空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

むしろこの女性こそが、無意識なセクハラ行動をしやすい精神状況にある

2018-11-22 14:34:43 | ノート


 この1コマ目段階だと「お誘いキタ(ハート)」でお誘い自体はOKであるところ、「何の発話がセクハラとされるかわからんので、そもそも多少の会話は料金のうちになってる契約関係の女性とだけお話することしているんです」という斜め上の断られ方をされたあと



 こんな会話。

私だって別におっさんと飲みたいわけじゃないけどさ」というなら、まあそもそも「お誘いキタ(ハート)」はどういう意味だ、という話にも。
 一緒に呑みたくもないおっさんから誘われることがハートマークつきでウェルカムであるのは、それは何らかのプラスポイントがあるからだろう、”誘われる私は魅力的であるのだ”とか”新人歓迎会であるなら、新人である私はタダ酒のはずだ”とか。どうも前後の文脈的に、新人歓迎会か、と思ったもののようだが。

 なおこの女性は、男性らしいマスターさんに「セクハラしちゃうから女はお断りっていうのもセクハラじゃない?」という台詞を聞かれ、「えっそーなの?」と言われたのに対して「いや職場ではね」と返している。そのため、多少の、もしかしたら相手の気持ちを傷つけるような発言でも、”そういう”契約関係にある場所=接客業の場所でならよいのだ、という見解を表明している。したがって、『女性がお酌してくれる店にいくだなんて!』という批判は、相当程度減じられる。

 ちなみにここはただの焼き鳥屋さんらしく、焼き鳥・酒を提供する場所であって、危ういかもしれない発言を楽しむ場所ではない。そのため、この焼き鳥屋のマスターに対するセクハラ発言はアウトである―呑み屋のホステスさん・ママさんとは業態が違うのである。そのため、この女性は不当に労働を収奪したことになりかねない点―焼き鳥屋の大将に、『おお、自分はもしかしたら顧客を逃すようなうっかり発言でもしたのだろうか?!』と驚かせ、さらには怯えさせてしまいかねない点―そうした点に注意深い「はらみ会」の男性たちよりはっきりと意識が低い。

 むしろこの女性こそが、無意識なセクハラ行動をしやすい精神状況にある。

 従って、反セクハラの立場にたつと、この女性の無自覚さをこそ啓蒙すべきということになる。



 買うに値する漫画かもしれない。

 興味深いのは

あと男だけで楽しそーなのがなんかズルイ

 の台詞。自分が気に食わない連中がお楽しみなのが気に食わない、腹立ち紛れに「セクハラ」を連発するなど、やはり、この女性が、自分が女性であることの利点を自由に利用し、攻撃的でさえある点、批判されることになろう。






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