なんでも直そう・・・自分なりのエコを目指します。

ボランティアでおもちゃの修理そして自宅の電気製品などの故障にチャレンジ中です。其の他のことも気が向いたら書いてます。

トミーの古いレーシングカーの故障

2012年08月18日 | おもちゃの病院

動かないということで預かりました。


レールの金属部分とつなぎ目、なんとなく錆気味です。

レール部分は軽くヤスリをかけ、つなぎ目と一緒に接点復活剤で磨きました。

コースの各点で電圧を測ると、

時々電圧を感知しないことはあるもののほぼ正常になりました。



これで走行するかなと思い、車を乗せました。

残念、まったく動きません。



早速分解してみました。




モーターの力を車輪に伝える2~3mm位の歯車部分が有ります。

この歯車を押さえる白いリングが割れ、位置がずれてしまっていました。


その為、モーターが回るのを妨害しているのです。

この歯車は入手できません。


部品入手出来ずで修理不能にしようかなと思いました。



古いおもちゃながら、直ればまだまだ楽しく遊べるのになどと思ってしまいます。



部品がピッタリに作られているうえに、

これだけ小さな歯車なので

位置や歪みが大きいと上手く噛合わなくなるかもしれません。

でも、駄目もとでやってみることにしました。



歯車にはオイルなどが浸み込んでいるので、アルコールに漬け込んで洗いました。

歯車の位置を定めて瞬間強力接着剤を浸み込ませました。

オイルが取り切れたか判らないので接着出来るか不明です。

2時間ほど待ってからモーターに1.5Vをつなぐと回転しました。

歯車も確りと付いていました。


途中、色々と調整をしたので銅板が折れてしまいました。

このように修理中細かい部品が壊れてしまうことがよくあります。

今回は銅板に少し余裕があったので、

曲げるところを調節し使えるようになりホッとしました。



全部組み立て、走らせました。

あまり速く走らせると脱線してしまいますが、

程々の速さでなら 何とかだましだましという感じですが走行するようになりました。



アンパンマンのピアノ

2012年08月13日 | おもちゃの病院

音が3箇所出ないアンパンマンの電子ピアノを持ち込んだ、子供連れのお父さんから

「できれば、直すところを見たい」

との希望がありました。


3箇所ぐらいの音出ずなら、ボタンの内部の汚れぐらいかなと簡単に考えて

どうぞと言ってしまいました。



(実はなかなか直らず四苦八苦したり、

分解したとき、修理に出したときより悪い状態になるときなどがあります。

そのときお客さんからジーと見られていると、とても緊張してしまいます。)




おもちゃを持ち込んだ人と一緒にねじを外し、スイッチ部も開けてみました。

内部にごみはありましたが、基板の錆や割れなどはありません。

一応、基板の接点部やボタンのゴムの部分をを清掃してみましたが変化はありません。



そこで基板のパターンをたどろうとしましたが細くて、しかも何本もあるので、

目がチラチラしてしまい、少ししかたどれませんでしたが、

なんとか、フラットケーブルのところまでたどることが出来ました。


基板と基板をつなぐフラットケーブルの半田を盛りなおしましたが、

やはり変化がありません。


ICの基板のところも半田付けをし直しました、

矢張り変化がありません。


この様な場合は、じっくりとみて見ないと判りません。、

ICの可能性があることから、直らないかもしれないことを了解してもらい、

入院させることにしました。



家に持ち帰って、インターネットで回路図を探しました。

幸い、「おもちゃ病院 ゼンマイ」というホームページに載っていました。


時々見るのですが、とても参考になるホームページです。

リンク フリーとなっていたのでURLを、


http://homepage2.nifty.com/ken-ssc/zenmai/ /a>


「おもちゃ病院 ゼンマイ」 ゼンマイ・バナー

http://homepage2.nifty.com/ken-ssc/zenmai/images/kairozu/anpanman-kbd.jpg

回路図を元に回路を点検し、

不良箇所からICの脚までたどることが出来ました。

テスターで導通をみると一応つながっています。

音の出ない回路を、他のキーを担当しているICの脚に繋いで見ると、

他のキーの音が出ました。

ということは、この回路の方は正常なようです。

ICの脚の半田も盛りなおしても直らないのですから、

ICの不良しか考えられません。


残念ですが、修理不能となってしまいました。