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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ポリコレ使徒様方のお楽しみのリンチ大会の結果がこれだよ

2018-07-23 23:02:37 | ノート
BBC Mesut Ozil: Arsenal midfielder quits Germany over 'racism and disrespect' 23 Jul 2018

The 29-year-old was criticised after being photographed with Turkish president Recep Tayyip Erdogan at a London event in May.

 まー人権問題でえらく批判される人ではあるし。エルドアンは。だから、「そんなヤツ」と一緒の写真にうつるというのは不適切なことだ、と考えるのは自由の範囲にある。

Ozil said his recent treatment made him "no longer want to wear the German national team shirt".

 いやほんと、そうッスよねとおもう私。

Many German politicians questioned Ozil and Gundogan's loyalty to German democratic values.

 ドイツとしてセンシティブになる話題だとは思うが、しかしこういう攻撃はどうだろう、とも。

Germany has previously criticised the Turkish leader's crackdown on political dissent following a failed coup.

 …とはいえ、ドイツとトルコは断交しているわけでもあるまいに。ならば、平和友好のラインをできれば維持すべきだろうし、交渉のルートを確保するための努力はあるべきだろう。だってトルコは、例えば北朝鮮のように、国際的な合意の元に規制されているとまでは行ってないだろう。それに、いかにあのミスター黒電話だって、国家元首殿としてそこそこの礼遇はあるべきだ。

kicker日本語版 エジルからの言葉〜第1章:トルコ大統領表敬への正当性 2018年07月22日

kicker日本語版 エジルからの言葉〜第2章:メディアとスポンサーへの批判 2018年07月23日

kicker日本語版 エジルからの言葉〜第3章:連盟会長を辛辣に批判、そして代表引退へ 2018年07月23日

グリンデル会長へ僕自身のルーツや、写真撮影に応じた理由について説明を試みた際、彼はむしろ自身の政治的見解の方に興味をもち、僕の意見を軽視していた。まるで踏ん反り返っているような態度だったね

そのころドイツの大統領と会ったんだ。グリンデル会長とは異なり、大統領はプロフェッショナルだったよ

もう彼の無能さによる、スケープゴートになるのはこりごりだ

差別を政治のプロパガンダとして利用するような、敬意に欠ける人物たちは、今すぐにそれをやめるべきだ。そういった人たちはエルドガン大統領との写真を、人種差別の考えを表現する機会として利用している。それは社会にとってとても危険なことだ

ドイツサッカー連盟から受けた扱いでは、もう僕はドイツ代表のユニフォームをきることはできない、望まれていないと感じながら。2009年の国際マッチデビューからのこれまでの道のりはまるで忘れ去られたかのようだ

僕の気持ちはとても重い。最近起きたことについて熟考を重ねてきた末に、僕はドイツ代表の一員としてこれ以上国際舞台には立たない決断を下した。人種差別と軽蔑の中でプレーすることはできない

でもドイツサッカー連盟のお偉いさんたちから、あんな扱われ方をされるなら、僕のトルコのルーツを軽蔑し、自分のエゴで僕を政治的に利用するなんて。もう十分だ。僕はそのためにサッカーしているわけでもないし、こんなことをすんなりと受け入れたりしない

 おそらくあの手の人たちは、自分たちが普段から非常に政治的に思考し・行動しているため、他人の行動も当然政治的意味をもっており政治的に意図的な行動であると確信するものなのだろう。それゆえ、並の人間の行動にそちこちに”極めて直接的に政治的な攻撃性”を読み取って反応する―まあ社会学者なら、そうしたところに危機を読み取るのは仕事のうちだが、だがそうした兆候は必ずしも全てが直接的・緊急の危機であるわけではない。

 そうして彼らは、神聖なるポリティカル・コレクトネスに違反した罪人たちに、もったいなくもありがたくも贖罪の機会をお与えくださるというわけだ。それに答えなければ、当然、リンチの対象である―なぜなら、それら罪人というのは、聖ポリティカルコレクトネスの使徒である自分の気に食わない悪逆非道な存在であるからだ!

 そんなお楽しみのリンチ大会の結果がこれだよ。

 ポリティカル・コレクトネスに驕り、高ぶり、他者を踏みつけにして悦に入っていた連中は相応の報いをうけるがいい。
 ―とは思うが、実は報いは社会全体にふりかかるのだ。寧ろこうした連中こそが社会の敵といわざるを得ないと私はおもうが。

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