ゴールデンタイムズ 平成生まれの6割、人生において「学歴はなくてもいい」 昭和生まれは「学歴は必要」が多数派に 2018年05月15日
学歴必要派の厚みはほぼ変わらない（昭和9.8 : 平成9.2）。学歴の受益層が上位10%位というふうに考えれば―要は旧帝大や早慶・東工みたいな上位校進学者を中心とする層（をモデルケースとする層）だなコレ。やたら生々しいなコレ。
イヤ気なポイントは、「人生に夢とかネェッス」層が、「昭和生まれ」層では男女差が出ないのに対し、「平成生まれ」層で16.8：12.4と、男女差がはっきり出ている点…。これ、対象者は現在20代の若者たちであり、割とリアルに社会の危機を示唆するかも。
なんというか、その…男の子たちが学歴によらない勝負に賭ける方向性って、それ、発展途上国にありがちだったりしないか、とか…。
そこでこうしたものもあり：
最新のスクールカースト一覧図なるものを見たのだが、スクールカーストに「母親の階層」が直結し、この序列がSNSによる監視・密告と制裁行為であるイジメによって絶対化される、という教室内の情勢だと「そりゃ中学生だってもう自分には異世界転生しか希望はないと思うわな」という顔になるなど pic.twitter.com/AUYqXDqNOS
— 阿羅本 景＠たちあがれ！オークさん (@aramotokei) 2018年5月15日
やや恣意的な図表ではあるが、それなりの説得性がある。生まれた家庭でいろいろ決定してしまうよなあというの、うん、私でもそれなりにおもうところはある。
どうしても恣意性が入るなあというのは、母親の属性に「正社員」、つまり安定的な収入が確保できているかどうかのチェックポイントが抜けているところ。
それは「キャリアウーマン」に属するのではないか？という疑問は、そこの階層の別属性「ダンナがイケメン」により否定される―イケメンダンナなんてものは滅多にない。したがってここでいう「キャリアウーマン」はわりとイケてる職だということだ。「長」がつく職業だろうなあ、と。
もっとも、「地元民」という属性もそこの階層であり、そこいらの普通の会社員もここに数えられる、がこの第二階層のなかでは最底辺だというだけだ―という解釈もアリ。
まあほんと、おもうところはありますな。
それでもなお、学歴は、凡人には有利な投資なのだとは思うのだ：
なんか成せるものがあるのなら学歴は必要ないけど、なーんもないなら学歴はあった方が良い。
— Minoru Ashina（芦名みのる） (@minopu) 2018年5月15日
そういうもんでしょ。最低限努力の評価はできるからね。
要するに高いレベルの話では学歴など必要ないが、低いレベルなら必要。そういう話。https://t.co/CyAbRNhutu
すげえ奴とかに会うと「やっぱ学歴（だけ）じゃねえなあ」と感動します。本当に凄い奴はいる。それは事実。でも、割合はすげー低い。割合でいうと学歴高いやつの方がすげえ奴は確実に多い。
— Minoru Ashina（芦名みのる） (@minopu) 2018年5月15日
この手の話になるとムカつくのが、ろくになににも打ち込まず努力もしてない奴に限って「学歴でない」っていうのが本当にね……。生まれ持った能力低いやつでも努力したらすごい位置に立てるのが勉強なんだよ。すげー優しいじゃん。他の才能よりイージーモードなのに敵視するな。笑うな。
— Minoru Ashina（芦名みのる） (@minopu) 2018年5月15日
長年受験産業にいたので若者にはいつも言う。「日本一足が速ければそれなりに勝ち組として生きていけるだろう。だが日本一足が速くなるのは本当に難しい。維持も大変。でも勉強は同学年相手にTOP1000くらいにいるだけで東大か京大か国立医学部に入れる。すげーイージーなんだよ」ってね。
— Minoru Ashina（芦名みのる） (@minopu) 2018年5月15日
あかんな。この手の話は熱くなる…。
— Minoru Ashina（芦名みのる） (@minopu) 2018年5月15日
