なんでも直そう・・・自分なりのエコを目指します。

ボランティアでおもちゃの修理そして自宅の電気製品などの故障にチャレンジ中です。其の他のことも気が向いたら書いてます。

ネルル人形

2023年05月22日 | おもちゃの病院

(全部の写真は、クリックすると大きくなります。)

20年ぐらい前のTOMYのネルルという人形です。

2015年にタカラトミーアーツ病院に出しても

右手のセンサーが悪く直らなかった物です。

 

おしゃべりはするのですが設定が出来ません。

もしかしたら直るかなと思って持ち込んだとのことでした。

大分古いので直らないかもしれないとのことで預かりました。

 

このおもちゃは分解がとても大変。

まずは電池ボックスの所の締め付けバンドを切り本体を取り出しました。

ケースを外そうとしましたがネジが外れません。

ケースをドライバーなどでコジリ広げて引っかかりを外し

やっと基板のネジを回すことが出来ました。

このケースを頭部に繋げているネジも外しましたが、

配線がギリギリの長さで気持ちよく外れてくれません。

そして古い為か線が固くなっていて配線が次々と切れてしまいます。

基板の所に「PIEZ2」と書いてある所から赤と黒の16cmの二本の線が

出ているのですが、その反対側がどこから切れたのか全く分かりません。

この画像の中ほどの 「PIEZ 2] と書いてある所から赤い線の下に黒い線が

出ていますが、その線の下に黒い線が隠れています。

このしゃしんのS字型に曲がっている赤と黒の線です。

一応、メーカーに問い合わせましたが一切データーが無いとのことで教えてもらえませんでした。

もしかしたらとの事で、修理している所を聞いてインターネットで検ヒットしませんでした。

配線が切れたままなのはとても気になります。

一応右手の方の確認をすることにしました。

腕の縫い目を切り開くと手のひらのスイッチに繋がる青い線が2本とも切れていました。

普通に繋いでみましたが線がギリギリの長さで余裕がありません。

写真のように線を継足しました。

左手のスイッチも接触が気になったので右と同じように縫い目を切り開いて

スイッチに接点復活材を沁み込ませました。

この時本体側の線が4本とも切れたので半田付けしました。

基板側も配線側も黒く酸化していて半田のノリが悪く苦労しました。

縫いぐるみの人形は糸を解くのは良いのですが、後の縫い付けが大変です。

頭を縫う前の本体側の縫い付けは写真を撮るのを忘れました。

基板は写真を撮りましたが、

頭を縫うとき途中で写真を撮ることに気が付きました。

(本当は分解中のケース部分の写真も撮っておくと次回の参考になるのですが)

生地が短くギリギリの所があり、

裁縫が苦手な私は四苦八苦しながら縫い付けました。

他のおもちゃの病院の方たちは皆さんこういうのは得意なのでしょうか。

 

手の方は直したのですが、やはり設定が出来ません。

なにかの機会に設定が進むこともあるのですが、完全にはできません。

赤と黒の二本の線も気になりますが、もしかすると心臓部のマイコンも痛んでい

るのかもしれません。

(マイコンが痛んでいるとき、時々正常に動き出すときがあります。

     しかし直ったかと思っても結局また作動しなくなります。)

ただ今回は、配線が劣化しているうえに短くギリギリな物が多く、イジレバいじるほど線が切れたりしてきます。残念ですが諦めました。

預かり物を返却するときはたとえ直らなくても、元の状態に戻してから返却します。

組み戻ししているとき線が短くコネクターが抜けてしまうので、押さえながらやりました。また線が切れないかヒヤヒヤしました。

本当はこんな中途半端な修理は悔いが残ります。

もしこのブログを見て、何か良い手段をご存じの方がいらしたら教えてもらえるとありがたいです。

今回は修理不能ですでに返却しましたので、次回に役立つかと思います。


機関車トーマス

2022年10月25日 | おもちゃの病院

30年以上前のプラレール 機関車トーマスです

動かないということで預かりました。

確かに電源を入れても動きません。

ほこりが沢山入っていましたが、ギャーなどの部品はしっかりしています。

 

