ペット市場で爆弾テロ：イラク

　イラク，バグダッドの金曜ペット市場Ghazilで爆弾テロ。警察の言うよう，鳥の箱に爆弾をつめたものらしいと：

BBC news, Middle East Deadly blast hits Baghdad market 23 November 2007

　死者13名，負傷者50名ほどかと。最近米軍増派で治安状況は改善されてきて，爆弾テロのない例外の日が，むしろ常態になりつつあるかというような頃だったみたいな中，酷い話であります。

　いや思うんですけど，小鳥や犬猫を人間の政治に付き合わせるなと。
　いつも思うんですが。砂漠の真中にいって好きなだけ爆発してろよと。

　軍事力で出来ることには限りがあると知るべきだ，とはよく言われます。テロリストたちにも重々言い聞かせるべきじゃなかろうか。暴力で達成できることには限りがあるのだと。

　このガジルGhazilマーケットは，スンニ・シーア混在地域にあるんだそうで，この1月にも爆弾テロの憂き目に遭い，15名以上が死亡したと。…ペット好きに宗派の垣根はないとゆーか，そんなところまで宗派間闘争持ち込んだら商売にならないとゆーか，ともかく一応，政治的闘争とは無縁の場所であるはずです。

　…闘争の巷のバグダッドでペット飼うブルジョアなんて吹き飛んでしまってOK，というのかもしれませんけど，そーいうテロは今は流行りませんからねぇ…。

　ええまあ。シリアからイラクに帰還する人々の波が大きくなっている，ということで，一定の治安改善を実現した，その果実を得た―という格好ですけど（BBC Iraqis return home 'in thousands' 21 November 2007）。これもまぁ，シリアじゃ仕事なく，多少の危険を覚悟でも帰らざるをえないという面もあるようで。

　より裕福な人たちはヨルダンに行っているとか。こちらはあんまり帰還が進まないみたいですね。