世界よ悲しめ。Haadが「外国人」の存在に言及した。ソマリアで戦乱を求める外国人たちは呪われよ。イラクでムスリムの血を流し足りなかったのか,お前たちは。
AFP ソマリア首都で戦闘激化、反政府組織が拠点支配か 2009年5月11日
これは内容はいいでしょう。写真は見るべきものがありますが。
Garowe Online Islamists, 'foreign fighters' make gains in Mogadishu May 11, 2009
こっちの記事の方が詳しいです(そりゃそうだろうが)。
アルシャバブ(notoriousなる形容詞がつけられるのはGarowe Onlineでは珍しいか)が50名ほどの死者を数えたここ4日間の戦闘で勝利をおさめた模様。
焦点はモガディシュのIndustry Road及び30th Avenue。Yaaqshiid, WardhigleyさらにHodan区で戦闘・爆発が起こった。特記される被害として,Wardhigley区にあったモスクに着弾,少なくとも15名が死亡した由。そのモスクの指導者,Sheikh Abdirahmanも死者の列にある。彼は30年以上ものあいだ,その寺院を指導してきたものの由。
彼の神が,彼の魂と彼の同輩たちの魂とを最大の慈悲をもって迎えられますことを。
そうであるから,神は偉大であるのですから。
モガディシュの住民いわく,イスラム法廷の兵は日曜の大通をめぐる戦闘で地歩を失った。他方HizbulIslamのsenior memberというSheikh Hassan Mahdiはアルシャバブとイスラム党の戦闘員は共同して旧防衛省,モガディシュ・スタジアム,Wardhigley警察署をイスラム法廷の戦闘員から奪ったという。さらに重要街道Industry Road及び30th Avenueの支配権を奪ったということで,このたびの戦闘は反政府イスラミスト側の勝利に終わったと思われる。
治安相Omar Hashiは報道陣に,モガディシュでは外国人たちがアルシャバブとともに闘っているという。「政府は平和に反する如何なるグループとも戦うであろう―外国人たちはアルシャバブのために戦っている」,疑惑を彼は述べる。閣僚緊急会議が日曜,開かれたとのこと。そしてモガディシュにおける反政府諸組織に対する「戦争を宣言」するべく決議したと。
なお彼はさらに,Sheikh Sharif大統領は「和平への本を閉じてはいない」が,政府は「アルカイダと連携した反平和団体と戦うであろう」と述べる。
政府的には,『アルシャバブは外国勢力と結んで政府と戦っている』と考えているわけです。
こればかりなら,最近こうした報道は頻繁になった様子でありながら,プロパガンダと片付けることは可能です。
ですが―ハウィエ氏族会議のMohamed Hassan Haadが。
アルシャバブへの攻撃を控えていた彼が。記者会見で「外国人たちがモガディシュ内部で戦闘している」と語ったのです。
他方,モガディシュの所在するBanadirにおけるアルシャバブの指揮官Sheikh Ali Mohamed Husseinは報道関係者に,そのIslamist factionは「ムスリムに対して差別しない」と発言するのです,「世界中からやってきたムスリムたちが我々の側にたって戦っている"Muslims from across the world are fighting on our side"」。
なおAMISOMの砲撃が見事にthe Ifka Halane Islamic courtを直撃,アルシャバブのAli "Dheere" Mohamudが記者会見を行っているところに着弾。3人の記者たち:ソマリランドのHorn Cable TVのリポーターAbdinasir Nur Gedi,モガディシュに本拠を置くRadio ShabelleのリポーターBashir Khalif Gani及びMohamed Abdi Naharが負傷,Dheereも負傷。
…さすがにこれは事故扱いでいいでしょう。
