空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

国連関係者来訪と爆弾爆発:ソマリア

2007-05-13 01:27:20 | ソマリア関連
 国連緊急援助調整官(UN's emergency relief co-ordinator)John Holmes氏がソマリア,モガディシュ来訪。この10年ソマリアを訪れたうち最高の地位という。目的は人道援助に関して圧力を加えるにある由。
 彼が空港を出ると,国連施設近くで爆弾爆発,4名死亡,内一人は情報機関上級職員である由:

BBC news, Africa Bomb blast mars UN Somalia visit Saturday, 12 May 2007

 …「緊急援助」は一定の情勢の安定を見ないと実行に難が大きい種類の活動であるわけで,「国連上級職員来訪!」というニュースに傷がついた格好です。一応,Holmes氏を狙った攻撃ではないとは言われるみたいですが。
 会見におけるユスフ大統領の言葉についてはIrish Examiner Blast during UN visit to Somalia 12/05/2007 - 4:06:58 PMを見てみました。曰く,我々は最善を尽くしている,しかし不幸な事にテロリストがゲリラ戦を仕掛けてきている。我々はそれを退けた。彼らの多くは逃げ去ったが,一部グループを首都に残し,テロ行動を継続している。非常に遺憾である。だが我々はこの国に平和を齎さねばならない…。

 なおBBCはcar bombと述べますが,SomaliNetの該当記事と思われる(Somalia: Roadside bomb kills government officials in Mogadishu Sat. May 12, 2007 03:49 pm.- By Mohamed Abdi Farah)記述によればロードサイド・ボムとあります。情報機関員とそのボディガードが犠牲者であるといいます。寧ろこちらのほうが真実味がある気がするのです。car bombですと概ね自爆攻撃,人命も車両も失われます。写真で見るかぎり,軽トラも何もかも,新車同然に磨き上げている人たちが,そんな非効率な戦いをするでしょうか? 

 まあ速報記事ですし,多少の誤解誤報はありえること,と思うことにします。いずれ大筋はあまり変りますまい(と自分のためにも逃げ道をつくっておく。速報だから後で訂正版を出すかもしれません,と)。

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