モーターに直接 1.5 Vをつないでも動かないので、モーターが不良なのはわかりました。

モーターの軸を何回か回していたら動き出しました。

注油すればとりあえずは動いていると思いますが、30年以上も経っているものです。

モーター内部が気になり、モーターを分解してみることにしました。

モータの中のブラシや軸の部分がとても汚れていました。

ブラシの部分を軽く鑢でこすり、こびりついていたものを取り除きました。

(写真はその場で確認しなかったのでピンボケ写真しかありませんでした。)

ウエスでふき取るとその汚れ具合が分かります。

ウエスはこんなに汚れましたが、モーターのブラシはまだしっかりしています。

モーターを組み戻して、ギャーボックスにはめ込みました。

モーターは力強くしっかりと回ります。

これでまたこのおもちゃで楽しく遊んでくれることでしょう。


ディズニーのアリエルシャボン玉製造機の修理

2022年08月31日 | おもちゃの病院

おもちゃの病院には参加しているのですが、忙しさにかまけてブログの方は長らく投稿しませんでした。

Goo blogから「長期間ご利用がないブログの編集機能停止について」というメールが来ました。

ブログの編集機能停止を実施するとの連絡です。

出来れば細く長く続けたいなと思っていたので投稿することにしました。

 

今回直したのはシャボン玉が出てくるというおもちゃです。

先ずは電池を確認、電池は十分電圧が有ります。

 

電池の端子も綺麗で問題ありません。

早速分解しました

 



スイッチは問題なし。

モーター部分の白いギャーボックスも分解。

開けた途端、中の歯車がバラバラに。

モーターの回転の強さを確認、問題なし。

 

元に戻そうと歯車を組みなおして、白いケースをねじ止めしようとしましたが巧くはまりません。

細いチューブや歯車の位置を直しているうちに、細い白いチューブが外れました。

この白いチューブをはめ込むのがとても大変でした。

グリスがベッタリと付いていて、つかもうとしてもツルツルしてつかめません。

歯車の裏についている2つのリングの外側に細いチューブを巻き付け、

裏返してケースの所定の位置にはめ込まなければなりません。

輪ゴムでしっかりと押さえ、苦労の末なんとか組み込むことができました。

これらの部分は問題がないことが分かりました。

ただ配線が劣化、しかもギリギリの長さで3箇所が次々と切れました。

他の配線も切れそうになっていました。

線を少し継ぎ足し、点検しやすくして作業をしました。

他の所を点検すると、シャボン液のキャップ部にひびが入っていました。

テープやアロンアルファーで補強・接着してシャボン玉を出してみました。

最初はシャボン玉が出るのですが、

すぐに吹き出し口にシャボン玉が纏わりついてしまいました。

吹き出しの力が弱そうです。

液を少し薄めるといくらか良くなりましたがとても納得できるものではありません。

 

おもちゃの病院のメンバーに声掛けをして、良い方法がないか相談し、

細い針金で補強・締め付けしてもらいました。

その結果、先ほどの写真よりもシャボン玉がよく出るようになりました。

このシャボン玉製造機、手元にシャボン玉の液が結構伝わってきます。

スイッチや電池の部分などへの防水対策が無いのが気になりました。

何時もシャボン玉液をよく拭き取らないと、腐食して壊れてしまうのではと心配になりました。

 

 


しばらくお休みします。

2020年08月16日 | おもちゃの病院

このブログ、現在お休みしています。

お休み中にコメントを何件か頂き大変うれしく思っていますが、

素人なので、的確な返事が出来ないので(専門家ではないので)質問の回答はお許しください。

メダカ達も増え元気にしています。

おもちゃの修理は続けているので、

もう少し暇になったら、このブログまた始めたいとは思っています。


オモチャのオートバイを分解したら組み立てられず・・・・・・持ち帰って直しました。

2015年12月16日 | おもちゃの病院

 

                                                       

同じように壊れた赤と黒のオートバイ二台です。

両方ともタイヤ部分が折れているので預かりました。

 タイヤを芯棒に取り付ける為の放射状の支え棒が折れていました。

この部分は2台とも接着剤で直ったのですが、赤い方のオートバイがどうしても走り出しません。

指摘は無かったのですが、やはり直したくなります。

 

一応分解したら歯車の位置が分らなくなり組み立てられなくなりました。

こんな時は、分解する前に写真を撮っておけば良かったなといつも反省します。

おもちゃの病院の終了時間が迫ったので余計焦りました。

 

二台とも同じ人の物なので一緒に持ち帰ることにしました。

家でゆっくり、歯車の噛み合わせを試しながら組んでいきました。

頭部を持ち上げると噛んでいるギャーが動き、それぞれのレバーが動きます。

ところが、頭部を下げると噛んでいるギャーは動くのですが動くべきレバーがそのままで動きません。

何か連結させるべき部品が足りないのです。

 

幸いもう一台預かっていたのでそちらも分解してみました。

やはり連結するものがありました。

そこで、それに代わるL字型の物を釘を使って作りました。

矢印の先の白いものです。

 

支柱部分にキリで穴を開け接着剤で固定しました。

これで、頭部を上下させると力が伝わり、後車輪の歯車と噛み合いタイヤが動くようになりました。

(頭の位置は動かしながら調整したので、写真とはギャーの噛み合せ位置が変わっています。)

多分相当体重をかけて動かしたのか、タイヤの支えの棒と一緒にこの部分が折れてしまったのでしょう。

分解したときの欠片などは必ず一緒に保管するのですが、

欠片が無いということは遊んでいる時に折れてしまいゴミとして捨てられてしまったのでしょう。

幸いもう一台同じ形のものがあり比較が出来たので簡単に判って良かったです。

壊れたときの欠片はとても大切な情報を知ることが出来る物なのです。

壊れた時は、なるべく欠片も持ってきて貰いたいです。


古いメトロノームの修理

2015年06月24日 | おもちゃの病院

 

 

おもちゃの病院に古いメトロノームが持ち込まれました。

ゼンマイが巻けず、振り子の針が動かないということでした。

メトロノームはおもちゃではないのですが、

最近直した経験があったので一応預かることにしました。

 

 

実は先日訪れた親の家に動かなくなったメトロノームが置いてありました。

弾かなくなった電子ピアノは処分したのですが、メトロノームが残っていたのです。

もう使わないから、要らないと言うので貰ってきました。

内部がどうなっているのか知りたいので、分解するとゼンマイが油で固まっていました。

油を差しても動きません。

ゼンマイが固まっているので、

ゼンマイに油をたっぷり浸み込ませてから押したりずらしたりして金属板の間に油が入るようにしました。

他の部分にもたっぷりと注油していきました。

暫らくすると振り子がうごくようになりました。

 

 

 今回持ち込まれたメトロノーム、先日直したのとほとんど同じ構造でした。

ただ、油の固まり方が強く細かいところまで完全には綺麗には出来ませんでした。

最初動き出したときは弱々しい振り子の動きでしたが、

新しい油で古い油を溶かしながら根気よく磨いていくと力強い振り方になりました。

奥のほうが完全に綺麗に出来ないせいか、4~5分位で止まってしまいます。

時間が経てば油の力で徐々に溶けて動き出すのかもしれませんが、

はっきりとした事は判りません。

持ち主の方が引き取りに来たので、完全な修理が出来てないことを説明して返却しました。

 

やはり自分の満足のいく結果ではないので残念でした。

もし古い動かなくなったメトロノームをお持ちの方がいたら、

ゼンマイに油を差して固まっているゼンマイをほぐし、そのほかの部分、部分に注油してみてください。

もしかすると、動き出すかもしれません。

この時使った油は普通の機械油です。

グリスの方が良いのかも知れませんが、取り合えず手持ちの物を使いました。

 

写真は先日直したほうのメトロノームです。

    底の蓋を開けたところ。

   (小さい画像はクリックすると大きくなります)

