大統領護衛隊側基地がクーデター側に奪われる

BBC Mali coup: Junta forces 'overrun rivals' camp' 1 May 2012

　マリ首都バマコで，クーデター側勢力が大統領警護隊「レッドベレー」側の基地を奪取，残敵掃討。大統領警護隊首脳部は逮捕されたとか。

　公式にはクーデター側は選挙管理内閣に権力を移譲した（4月12日）建前だが，クーデター側は三閣僚ポストを確保し，相当の影響力を行使しているものとのこと。なお大統領派への物理的な圧力もあり，大統領はセネガルに亡命した。

　バマコのGabriel Toure病院のdirector，Abdoulaye Nene Coulibalyによれば死者14名。40名ほどが負傷したとのこと。

　こうして騒擾が起こって，マリで試合のあったエジプト・ナイジェリアのサッカーチームが帰国できずに足止め状態だとか（BBC Ahly and Sunshine Stars delayed by Mali violence 1 May 2012）。

　…悪天候でちょっと待ってたら今度はクーデターの続きの戦闘でフライトキャンセル。ナイジェリアチームの一部は土曜のうちに帰っちゃったそうで―出来ることはすぐさまやりましょう，という教訓が得られそうな話ではある（※ちょっと遅延させてる仕事がある）。なおエジプトは軍用機をコートジボワールに送ってスタンバイさせているとのこと。

　ともあれ。クーデター勢力側の言い方では，大統領警護隊及び「外国の要素」との戦闘後，首都は自派のコントロール下にある，という。なんでも大統領警護隊側が，クーデター以来junta側の手にあった放送局に突っ込んできたとか―そういうのは，大統領派がセネガルから大統領を呼び戻そう，全てを元通りに覆そうというのである！というわけ。