なお親政府派民兵はAMISOM支配下地域に撤退した模様。
そうしたわけで。
さあ,喜びなさい,ソマリアを米国の第三の対テロ戦争の前線に数えようとしてきた者たちよ。世界中の協力で,今やソマリア首都は国際的テロ組織の跋扈する土地となった。政府がそう語り,地元自治組織(ハウィエ氏族会議)がそう語り,本来は土着であったはずの組織自身がそれを誇るかのごとく裏書きする。
おめでとう。諸国が陸上兵力を揚げるべき理由は形成されつつある。AMISOM強化は喫緊の問題とされるだろう。平和維持部隊ではなく,平和を強制すべく派遣される部隊さえ考慮されるかもしれない。喜ぶがいい,米軍と正面切ってソマリア・モガディシュ戦を戦う日さえ夢ではなくなった。
―ソマリ人の流血を代償に。
って文学的に〆ようと思いましたが,まあこの世界同時大不況の中,所詮完全に政府を転覆するだけの戦力を整えられなければ,各国は敢えて陸上戦力派遣までは考えないか。まーなんです,反政府派としては最早気楽な戦闘ですから,戦いやすいんじゃないですか? 流れ弾出しても,身内は傷つきませんものね。何人巻き添えで殺そーと,所詮縁もゆかりもない地元住民ですから。そーして各国が予算なくて手出しできない間にモガディシュとっちゃえばいいわけだ。迂闊なところに拠点を作るとトマホークが降ってくるが。
AFPの写真のセットのなか,「政府側民兵の遺体を運ぶ地元住民(子供込み)」があるのは示唆的と言えなくもない(「政府系民兵の死体を見る少年」なんてのもあるから何ともいえんが)。あとアルシャバブ側に覆面のおにーさんが多数いるあたり,ま,いつもながらの注意点ですね。肌の色からは何とも言い難いかとは思いますがねぇ。しかし散々疑惑が提示されればねぇ。以前からねぇ。
付け加えておきますが,今現に政府側に入っている人たちの半分は,ついこの間まで反政府派でしたし,ついこの頃政府側に合流した現役民兵組織前線指揮者なんてのもいるんですからね? 反政府派のやってることは,大筋であれば,恐らく彼らには事実上筒抜けですよ?
AFP ソマリア首都で戦闘激化、反政府組織が拠点支配か 2009年5月11日
これは内容はいいでしょう。写真は見るべきものがありますが。
Garowe Online Islamists, 'foreign fighters' make gains in Mogadishu May 11, 2009
こっちの記事の方が詳しいです(そりゃそうだろうが)。
アルシャバブ(notoriousなる形容詞がつけられるのはGarowe Onlineでは珍しいか)が50名ほどの死者を数えたここ4日間の戦闘で勝利をおさめた模様。
焦点はモガディシュのIndustry Road及び30th Avenue。Yaaqshiid, WardhigleyさらにHodan区で戦闘・爆発が起こった。特記される被害として,Wardhigley区にあったモスクに着弾,少なくとも15名が死亡した由。そのモスクの指導者,Sheikh Abdirahmanも死者の列にある。彼は30年以上ものあいだ,その寺院を指導してきたものの由。
彼の神が,彼の魂と彼の同輩たちの魂とを最大の慈悲をもって迎えられますことを。
そうであるから,神は偉大であるのですから。
モガディシュの住民いわく,イスラム法廷の兵は日曜の大通をめぐる戦闘で地歩を失った。他方HizbulIslamのsenior memberというSheikh Hassan Mahdiはアルシャバブとイスラム党の戦闘員は共同して旧防衛省,モガディシュ・スタジアム,Wardhigley警察署をイスラム法廷の戦闘員から奪ったという。さらに重要街道Industry Road及び30th Avenueの支配権を奪ったということで,このたびの戦闘は反政府イスラミスト側の勝利に終わったと思われる。
治安相Omar Hashiは報道陣に,モガディシュでは外国人たちがアルシャバブとともに闘っているという。「政府は平和に反する如何なるグループとも戦うであろう―外国人たちはアルシャバブのために戦っている」,疑惑を彼は述べる。閣僚緊急会議が日曜,開かれたとのこと。そしてモガディシュにおける反政府諸組織に対する「戦争を宣言」するべく決議したと。