 

   ケースから取り外して見ました。

  右上がゼンマイ、右下の円盤がベルを拍数によって鳴らす装置、左下が振り子の重り。

             それらの真ん中位の位置の棒に付いた小さなボッチが

             ゼンマイの力で回転してコチコチと振り子を降らせるもの。

 

  

              上の写真と同じところを角度を変えて撮りました。

                   (他の写真はクリックすると大きくなります)

 

   真ん中の歯車(左側に9個の歯がついたもの)ゼンマイを巻くとき一回転ごとに歯が進み

              9回転以上回らないよう、ゼンマイが解けるときも9回転以上解けなくなっています。

 

電子回路に使う IC 等は中身が見えないブラックボックスですが、

こんな機械を見ると本当に判りやすいです。

色々な工夫が詰まっているものだと感心します。

 

 

 


直らないと諦めかけたピアノのおもちゃ

2015年05月23日 | おもちゃの病院

おもちゃの病院が終了するちょっと前に

 「 ひかりのガイドつき  ピアノのえほん」 を音が出ないということで預かりました。


中の絵本部分にシールがベタベタに張り付いています。

   

今までこんなに沢山のシールが張り付いているの見たことがありません。

この絵本は音に合わせて真ん中の犬の人形が動きます。

そこにもシールが・・・・・・・・。

   


鍵盤を押しても音が全く出ないので、まず絵本本体からピアノ部分を剥がして分解しました。

スピーカーにスピーカーチェッカーを当てると音が出たので、

スピーカーは壊れていないと判定しました。

 

つぎは、マイコンの付いている基板を取り出してチェッカで音の有無を見ていきました。

ところどころでクリック音は聞こえるのですが、音は出てきません。


基板のIC周り部分を半田ごてで修正していきました。

するとIC周りから時々チェッカーで音を拾うことができました。

でもスピーカーからは音がまったく出ません。

ICか音声回路が不良でアースから浮いていて、

スピーカーのほうに音声信号が流れていかないのかなと思いました。


ここまで点検しているうちに おもちゃの病院終了の時間になってしまいました。

I C不良などで直らないとして、あきらめて返却しようかとも思いました。

しかし、ゆっくりと再確認したいので一旦組み戻しをし、宿題として持ち帰りました。


家で時間に余裕ができたとき、もう一度最初から点検してみました。

スピーカーをチェッカーで改めて点検すると、なんと断線しているではありませんか。

最初、おもちゃ病院の会場で点検したとき音が出たのは、

スピーカーチェッカーの探針を押し当てた時

切れていたスピーカーのボイスコイルが偶然つながったのでしょうか。

スピーカーを交換すると音が出てきました。

I C 周りの不良と スピーカーの不良が重なっていました、。

 

今回は、最初スピーカーを良品と判断したためにてこずったのです。

最初 念入りに確認すればこんな失敗は防げたものと反省しました。


裁縫の得意なおもちゃドクター

2015年03月21日 | おもちゃの病院

自分の参加しているおもちゃ病院には自分も含めて二人の女性ドクターがいます。

自分は普通のおもちゃドクターですが、

もう一人のほうは裁縫が得意なので多くのドクターから頼りにされています。

 

先日、犬の縫いぐるみの足が折れて直した時のことです。

後ろ足の骨折です。

電池ボックスの所から毛皮部分を外していきますが、

ガッチリと接着されていて中々剥がれません。

更には首や脚の部分も接着されていて、縫い目をほどく事もできませんでした。

仕方なく毛皮を切り裂いて中の部分を取り出しました。

修理は折れた脚の両面にプラスチックの添え木を貼り付け、

折れた箇所の上下に穴を開けて細い銅線を通し、

ぐるぐる巻きつけ補強したところにアロンアルファーを浸み込ませました。

強力瞬間接着剤ですが中々接着できません。

下手をすると押さえている指のほうが貼り付いてしまいます。

固まるまでジーツと押さえつけています。

ヤット固まり元に戻す時、

随分気を付けて毛皮を剥がしたのですが惨めな状態でした。

 

