goo blog サービス終了のお知らせ 

空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリア問題:ロンドンでのハウィエ氏族長会議は声明を発する

2008-03-31 14:53:40 | ソマリア関連
 日曜,英国首都ロンドンでソマリアのハウィエ氏族長会議が行われる:

Shabelle.net Hawiye clan community members hold meeting in London 03/30/2008

 著名な部族長が参加した:Sheikh Ali Sheikh Mohamed,Omar Haji Hassa,Iman Sheikh Bashir,Ali Addow,Ahmed salad,Mohamed Ahmed Dhagaweyneそして他の数十のハウィエ族長たち。

 以下の内容の声明を発表:
1 ソマリ人民の統合のために参集すべきこと
2 外国の軍隊はソマリアから撤退すべきこと
3 Nur Adde首相の和解計画を支持し,エチオピア軍ソマリア撤退を実現すること

 これは先日の首相・ハウィエ氏族間の会議に応ずるものかと思われます(「暫定首相はHawiye氏族長と会談する:ソマリア」)。ソマリアは和平に向けて大きな一歩を踏み出したというべきかと思われます。

 勿論,アル・シャバブの反政府実力闘争はこれによって直ちに停止せしめられるものではないでしょう。彼らはハウィエの指揮を受けるわけではありません。彼らは元来,イスラム法廷の青年武装部門であり,さらにはエリトリア派の統制からさえ離脱しつつある,そんな構えを見せています。

 しかしゲリラ活動には安全な後背地,休息地が必要なのであります。
 ハウィエ氏族が明確に和解方新を打ち出し,行動する場合,アルシャバブの居所が縮小する可能性が高いかと思われます。

 そのとき,彼らはどうするでしょう? 米国が疑うように国際テロ組織との関係を強化するでしょうか? 国際テロ組織の一部となり対テロ戦争の前線たる位置を獲得するでしょうか? 異なる言葉を話す戦友たちが増えたとき,ソマリの若者は何を思うでしょうか?

 アル・シャバブが活動する限り,弱体な暫定政府軍は他国の大規模軍事支援を求めざるを得ません。それは現状,エチオピアが担っているわけですが―和平ステップが進展しAMISOMが増強したりUNが介入したりでエチオピア軍が減ったら―どうなるでしょうか?

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アル・シャバブについてのBBC... | トップ | プントランドの石油問題にお... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ソマリア関連」カテゴリの最新記事