なお彼はさらに,Sheikh Sharif大統領は「和平への本を閉じてはいない」が,政府は「アルカイダと連携した反平和団体と戦うであろう」と述べる。
政府的には,『アルシャバブは外国勢力と結んで政府と戦っている』と考えているわけです。
こればかりなら,最近こうした報道は頻繁になった様子でありながら,プロパガンダと片付けることは可能です。
ですが―ハウィエ氏族会議のMohamed Hassan Haadが。
アルシャバブへの攻撃を控えていた彼が。記者会見で「外国人たちがモガディシュ内部で戦闘している」と語ったのです。
他方,モガディシュの所在するBanadirにおけるアルシャバブの指揮官Sheikh Ali Mohamed Husseinは報道関係者に,そのIslamist factionは「ムスリムに対して差別しない」と発言するのです,「世界中からやってきたムスリムたちが我々の側にたって戦っている"Muslims from across the world are fighting on our side"」。
なおAMISOMの砲撃が見事にthe Ifka Halane Islamic courtを直撃,アルシャバブのAli "Dheere" Mohamudが記者会見を行っているところに着弾。3人の記者たち:ソマリランドのHorn Cable TVのリポーターAbdinasir Nur Gedi,モガディシュに本拠を置くRadio ShabelleのリポーターBashir Khalif Gani及びMohamed Abdi Naharが負傷,Dheereも負傷。
…さすがにこれは事故扱いでいいでしょう。
なお親政府派民兵はAMISOM支配下地域に撤退した模様。
そうしたわけで。
さあ,喜びなさい,ソマリアを米国の第三の対テロ戦争の前線に数えようとしてきた者たちよ。世界中の協力で,今やソマリア首都は国際的テロ組織の跋扈する土地となった。政府がそう語り,地元自治組織(ハウィエ氏族会議)がそう語り,本来は土着であったはずの組織自身がそれを誇るかのごとく裏書きする。
おめでとう。諸国が陸上兵力を揚げるべき理由は形成されつつある。AMISOM強化は喫緊の問題とされるだろう。平和維持部隊ではなく,平和を強制すべく派遣される部隊さえ考慮されるかもしれない。喜ぶがいい,米軍と正面切ってソマリア・モガディシュ戦を戦う日さえ夢ではなくなった。
―ソマリ人の流血を代償に。
って文学的に〆ようと思いましたが,まあこの世界同時大不況の中,所詮完全に政府を転覆するだけの戦力を整えられなければ,各国は敢えて陸上戦力派遣までは考えないか。まーなんです,反政府派としては最早気楽な戦闘ですから,戦いやすいんじゃないですか? 流れ弾出しても,身内は傷つきませんものね。何人巻き添えで殺そーと,所詮縁もゆかりもない地元住民ですから。そーして各国が予算なくて手出しできない間にモガディシュとっちゃえばいいわけだ。迂闊なところに拠点を作るとトマホークが降ってくるが。
AFPの写真のセットのなか,「政府側民兵の遺体を運ぶ地元住民(子供込み)」があるのは示唆的と言えなくもない(「政府系民兵の死体を見る少年」なんてのもあるから何ともいえんが)。あとアルシャバブ側に覆面のおにーさんが多数いるあたり,ま,いつもながらの注意点ですね。肌の色からは何とも言い難いかとは思いますがねぇ。しかし散々疑惑が提示されればねぇ。以前からねぇ。
付け加えておきますが,今現に政府側に入っている人たちの半分は,ついこの間まで反政府派でしたし,ついこの頃政府側に合流した現役民兵組織前線指揮者なんてのもいるんですからね? 反政府派のやってることは,大筋であれば,恐らく彼らには事実上筒抜けですよ?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます