2022年11月に内戦が終わった―はずの地域だが、戦争の残し物は多々ある。
「Berhane Haile was walking home from school earlier this year through the mountainous countryside of Tigray in northern Ethiopia when an almighty blast changed his life forever.」
そこらに残った不発弾は「獲物」を待ち続ける。そうして16歳の少年がそうした犠牲になったわけだ。足は吹っ飛ばされ、両手も一部吹き飛んだ。
BBC 'I lost my leg on the way home from school' 5 hours ago
Kalkidan Yibeltal
何とか生き延びたものの、左足も切除。
「The 16-year-old had just stepped on a piece of ordnance that left the bones and flesh on his left leg smashed, torn and bleeding - he was in agony.
"The explosion threw me away backwards. There was blood everywhere. People heard the sound and came rushing," he told the BBC World Service.」
「This was the location of the nearest hospital - and the medics there managed to save his life, but what was left of his leg had to be amputated. Parts of both his hands were also blown away.」
地雷かあ、と思いきや。山岳地帯で、一応分類すれば軽歩兵が縦横無尽に飛び回るところで…となると地雷で封鎖というのは交戦勢力的になかなか無理だ。予算的に。なので手りゅう弾やなんか、あまりものを捨てたり放棄したり逃げるに際して投棄したり―そういうのがこの場合の危険物。
「These were mainly grenades, shells and other weapons left behind by fleeing fighters from both sides - no landmines are thought to have been planted in this area.」
この手のものは真剣にどうしようもない。本邦の場合、さすがに沖縄でも80年以上。当時物の小爆発物なんか、おおむね錆びて変質してなんともならなくなっていよう。本土決戦はしなかったので、いわゆる本土では爆発物の危険はだいたい航空爆弾くらいのもの。
しかし欧州大陸では、いまだにWWIの激戦地が爆発物汚染地帯として残っていたりするようで―。
―100年過ぎても始末しきれない。
まあ欧州大陸は、当時の最強工業国たちが全力でやらかしましたから。エチオピア内戦とはちと状況が違うにしても。しかし小爆発物たちの扱いが困ることは同じで、そしてあっちとちがってエチオピアじゃこの種の始末に人員を割ける状態じゃない。
「Since 2023, the Red Cross says it has helped close to 400 victims of inadvertent explosions - 80% of them children.」
2023年以来、赤十字は400名近くの不慮の爆発での犠牲者を扱ってきたが、その80%ほどは子供たちであるという。
別に高度に産業化された地域ではない。なので、基礎的な産業はやはり農業だろう。そして手足を失えば農業などまずできない。ならばこうした被害者たちは学業で身を立てねばならぬが、といって片手片足で、時に両足なくて、それでどうして学校に通うことができよう―。
―そういうところは全部クリアしたとして、あたまわるいと詰む。
キッツイ人生行路になるのである。
ここに引用されるような子たちは上澄みとおぼしく、ここに載ってこないような子たちの未来が、ねえ…。
「Berhane Haile was walking home from school earlier this year through the mountainous countryside of Tigray in northern Ethiopia when an almighty blast changed his life forever.」
そこらに残った不発弾は「獲物」を待ち続ける。そうして16歳の少年がそうした犠牲になったわけだ。足は吹っ飛ばされ、両手も一部吹き飛んだ。
BBC 'I lost my leg on the way home from school' 5 hours ago
Kalkidan Yibeltal
何とか生き延びたものの、左足も切除。
「The 16-year-old had just stepped on a piece of ordnance that left the bones and flesh on his left leg smashed, torn and bleeding - he was in agony.
"The explosion threw me away backwards. There was blood everywhere. People heard the sound and came rushing," he told the BBC World Service.」
「This was the location of the nearest hospital - and the medics there managed to save his life, but what was left of his leg had to be amputated. Parts of both his hands were also blown away.」
地雷かあ、と思いきや。山岳地帯で、一応分類すれば軽歩兵が縦横無尽に飛び回るところで…となると地雷で封鎖というのは交戦勢力的になかなか無理だ。予算的に。なので手りゅう弾やなんか、あまりものを捨てたり放棄したり逃げるに際して投棄したり―そういうのがこの場合の危険物。
「These were mainly grenades, shells and other weapons left behind by fleeing fighters from both sides - no landmines are thought to have been planted in this area.」
この手のものは真剣にどうしようもない。本邦の場合、さすがに沖縄でも80年以上。当時物の小爆発物なんか、おおむね錆びて変質してなんともならなくなっていよう。本土決戦はしなかったので、いわゆる本土では爆発物の危険はだいたい航空爆弾くらいのもの。
しかし欧州大陸では、いまだにWWIの激戦地が爆発物汚染地帯として残っていたりするようで―。
―100年過ぎても始末しきれない。
まあ欧州大陸は、当時の最強工業国たちが全力でやらかしましたから。エチオピア内戦とはちと状況が違うにしても。しかし小爆発物たちの扱いが困ることは同じで、そしてあっちとちがってエチオピアじゃこの種の始末に人員を割ける状態じゃない。
「Since 2023, the Red Cross says it has helped close to 400 victims of inadvertent explosions - 80% of them children.」
2023年以来、赤十字は400名近くの不慮の爆発での犠牲者を扱ってきたが、その80%ほどは子供たちであるという。
別に高度に産業化された地域ではない。なので、基礎的な産業はやはり農業だろう。そして手足を失えば農業などまずできない。ならばこうした被害者たちは学業で身を立てねばならぬが、といって片手片足で、時に両足なくて、それでどうして学校に通うことができよう―。
―そういうところは全部クリアしたとして、あたまわるいと詰む。
キッツイ人生行路になるのである。
ここに引用されるような子たちは上澄みとおぼしく、ここに載ってこないような子たちの未来が、ねえ…。
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