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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

和平会談,第一回無事終了:ソマリア問題

2008-05-17 13:21:56 | ソマリア関連
 要点を述べれば:ジブチで四日に亙って行われたソマリア暫定政府・ソマリア再解放同盟の会談は直接対話なしで終結。援助団体のアクセスの安全を保障しようとする共同声明を出したのは積極的成果と評価しうる。また,次回会談は5月31日に行なわれる予定。
 平和を愛する人々は喜ぶが良い,些かの喜びとともに私は主張しよう,これは十分成功というべき状況であると。

BBC Somali talks end with no meeting  16 May 2008
Garowe Online Peace talks rescheduled as Islamist chief admits divisions 16 May 2008

 但し難点というべきは,ソマリア再解放同盟の対話参加は全面的なものではないのです。強硬派Aweis師は対話を時間の無駄と断言し,対話参加組はARSの意見を代表しないというわけです―Sheikh SharifとSharif Hassanとは40日もの間,エリトリアに足を踏み入れず,従って対話賛歌はARS指導部の総意ではないというわけ。…最高顧問と最高評議会議長だけどね。

 つまりARS指導部内の相違を明らかにしているわけで。

 Aweis師は先日戦死したal Shabaab指揮官Ayroさんの指導者だったわけで―Ayroの戦死はAweisの発言力,影響力に響くもの。これぞUSAのAyro暗殺が狙った効果の一つであるはずで―更にはARS内部の離間にまで繋げようというものだったのでしょう。

 USAは最強硬派Aweisとはさておき,他のより柔軟な指導者とは妥協の余地があると考えてきたわけです。それがなければソマリア問題の差し当たりの解決すら怪しいと―考えてきたのでしょう。
 そして実際,Ayro死後の和平交渉第一回目は,まず悪くない終結を迎えました。

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