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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

Farole,建国12周年を祝いテロ組織との戦争を誓う

2010-08-05 23:04:03 | プントランド関連
 新国旗を前にFarole大統領演説す―

 プントランド指導者Farole博士は「プントランドを攻撃した」テロ組織との戦闘を宣言した。

Garowe Online Somalia: Puntland declares war on terrorists and pirates Aug 3, 2010 - 11:29:23 AM

 Farole大統領は2009年1月以来,現職。主都Garoweにて12年目の独立を記念する。この儀礼に際して,公式には初めて,プントランド新国旗がお目見え。

 大統領は37分のスピーチを行い,テロと海賊問題,地域ないし国際的治安問題,政治と宗教,テログループによるプントランド公務員の殺害やプントランドの連邦制へのスタンスなどを語った。

 治安問題に関しては,7月26日Bossaso郊外Karinにて戦闘し13名のテロ組織員を殺害した治安部隊を称賛した。「私はわが治安組織を称賛する。彼らは国家とその民を,テロリストやそのシンパに対して防衛したのだ」。

 南部ソマリアは1991年以来,人口をプントランドに流し入れてきた―と彼は語る。「全ソマリ人はプントランドの平和から利益を得ているのである。プントランドはソマリ政府に無視され,車も通らない遠隔の地であった―南北通貫ハイウェイを除いては」。

 にもかかわらず南部人はプントランドに逃亡し,そして受け入れられて平和を享受した。しかし南部の騒乱は収まらず,アルシャバブと呼ばれる悪魔this devil called Al Shabaabが勃興した。注意すべきだが,新来者のなかに,テロリストが派遣した,プントランドに混乱を作り出そうという者たちが紛れ込んでいる…。

 そうしたテロリストたちは政府要人や民間人指導者たちを殺害している。それは民衆に,「我々はここで平穏に暮らせるのだろうか?」と恐怖させ,「さあテロリストに屈しよう,でないと彼らは我々を殺すであろう」と思わせるためなのだ。

 そうした者たちの共感者たちはGolis山地に隠れている―「私は宣言するが―プントランドの選挙を受けた指導者としての責務,プントランドのひいては全ソマリ人への義務から―,イスラムの名に隠れたテロリストどもと,我々は戦うであろう」。民衆の大いなる歓呼の中,彼は誓うのである。

 FaroleはGalgala丘陵地に潜む,米国テロリストリストに名の載るMohamed Said Atomに言及する。彼はネットのチャットで「我々はアルシャバブの一員だ。アルシャバブは我々の一員だ」と語ったという。とはいえ,VOAインタビューでは,相互に無関係を主張するもののようであるが。

 またAtomがその闘争に氏族的色彩を偽装しようとしていることを批判する。プントランドの諸氏族は他の氏族のテリトリーを侵そうなどとはしない」,しかし「ソマリ氏族はすべて牧草地を確保しようとする。プントランドの氏族だけがそうしない」。
 Nugalで遊牧民が不法に構築したもので牧草地を囲い込もうとする,それをプントランド軍は破壊したのだという。

 アルシャバブについては,7/11のカンパラ爆破事件に言及し,彼らはアフリカの角地域,さらには紅海にまで混沌を広げようとする者たちであるとする。
 こうしたテロリストたちについては,対テロ法は発効しているが,けっして追及しつくそうというわけではない旨,述べる。殺人・国際テロ組織との関係などを除けば,恩赦が与えられるであろうとするのである。


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