こんな時、裁縫の得意な彼女の出番です。

彼女の裁縫箱には色々な色の糸の他に毛糸や衣服を解した時の糸、

そのほか、裁縫の道具が色々入っています。

そして縫いにくい所等も器用に縫い付けていきます。

縫い上がるとどこを縫ったのかわかりません。

とても気軽にやってくれています。

おもちゃ病院には時々しか参加して貰えないのですけれど

とても貴重な存在です。

 


音の出る絵本の故障

2015年02月03日 | おもちゃの病院

絵本の表紙を開けると、20曲の童謡のボタンが縦、横に並んでいます。

縦の一列の音が出ません。

 

絵本の表紙部分から本体を取り外します。

本体部分は、強力な両面粘着テープで確りと表紙の内側に貼り付けてあるため

マイナスドライバーを本体と表紙部分の間に差し込み少しずつ剥がして行きます。

 

本体をあけるとボタン部分のシート、黒い絶縁シート、透明なシートの三層になっています。

 

透明なシートにカーボンで回路が印刷されおり、

その印刷の一部は板でしっかりと押さえてネジ止めし、基板に接続しています。

その基板にはICが付いていますが、黒いものに覆われています。

一応、基板に接続している部分を外し接触部分を磨きましたが変化はありません。

 

透明なシートの押しボタンの当る部分は、

ボタンを押すと短絡するように印刷されています。

普段は接触しないように各ボタンの回りに小さな柔らかい樹脂が3箇所

チョン・チョン・チョンと付いてます、バネの代わりなのでしょうか。

この透明シートの上には、ボタン部分に穴の開いた黒い絶縁シートが乗っかります。

その上に指で直接押さえるボタン部分が乗っかります。

このボタン部分の裏側にはカーボンが塗ってあり

表から指で押すと透明シートのその部分が短絡するようになっています。

アルコールで軽く拭いてから組み戻してボタンを押すと

音が出なかった所から音が出るようになりました。

ネジを締めてテストすると音が出なくなっています。

少しネジを緩めてテストしても矢張り音が出ません。

 

また分解して該当部分をショートすると音が出ます。

そこで、音が出ないボタンのカーボンが塗ってある所にアルミホイルを貼り付けてみました。

また組み戻してボタンを押しましたが、残念ながら音は出ません。

 

また分解してみました。

 

該当部分をショートすると音が出る時も有りますが、また出なくなったりと安定しません。

何回も出たり出なかったりです。音が出ていても直ぐまた音が出なくなります。

接点部分は接点復活剤やアルコールで洗浄しましたが同じです。

有効に半田付けできるところも無くお手上げ状態となりました。

今までの経験から今回も IC 不良の症状と判断し修理不能としました。

 

勿論、直らないおもちゃでも元に戻します。

新しい両面テープを本体の裏の4辺に確りと貼り、

表紙の内側に本体を元どうりに貼り付けます。

表紙の一部が剥がれていたので接着剤で簡単に補修しておきました。

 


あかちゃんチワワ(おもちゃ)の複雑骨折

2014年12月25日 | おもちゃの病院

尻尾が動かない、音が出ないとのことで預かりました。

 

犬のお腹のところの電池ケースを取り出す為に毛皮(表のフワフワをな布)を取り外しました。

グルーガン(ホットボンド)でガッチリと貼り付けてあったので剥がすのは結構大変でした。

毛皮を全部剥がすと尻尾が折れていました。

 

尾がどこから折れたのかを見るため胴体部分も分解。

すると、動きを伝えるプラスチック部分が折れていて、

そこを直そうとすると次々にプラスチック部が折れました。

直す為には完全に分解しなくてはならないので、

毛皮を外そうと思うと犬の口の辺りがグルーガンで必要以上にガチガチに固めてありました。

プラスチック部を直していると関節の部分が外れ易くなってしまいました。

次々と壊れるので、もうこれを直すのは無理なのかと思いました。

 

