空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

エチオピアはソマリア人道援助のためのルート確保を求める

2011-09-10 17:01:06 | ソマリア関連
 Meles Zenawi首相はケニアで行われる東アフリカ旱魃・飢饉対策会議にて,食料援助の安全な供給のための武力確保を提言する意向:

BBC Ethiopia urges protected aid corridors for Somalia 9 September 2011 Last updated at 18:55 GMT

 国連ソマリア人道援助調整官Mark Bowdenとしては,食料援助は増大しつつあるし,寧ろ武力による安全確保策はこの流れを阻害しうると懸念する。

 Meles首相としては,「多くの地域がアルシャバブの支配下にある。我々は暫定政府,AMISOM及びその他の勢力―解放された地域に,さらにその外部へ人道援助を送る回廊を形成するため―に対して,緊急援助を行う必要がある」。

 ―要は(彼も言うそうだが)エチオピアに流入するソマリ人難民を極小化したいわけではある。

 BBCのEast Africa派遣員Will Rossとしては,Meles首相の提案は議論の余地がある。平和維持軍を食料援助の護衛につかうのは,アルシャバブとの交渉の土台を掘り崩す恐れがあるわけだ。

 何しろアルシャバブは,7月にはソマリア国内自派支配地域での食料援助活動を(部分的ながら)容認したが,国連の「飢饉」宣言以来,再び禁令を発したのだ。


 ―AMISOMの拡大や,ことによってはAhlu Sunnahへの援助など,アルシャバブからの妥協をさらに引き出しにくくする行為ではある。

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