…そうだなあ、一般教養の授業でアフガーニーの現代性についてお話した時、くらいでどうだろう。「うんまあ、おっさんの教養のひけらかしは分かった。なんか俺らの将来のどこかで関わる可能性がないではないらしいことを言っているという理屈付けも理解する。でも扱い方、時間の取り方からして、あんまりテストの点数にはなりそうにないな。2点かな。じゃあまあいいや」的な。
そのくらいに、少なくとも若い子たちには縁遠い話なのだ。『そんなこと言って! 結婚時に差別されて悲しむのは、その当の若い子なんだぞ! お前みたいな反差別闘争的なクソ教師がいるから悲劇はやまないんだ!』という糾弾の理屈は私も理解するんだが、その瞬間まで意識されることがないくらいにまで日常生活から特殊問題が排除された世界というのは、日々意識しなきゃいけない世界よりは差別がすくない世界と言えるんじゃないかなーと思うんだ。
あと私は”名家”出身とやらの同僚から”ちゃんとした日本人ですよね?”という差別発言かまされた側ですから。この差別主義者野郎、こちとら先祖代々、由緒正しい馬の骨だ! 帰化人だろうとなんだろうと、日本国民としての契約に入ったらそれは日本人だ! なにをろくでもないことを言ってやがる、それで戦後民主主義社会の公民と言えるか! と思うくらいには私は戦後民主主義者だな。
そんなわけで、そんな関係のメモ。
ああ、TL見てようやく理解した
— とど丸@有害鳥獣戯画 (@todomaru2) 2019年10月6日
この写真がネットに流れた当時、九州の私達は「うわバックについてるからって残るような形で言っちゃうか」だったのに対し、東北では「知るか馬鹿やれるもんならやってみろ」だったのね、もし西日本での大災害なら話題にすらなってない訳か pic.twitter.com/Ixczl5giyQ
東北民はこれができる。私にとっては松本龍は、言論弾圧を素で、息を吸うようにやらかす、民主主義の敵として立ち現れた。
しかし東北を松本復興大臣で怒らせ、九州は赤松農林大臣でキレさせる
— とど丸@有害鳥獣戯画 (@todomaru2) 2019年10月6日
民主党政権が何をしたかったのか本気でわからなくなってきたな
この復興大臣の場合、西日本では皆が震え上がる脅しが東日本では通じないというか意味すら伝わらないことを知らなかったんですね。
— Toru Maeda (@toru0315) 2019年10月6日
関東甲信越では通じるはずなんだ。それなりには。東北は、「東日本」のなかでも、さらに別天地なのだ、どうも。時折、西日本と東日本を対比するなかで、東日本の典型を関東におきつつ、”まあ東北はまたちょっと違うらしいんだが”との旨、付言される文章を見ないでもない。多分、松本龍の発言も、関東でなら配慮された可能性は捨てきれない。
東北における同和問題の嫌なところは、「関西系の相手が勝手に東北にも同和問題があると思い込んで、差別的な行動を取るところ」にある。あまり言及したかないが、自分の身内で馬具関係の仕事をしていた人が、関西出身の相手に一方的に婚約を破棄されたことがある。興信所使って調べたんだそうだ。
— 如月 宗一郎 (@S_kisaragi) 2019年10月5日
まー、うちは父が造園屋ですからな。関西方面の人たちには、なんか思われてるかもしれん。知るかそんなもん。
で、こういう明らかな結婚差別でも、東北側には何でそういうことが起こるか当時は分からなかったんだよ。それでもって、関係の人権団体だって、この種の「自分たちの一方的な勘違いや無知によって起こった差別による非」は絶対認めないわけだ。 https://t.co/sFdVAazoja
— 如月 宗一郎 (@S_kisaragi) 2019年10月5日
だろ? 「西の方」に住んでる方々。 https://t.co/Klsyw5tWe1
— 如月 宗一郎 (@S_kisaragi) 2019年10月5日
その「西の方」に住んでる人たちにせよ、微妙なブラックボックスになってしまってる可能性も割とある。
民主党の菅内閣の時の復興担当大臣
— ??ひろz???????????????? (@zako22) 2019年10月6日
解放同盟副委員長
弟が福岡のゼネコン松本組の社長(家業)
義理の兄が北九州市の指定暴力団の最高幹部
岩手・宮城両県知事に上から目線で説教した挙句、『書いたら、その社は終わり』とマスコミを脅すも、その日の内に東北放送にニュースで流されて自分が辞任?? https://t.co/H9GH86I83K
引用失礼
— とど丸@有害鳥獣戯画 (@todomaru2) 2019年10月6日
まさに当時福岡県民だった私からすれば、パワーソースが「名前を呼んではいけないあの方」級の権力者な訳ですよ松本龍元復興大臣
総合的には麻生太郎に勝てないだろうけどな位の
だから背後がアレなその人が、報道から一日で辞任に追い込まれるって青天の霹靂でしたわ https://t.co/aot8Cu0UJt
そりゃあ、麻生太郎には敵わないだろう、レベルでは…一般人民ごときでは、そりゃあブラックボックスだ。
あと、今日の学習メモ:
Wikipedia日本語版 朝田善之助
「1971年には解放同盟全国大会で差別に関する3つのテーゼを定式化。これは朝田理論と呼ばれ、解放理論として永らく主導的な役割を果たした」
Wikipedia日本語版 朝田理論
「朝田理論(あさだりろん)とは、解放同盟中央本部の第2代中央執行委員であった朝田善之助が確立させた解放理論。朝田テーゼ、朝田ドクトリンとも呼ばれる。「不利益と不快を感じさせられたら全て差別」「差別か否かというのは被差別者しか分からない」といった、つまり『差別』と感じた者に全ての決定権と主導権があるという考え方。これを利用して役所や企業、個人を『差別した』と脅して就職・定期的補助金や無償化など金銭など利権を獲得する関係者が多数発生」
評価については、当人に対する批判とは別に、この理論の持つ危険性自体についてみるべきでしょうねえ。最近の人なので、直接被害を被った人たちの憤りもあろうし。そこは冷静な、歴史的文脈を離れた評価になじみにくい。個人名と紐づいてしまった「理論」として、いささか、扱うには注意が必要な概念だな。
というか。政治闘争として、あまりに大きくなりすぎたというか。政治闘争化する際に個々人をあまりに道具化しすぎたというか。
Wikipedia日本語版 オールロマンス事件
「糾弾の嵐の中、杉山は反省の意を表明したが、差別者の烙印を押されたまま公職を辞し、中小企業を転々とするようになった」後年、解放同盟とは対立する共産系の読書会で差別的ではないという感想を得たということで「秦はこのことを杉山に知らせて長年の苦難をねぎらおうとしたが杉山の行方は知れなかった。ようやく杉山の親族に連絡が取れたときは既に遅く、1999年に杉山は他界していたという」。
…まあ、そういう姿を脇で見てたり、観測すれば、『そもそも関わらないでいよう』という思いを人に抱かせる結果になる例も、そりゃあ相当数発生するだろうなあと。
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