何はともあれ、出来るだけはやってみる事にしました。

 

折れた部分は3箇所、

この内一箇所は銅版を副木として貼り付け、針金を巻いて補強して接着、

残りの二箇所も針金を巻いて補強し接着剤で補修しました。

関節部(曲げる支点)は2箇所不良です。

真ん中の穴に針金を通して関節が外れないようにしました。

一箇所が右前足なので、写真では4箇所みたいですが5箇所の修理となりました。

 

 

 こんなに次々と折れるので材質の劣化かと思いましたが、

ほとんど左側が壊れているので、何かの強い力が左側に大きく作用したものと思われます。

何箇所も壊れているので、まだこれから壊れてくるところが出るかもしれません。

 

今回はこれで組み戻し毛皮を被せてテストすると

歩いたり、ワンワン吠えたり、尻尾を振ったりするので修理完了としました。


変身アイテム スパークレンスの修理

2014年10月22日 | おもちゃの病院

スパークレンスとは、ウルトラマンシリーズの中の変身アイテムだそうです。

持ち込まれたものは1997年と書かれたものでした。

やっとオークションで落札したお宝だそうです。

写真を撮らなかったので、参考として最近の写真を載せました。

(手で握る柄の部分は似ていますが、上部は大分変化しています。)

 

オークションで入手したときはライトは点灯そして音も出て正常でしたが、

すぐに音のほうが出なくなってしまったとのことです。

 

まずは分解、ところが溝の奥のほうで止めてあるネジの一本がどうしても外れません。

ネジの頭の溝がなくなっているので何人かで試しましたが駄目でした。

ネジが外れないと蓋が開きません。

蓋を開くためにはどんな方法でも良いのでネジを取り外すことを考えます。

(但し本体に傷を付けないよう、少なくとも外観は特に気をつけます。)

今回ネジの頭をドリルで削って頭だけ取りました。

ネジの頭が取れたので本体の蓋を外すことができました。

残ったネジ部分はニッパーで摘まんで回し、取り外すことができました。

 

本体の回路を点検すると修理用チェッカーのイヤホンで音を聞くことが出来、

本体側は問題が無いことが確認できました。

そしてスピーカーの断線をテスターで確認しました。

ところが手持ちのスピーカーと大きさが違い取り付けられません。

仕方が無いので、少し小さいスピーカーが有ったのでそれを使うことにしました。

確りと固定できないので、

両面テープやグルー(ホットボンド)で固定しました。

修理自体はとても簡単でした。

 

本体を組み立て、ネジ止めしました。

 

ところが隙間が空いてしまいます。

分解して確認すると、本体と蓋の内側のネジ止め部分が雄雌になり、

ずれないように填め込むようになっています。

ネジをドリルで削ったときの熱と切り屑で穴が狭くなり、

上手く填まらなくなっていました。

填め込むほうの太さをノギスで測ると5mm、

填め込む穴を一応5ミリのキリで削っても、矢張りまだ入りません。

次に5,5mmのキリで削るとスンナリと填まり、

これで隙間無くネジ締めができるようになりました。

スピーカーの料金300円を頂いて、返却しました。

 

今回のおもちゃは始めて見るものでした。

おもちゃ病院の人たちも何のおもちゃかまるで分かりませんでした。

このおもちゃで一体どんな遊びが出来るのかなと思ってしまいましたが、

本人にとってはとても大切なお宝なのです。

今回のような場合、ドリルでネジ等削るときに手が滑ったり、

力が入りすぎたりで外観を損ねる可能性があります。

その危険性を理解してくれる大人が付いていると、

万一のときのことを事前に説明できるのですが

今回そのような人が付いていなかったのでチョッと不安でしたが、

事故も無く直って本当に良かったと思いました。

 


ゼンマイが壊れたグーフィーのオートバイ

2014年09月28日 | おもちゃの病院

グーフィーが運転するオートバイ。

ゼンマイが空回りしてしまいます。

 

ゼンマイ部分を取り外しました。      

         

矢張りゼンマイの細い長い板バネが中心部分から外れて壊れていました。

 

