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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

暫定首相はHawiye氏族長と会談する:ソマリア

2008-03-24 20:35:30 | ソマリア関連
(追記あり)
Garowe Online Somali PM, Hawiye Council elders meet in Mogadishu Mar 23, 2008 - 1:13:51 PM

 ソマリア,3月23日。ソマリア暫定首相Nur "Adde" Hassan Husseinは首都モガディシュに勢力あるハウィエ氏族長会議と和解にむけての会談を持った。

 日曜のこの会談はアフリカ連合ソマリア作戦部(AMISOM)司令部にて行われた。Hawiye氏族会議長Mohamed Hassan Haadが参加。

 首相とHaad議長とは,数時間もの会談の後,揃って報道関係者の前に姿を現す。対面しての交渉はながきに渡るであろう和解交渉の最初のステップとして双方に歓迎された。

 ハウィエ会議は,ハウィエ氏族を代表すると主張するとはいえ,それはあくまで自称ではある。ハウィエが一丸となってエチオピア勢力に抵抗するとは誤解である。Adde自身,前首相Ghedi氏もがハウィエ出身だ。
 尤もハウィエ氏族長会議が首都モガディシュで優勢であり,支持を受けているのも確かな事だ。

 首相はHaad氏に和解交渉に関わる書類を手渡したという。双方は意見を交換し,ハウィエ氏族は首相提示の書類を読んだ上,対応した会議をすることを約する。

 但し,この件が如何なる影響を今後に残すかは不明瞭。仮にHawiye氏族が和解に同意しても,反政府武装活動が収束するとまではゆかないだろう。
 既に氏族勢力とエリトリア勢力との間には懸隔があり(「アスマラ会議は更なる参加者を獲得する:ソマリア」),またエリトリア勢力の支配はアルシャバブには行き届かない。今回の件は従来の”反政府勢力”の一角が軟化した,といった程度でしかないかもしれない。

 ともあれだ。和解への動きは,ないよりはあるほうがより正義に適うことだろう。
 夢見る人の夢が叶いますように。

以下追記。この件についてBBCも流してた:Talks seek to end Somali violence,24 March 2008。最近の情勢―アルシャバブがヒットエンドラン攻撃を仕掛け,殺害を働いてから武器弾薬を奪って退却―についても説明あり。BBCの載せてる写真にうつるIslamistsの若い事! さすが「青年党」というだけはあるね,アルシャバブ。

 …やってることは流賊寸前ですけどねー…。

 政治の未来像がですね,見えないんですよねー,あの人たち。(彼ら流の)イスラム主義で政治を行う,というのでしょうけど,被差別民の解放なんてステキなことをする一方でサッカー観戦まで制限とか…。大ソマリア志向でもあったようだし…。

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