無垢なね、若者がこんな戯言に影響受けて「勉強なんていらないんだ！好きな事で生きていくんだ」とか思ってほしくないの。好きな事で生きていくには覚悟がいるの。努力がいるの。それらは馬鹿だと無理なのよ。生まれもって頭良くないなら勉強するしかないじゃん！
基本的に正論。お勉強と言うのは、まあ文科省の規制に従って、いわばある種のクイズゲームに勝利すればそれなりのコースにまあ入れるという、割と勝利条件がはっきり分るし勝ち抜けの数も結構あるし、あまりに無体な追加資源を要求しすぎることもない、わりとそこそこ公平なゲームだ。
例えばフィギュアスケートなんか、リンクに近くて指導者がいて親に相当の資金があって…でないと始める前に積むじゃないか、つうか始められない。サッカーならボール一個から始められるが、野球はちがう…というアレだ。
お勉強の場合、塾や家庭教師の利用の点で金持ちに有利なのは動かないが、スタートの道具立て自体は一応、そこそこそろえてある、ことになっている。全国津々浦々、おなじ基準で授業をしている…はずなのである。スポーツだと、そもそも入口がどこかも分らんことも多々ある。
敢えて突っ込みをいれれば
ちなみに私は中学留年、自主退学、高校登校拒否、3浪なのでね。ゴミ屑ライフには自信あるよ。その結果の結論だから。「学歴なんて」と言い続けて逃げてた人間だからこそ、強く言いたいんだよね。
— Minoru Ashina（芦名みのる） (@minopu) 2018年5月15日
生存者バイアスはどのくらい、お考えでしょうか、とか。
逃げ続けたダメ人間、という実績があるというが、しかし能力はあったから一旦勝負に入れば無事に勝てたのじゃないか、と。
「どうせ負けるなら形式上自由な社会で自由に選択した結果として負けるより、ゴリゴリに厳しい不合理な規範が存在する社会でそれに適合できなかった被害者として負けたい」みたいな気持ちなら理解できる
— 正しさ (@verygoodsociety) 2018年5月15日
このように信じなければ辛すぎる人生―自分の無能を深刻に自覚させられる辛い人生の人もいるわけなのだ。
実際、単に能力が低いということはあるわけで。
統計上、学業に投資するのが最も効率的な投資だと、よし理解したとしても、深刻に―幼少時の貧困等によらずに―単に能力が間に合わないとか、あるわけなのだ…。
あくまで私は「凡人」の戦い方の話をしているだけなので。「天才」様はご自由にどうぞ。でも俺が会った「天才」は勉強以上にきつい努力をしている人ばっかりだったけどねー。天才マジやべえ。
— Minoru Ashina（芦名みのる） (@minopu) 2018年5月15日
凡人たちのなかで、ミソの程度が同じだとしたら、より多く勝ちを拾うには…という話ではあるんですね。だから、どっちみち投資効率が良いのだけは、そのとおりのはずなんです。
まったくもってそのとおり。逃げてもいつか「逃げられなくなる状況」はやってくる。そこに気づかずに「ただ逃げる」とどんどん辛くなる。
— Minoru Ashina（芦名みのる） (@minopu) 2018年5月16日
--「病むくらいなら逃げなさい」真に受け7年引きこもった人 優しいふりをしたがる人たちの被害者なのでは？https://t.co/PIhkKVISVN
退路を確保してどうぞ(´・ω・｀) https://t.co/5ZPmPSRNhK
— 同志カルロ・ゼン＠カフェイン (@sonzaix) 2018年5月16日
まー、私も同志殿と同じ傾向なので、「きみは いまのきみであるだけで とてもすてきなんだ やめたければ やめて いいんだよ」とかは指導しないなあ。「死ぬよりマシや」とは思うが。
「人生に夢も希望もない」男子陣の層が（どうも有意に）高そうだ、だ。
それと「成功に学歴は不要」層が2倍程度に膨らんでいることから、「人生に夢も希望もない。学歴によらない成功は可能ではあろう（が、なにしろ自分に才能はなく学歴を積む可能性もない）」と言う層が…。