日本語会話教室

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07月28日(金)
町内ご近所でおこる話し (22)
英会話に通う前に
 
 英会話学校がはやってる時期。大学へ入学できなかった者が海外大学日本校へ行った時期。さらに外国に渡り,大学へ入る前の英語などを学ぶ予備学校へわれもわれもとなびいた時期があった。さらにもっと前は大学の外国語学部への入学が流行った。好きで行くことはかまわないが,彼らは外国語を読めるようになるために行くわけではない。おそらく話せるようになることが目的で行くはずだ。しかも知り合いと話すためではない。むしろ初めての人と話すことができるようにと思っている。

 わたしは英会話は全くできないから,英会話ができない理由がわかっている。英会話というのは英語で会話する。英をとれば日本語で会話するということである。人とコミュニケーションをはかるのに会話でそれができる人は大変少ないのではないか。多くの人は,大学へ入ったがほとんど友達もいない。教室で授業を待つ。話す相手もいない。講習会を受けるため教室に集まった。みな沈黙を守っている。言葉が出てこないのである。英語だったら出てくるのであろうか。そんなことはあり得ない。
 英会話学校という前に日本語会話学校を開く必要がある。誰もが入学資格を持った人ばかりであるからだ。私は日本語ができますという人はいくらでもいる。しかし自分から日本語を発する人は少ない。それは常に情報を整理して機に応じて出せる状態になっていないからである。メールが会話より多い携帯電話の使われ方は日本人特有だそうである。活字文化と会話文化の違いからくるという学者の分析もあるが,仲間同士以外の電話は会話ができるほどに訓練されていないと言ったほうが当たっているのではないか。

 日本語はむつかしいというのは世界的に周知のことである。日本人がそのためにしゃべることができないわけではない。子供のときから,学習というのは読む書く計算するの3点に絞られてきている。話すことはそれほど評価されなかった。「うるさい。静かにしなさい。」これが相場だった。今国際社会になって最も必要な説得力,コミュニケーション能力これが必要と感じても後の祭りである。100年の計で現れた結果であるから。
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