空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

韓国:人口超急減社会

2019-03-29 13:05:02 | ノート
日経新聞 韓国、来年から人口減に 2065年に高齢化で日本逆転 2019/3/28 20:04

韓国統計庁は28日、将来人口推計を発表した。総人口は早ければ2019年の5165万人をピークに減少に転じる。人口に占める65歳以上の高齢者の割合も65年に46%に達し、高齢化では日本を抜いて経済協力開発機構(OECD)加盟の先進国のなかで首位になる。急速な少子高齢化は韓国経済にも影響を与えそうだ

 流石にこうまでの速度でこうなるとは、私も予想外。いやまあ、出生率の一本調子の低下具合がヤバげだったので、将来的にはダメだとは確信してましたが、なんだこのつるべ落とし。

韓国は5年ごとに人口推計を発表している。前回発表は16年で、次回は21年に予定していた。ただ2月末に発表した18年の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数)が想定以上に低い0.98となり、初めて1を下回って世界で最低水準に落ち込んだことから、人口を推計し直して発表を前倒しした

 とまあ、前倒ししなきゃヤベえと思わせたほど、合計特殊出生率1.0陥落はショックだったかと。

生産年齢人口(15~64歳)も17年は73%と、OECD加盟国のなかで最高だが、少子高齢化によって65年は46%(中位シナリオ)と、日本(51%)を抜いて最低になる

 せっかく生産人口がむっちゃあるのに

15~29歳の青年失業率は18年に9.5%に達し、若者の就職難は社会問題化している。経済力の問題から結婚しない人も増え、20~44歳の未婚率は男性が58%、女性は48%(15年)に達した

 若者が労働に動員されていないと言う。同時に結婚も減りまくり。いやまあ、この点、結婚してない私が突っ込むのは個人的に難だなあとは思うが。

 そんなわけで近い将来の韓国経済がお亡くなりあそばすっぽいということになると、思い起こすことはあって―



 私に攻撃を仕掛けてきた老害氏は、ちょうど安倍政権成立頃に退職し、そのタイミングくらいで投資をはじめ、退職金を結構ごそっと失ったそうな。「あとちょっとで勝てるんだがねえ」というのが4年くらいか、口癖だった。

 私が韓国経済に多少注意するようになった理由はこれでもある。「君、(経済問題)について、どう思う」と繰り返し聞くので、まあ誠実な回答をすべきだろうなあと勉強したのである。結果としては、韓国経済万歳!日本企業は韓国に学べ!みたいな彼の主張に対して、いやその流石にど根本的なボトルネックがあるのでどうしようもないですよと助言することになり、まあだんだんご機嫌を損じることになっていったのではある。

 まあ、要は短期間でバッチリ儲けたい、そのためのデータが欲しいということだったので―
 ―なら、おとなしくアベノミクスの流れに従えばいいんじゃね?という話になるのだが、彼はアベ氏が大きらいで、アベノミクスは必ず失敗する、というか現に失敗している、という持論の持ち主だったので、この点でもご助言もうしあげても無駄なのであった。

 そのほか関連記事:
東洋経済日報 <グラフで見る韓国経済>20代後半の出生率、30代後半を下回る 2019/03/08

統計庁によると、20代後半(25~29歳)女性の昨年の出生率(該当年齢女性1000人当たり)は41.0人で、30代後半(35~39歳)女性の出生率(46.1人)を下回った。20代後半の出生率が30代後半の出生率を下回ったのは、統計作成を始めた1993年以降初めてだ

 初産かどうかのデータがあるとよりはっきりするものの、合計特殊出生率が1を切ったという状況でこれなので、「…せめて、うちでもひとりくらい…!」という覚悟の(ひとり目の)出産である可能性がある。

日経新聞 韓国学歴主義招く出産減 18年出生率、初の1割れ 2019/3/28 1:31

韓国の2018年の合計特殊出生率が0.98となり、初めて1を下回った。世界でも最低水準に落ち込んだ背景には、学歴競争の過熱で教育費がかさみ、子育て世代が出産をためらっている現実がある

朝日新聞 韓国、婚姻率と出生数が過去最低 出生率は1を割り込む ソウル=牧野愛博 2019年3月21日10時42分

韓国統計庁は20日、昨年の婚姻・離婚統計を発表した。人口1千あたりの婚姻は5・0件で、1970年に統計を始めてから最低となった。婚姻数をみると約25万8千件で、前年より約7千件減った。昨年は出生数でも過去最少を記録している

 結婚に対する個々人の思想はともかく、夫婦セットで子をなし、育てるというのを標準的な姿として想定していろいろな社会の要素・設計ができていることであろうし、婚姻数の減少はそのまま出生数の減少に直結しよう。

 マスの話をしているんだから具体的な個々人の思想やなんかはおいておけ、と思う私。

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