このギャーボックスはブリキで出来ています。

後輪の片方を外し、ネジならぬブリキの爪をおこして分解しました。

使われている3個のギャーは全部金属製です。

裏蓋にはTOKYO DISNEY RESORTOと書いてあるので

そんなには古いおもちゃではないと思います。

 

ゼンマイの根元がのびて付け根から外れているので、

のびたまま差し込んでもすぐ抜けてしまいます。

一応ゼンマイの根元を差し込んでから、焼き戻しをして根元を曲げました。

ゼンマイの根元を曲げようと思っても曲がらないのでゼンマイを伸ばしてペンチで押さえ、

1.5 cmぐらいのところまでを真っ赤になるまで台所のガスレンジで熱し、

ゆっくりと炎から離していきました。これで曲げ伸ばしが出来るようになります。

 

押しても引いてもゼンマイが外れないように曲げてから、焼きを入れます。

焼き戻しをしたままだと曲げたものがのびてしまう為、曲げた部分を心棒から離し、

ペンチで押さえて又真っ赤になるまで熱します。

真っ赤になった部分を水に浸けて急速に冷やすと堅くなります。

 

しっかりと固定されたのを確認してからゼンマイを巻いてみました。

大丈夫です、ゼンマイがちゃんと巻けるようになりました。

ゼンマイを押さえながら、ブリキのケースに全部のギャーを組み込み最後に

ブリキの爪を曲げてギャーボックスの修理は完成しました。

何かこぼしたのかゼンマイが錆びているのでオイルを吹きかけておきました。

 

ギャーボックスを組み込んで走行テストをすると、キーキー音がします。

色々診ていくと前輪の所から音が出ていました。

そこにも注油すると音が出なくなりました。

 

カーペットの上だとノロノロとしか走りません、

底辺がカーペットの毛足に触り抵抗になるのでしょう。

でも床の上で走らすと気持ちよく走りました。

 


リモコン インセクト(6足歩行ロボット) & 其の他の修理

2014年08月04日 | おもちゃの病院

近くの公民館で おもちゃの病院を開催しました。

お昼近くなっても おもちゃの持ち込みが一台も無いので、

「この暑さではとても修理品を持ってくる気にはなれないね」

等と話していましたが、

全部で12台のおもちゃの持込がありました。

 

 

小学生2年か3年生ぐらいの男の子とお母さんが

全く動かないとのことで、

今まで見たことの無いおもちゃを持ってきました。

取り扱い説明書を見ると、

リモコン インセクト (タミヤ) と書いてありました。

 

電池端子を見ると端子の一つが液漏れで汚れており、

そのほかに電源スイッチのところのリード線が切れています。

 

電池端子を磨きグリスを塗り付け、

ミノムシクリップコードで電源スイッチとリード線を繋ぎ

小学生に操作してもらいました。

 

リモコンのボタンが2個ありそれぞれのボタン操作で

6個付いている足がガチャガチャと動き

前後左右に動き回りました。

動作は正常なようです。

 

早速半田ごての電源を入れて半田付けの用意をしていると、

小学生の目が輝きだし、作業台の方に近付いてきました。

本当は、子供には危険性などを考えて

「危ないから離れていて」というのですが、

その子の気持ちと親と私の監視の下ということもあり、

「半田付けやってみる?」ときくと

嬉しそうにうなずきました。

今回だけ特別に半田付けに挑戦してもらいました。

危なくないように手助けしながら取り組んでもらい、

きれいに半田付けが出来ました。

他のところへのショートや

確実な半田付けの確認をして、

「上手に出来たね」

と褒めると、とても嬉しそうに微笑んでいました。

最後の操作テストをして、持ち帰って貰いました。

親子とも、とても嬉しそうでした。

但し、火傷等のこともあるので、

今後は子供に手伝って貰うつもりはありません。

 

