空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

メモ:日韓防衛負担のお話

2019-11-29 11:04:43 | Weblog


 これが「日本は韓国に 一 方 的 に 安保コストを 丸 ご と 肩代わりさせている」の意味なら、わけがわからんの一言で切ってよいだろう。



 相互的なのは当然だ。しかしたとえば、ソヴィエト連邦と(任意のワルシャワ機構構成国)とは相互的な関係ですよねーと言われたら、そりゃあおかしいと気付くだろう。その「相互的」の内容を問うべきなのだろう。

 実際、韓国に相当負担をかけているとはいえるのであり、端的に徴兵制の有無を指摘すればよい。共産勢力の南下を若い労働力を動員して防ぎとめてきた、とは、まあそのとおり。産業の面からいえば「浪費されたこの労働力が、もし自由に使えていれば…!」とは、そりゃあ思いたくもなるだろう。

 当然、日本側としては、血税を相当つぎ込んで国連軍の後方拠点・修理工場・戦略物資集積場・万が一のときの戦略縦深、通常時でも海空の抑えになっているじゃないかと言いたいだろうけど、まあ、「お前らの半分の人口で、お前らの倍の陸上兵力を常時貼り付けているんですけど?!」などと先方が泣きたくなる気持ちは理解できる。

 といって、前方貼り付けに自衛隊の一個師団・交代用に一個師団の計二個師団を国連軍の一部として供出せよ―なんて話が出たとしても、歴史的経緯を理由に認めなかったでしょうし、認めないでしょうけど。

 いっそのこと、朝鮮戦争のころに連合軍を組んでいたら…なんて妄想しかけるけれど、それやったら日本経済が沈没してたかもしれず。
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