ、わりと「みんな」がやりたいんだよ。
正義の名の下に、ちょっとした気晴らしをかねて、正義の拳をちょいっとふるって攻撃的な気分を発散しておく。社会的にもまあその、利益のあることではある。それをいかに理性的に抑えるのかというのが人間の理性の挑戦じゃないかなーと思うのだが。
なお
BBC Sultan of Brunei's honour revoked by University of Aberdeen over anti-LGBT laws 17 April 2019
やー、順調に悪化してますねえ、という感想。一応、ひとごとだし。
…しかしねえ、この手の名誉剥奪処分は、最近ではアウンサンスーチーに対するのが連発したが―そう思いおこすと、ブルネイのスルタンはアウンサンスーチーほど悪行したかあ?という疑問もわく。
一応仮にも、道徳的な、象徴的な規定だと言い訳はかのうなホモセクシャリティ禁止法を施行することで、そりゃ別に60万人規模の難民は発生してないだろうし、国軍がホモセクシャリティ村を制圧してちょっと十数人ほど即決射殺したところを写真に取られてはいないだろうし、それをスクープしようとしたジャーナリストを囮捜査でとっつかまえて国家機密漏洩の罪で実刑判決→収監したとまでは聞かないし、軍が「国家主席、これ、国際的にマズイっすよ。解放しときませんか」と意見具申したのを却下もしてないだろう。
…これ、「今後の態度の改善に期待して罪一等を免ずる」というのが教育者としての立場なのと違うかなあ、と現場の教員としては思うのだが。
BBC Sultan of Brunei hands back Oxford degree over LGBT laws 23 May 2019
「The Sultan of Brunei has handed back an honorary degree after Oxford University raised concerns about his country's strict new anti-LGBT laws.」
まあ、石打死刑まで明文化した法は、そりゃあ近現代西欧国家としては根本的に忌避対象でしょうけど。
「In a statement a spokeswoman said it was informed the Sultan Hassanal Bolkiah would be returning his degree after it wrote to him last month.」
などとあり、こういう趣旨の記事でspokeswomanだなんて「(※米国風に)政治的に正しい用語法」なんぞ使うあたりがイギリスの流儀かな、という気はちょっとする。
「More than 118,500 people have signed a petition calling on the university to rescind the honorary law degree, which was awarded in 1993.」
とあり、11万8500もの、”ブルネイ王の名誉学位を取り消しちゃえ!”という人民裁判状態の署名があつまったということで、あのな、そういうとこやぞ、という気もする。これこそ石打死刑の精神だ。
…それ、わりと「みんな」がやりたいんだよ。
正義の名の下に、ちょっとした気晴らしをかねて、正義の拳をちょいっとふるって攻撃的な気分を発散しておく。社会的にもまあその、利益のあることではある。それをいかに理性的に抑えるのかというのが人間の理性の挑戦じゃないかなーと思うのだが。
なお
BBC Sultan of Brunei's honour revoked by University of Aberdeen over anti-LGBT laws 17 April 2019
やー、順調に悪化してますねえ、という感想。一応、ひとごとだし。
…しかしねえ、この手の名誉剥奪処分は、最近ではアウンサンスーチーに対するのが連発したが―そう思いおこすと、ブルネイのスルタンはアウンサンスーチーほど悪行したかあ?という疑問もわく。
一応仮にも、道徳的な、象徴的な規定だと言い訳はかのうなホモセクシャリティ禁止法を施行することで、そりゃ別に60万人規模の難民は発生してないだろうし、国軍がホモセクシャリティ村を制圧してちょっと十数人ほど即決射殺したところを写真に取られてはいないだろうし、それをスクープしようとしたジャーナリストを囮捜査でとっつかまえて国家機密漏洩の罪で実刑判決→収監したとまでは聞かないし、軍が「国家主席、これ、国際的にマズイっすよ。解放しときませんか」と意見具申したのを却下もしてないだろう。
…これ、「今後の態度の改善に期待して罪一等を免ずる」というのが教育者としての立場なのと違うかなあ、と現場の教員としては思うのだが。
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