そのほかに、全部木で出来た大きいおもちゃのトラック。

子供が上に乗ったのか(?)車軸が折れ、

トラックの荷台が取れていました。

家の人が直そうとして、

荷台のところを木工ボンドで貼り付けたけれど駄目だったとのことです。

簡単そうですが確りと直そうと思うと意外に難しいものです。

 

そのほかにもプラレールの電車、機関車

そして、受け答えしてお喋りをする犬の縫いぐるみ

スプレー付きの扇風機等々皆で取り組みました。

 

電池が少し消耗して誤動作しているものや、

電池が相当消耗して全く作動しないものが結構ありました。

百円ショップの電池チェッカーをまた薦めてしまいました。

安い割りにとても役に立ちます。

おもちゃ病院の仲間たちも活用しています。


モンコレバトルステージプラス (ポケモンのおもちゃ)

2014年06月30日 | おもちゃの病院

初めて見たおもちゃです。

青いボタンの調子が時々悪いということで持ち込まれました。

この本体の上に二つのポケモンのフィギュアを置いて遊びます。

 

一体どんな遊び方をするのか全く分かりませんでした。

他のおもちゃドクターも、

どんな遊びが出来るのか首をひねっていました。

 

分からないながらも、まずは電源スイッチをオン。

正面のディスプレーが表示されました。

青いボタンと赤いボタンを押すと表示が変化しました。

次に手前の赤と青のレバーを

それぞれ時計方向にグルグルグルと回してみました。

ディスプレーの表示が変化して

それぞれのエネルギーが増加することが分かりました。

赤ボタンを押すと表示が変化、

青ボタンを押すと時々反応します。

 

早速分解しました。

青ボタンのスイッチを直接テスターで測ると

オン、オフが正常に切り替わります。

でも、電気を入れて動かしてみると矢張り駄目です。

 

スイッチより後の回路が悪いのかなと思いましが、

スイッチの配線をチョッと引っ張ってみると、

スポッという感じで片方の線が抜けてきました。

半田付けが悪かったようです。

 

しっかりと半田付けをしてから、

電源を入れると青ボタンがちゃんと働くようになりました。

中国製のおもちゃは、線材や半田付けが悪いことがよく有ります。

そのうち改善されることを望んでいます。

 

このおもちゃは、一人でも二人でも遊べるようです。

対戦しながら競争すると高得点を得ようとして

レバーを高速でぐるぐる回しボタンを連打するなど、

結構上半身の運動になるかもしれません。


古いTOMYのプラレール(D51)

2014年04月17日 | おもちゃの病院

今回はトミーの古い機関車 D51 のおもちゃの修理依頼がありました。

(いずれの写真もクリックすると拡大します。)

 

動かない、そしてゴムタイヤを交換とのことで預かりました。

モーターの入っているギャーボックスがブリキで作られているので驚きました。

自分が今迄直したものは、ギャーボックスが白い樹脂で作られたものばかりでした。

そして、現在のおもちゃのスイッチは本体の上部に付いているのですが、

今回のものは機関車の前方下部に付いていました。

(本体を引っくり返した写真ですが、左の白いものが連結器で

反対の右側の白っぽいレバーがON/OFFのスイッチになっています)

 

ギャーボックスを外した機関車の台の部分です。                                                                                                         

 

モーターの入ったブリキ製のギャーボックスです。

写真では判りにくいのですが、一枚の歯車を除いて他は皆金属製でした。

今のものはケースも歯車も全部樹脂製です。

 

今回はモーターが悪くなっていました。

モーターを交換しようと思いましたが、どの部品も確りと取り付けてあり

簡単には外すことが出来ません。

下の写真の ギャー外し を使って、

やっとのことでギャーの軸を抜くことが出来ました。

でも余りにも確りと取り付いていたので、

ギャー外し の心棒が少し歪んでしまいました。

(もしこの工具が無ければ分解不能で直せなかったかもしれません。)

モーターを交換しても接触不良箇所があちこちに有り、

磨いたり手直しをしてやっと動き出しました。

動いている時は機関車の前のライトが点灯していました。

最後に、ネジならぬブリキケースの爪を曲げて確りと取り付けました。