空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

防衛相更迭:ソマリア

2009-05-16 12:09:24 | ソマリア関連
Garowe Online Pro-government Islamists battle Al Shabaab in central Somalia  May 15, 2009

 ソマリア中部,ベレトウェインでイスラム法廷系民兵とアルシャバブが小競り合いを続けている。Mahasなる街の確保をめぐるもののよう。

Garowe Online 10 killed in continued clashes, military chief replaced May 14, 2009

 死者数の伸びていく昨今。ソマリア合同政府は防衛相を挿げ替える。Gen. Said "Dheere" Mohamedは2008年以来の(Yusuf政権以来の)防衛相であったが,このたび大統領治安部門顧問となり,代わりにGen. Yusuf Osman "Dhumal"が入る。新防衛相は警察(捜査担当)出身―ってどれほど彼らの諸暴力装置の間の差異があるかは微妙な点ではありましょうが―。

 戦闘まっただなかで指揮官をすげかえるのは,異例というべきですね,常識的に。
 なおCapital FM及びSahan FMにつとめるリポーター氏が戦闘のあおりで負傷(2名)。負傷で済んでるのでさほどのニュースにはならんではありますが。

Garowe Online Somalia: President signs Shari'ah bill as national law May 14, 2009

 ソマリア大統領Sheikh Sharifはイスラム法を国法とする議案にサイン。これでソマリアは名目上完全なイスラム国家となった。"なんでいくつかのグループ(反政府が)がこれに反対して国家を破壊しようとしてるのか分からない"とおっしゃるが,答えは簡単,彼らは究極には彼ら自身が支配者でないことを不満に思っているわけだ。

 アメリカの手先云々言ったところで,実際政権に就けば結局諸国と交渉せざるを得ず,自分の意見をひっこめねばならない場面は当然出ますよ。それが気に食わないなら,永遠の野党の位置にとどまらざるを得ない。ところでSheikh Sharifはエジプトやスーダンに頭下げにいって警察訓練の提供の約束だとか資金援助だとか獲得してきましたが,Aweys先生はどこから何を獲得されました:

BBC US alarmed at Eritrea 'arms link' 16 May 2009

 USAはエリトリアをソマリア反政府派に対する武器供給の件で非難(エリトリアは常時この疑惑を否認する)。うち続く戦闘状態に,国連ソマリア特使Ahmedou Ould-Abdallaは現行合同政府崩壊の可能性に言及する者の,USAとしては陸上部隊派遣を考慮しない。

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