名前はジャワ島のジャヴァ

上段:投稿日 中段:カテゴリ 下段:サブテーマ ブログナンバー: 43
     
07月16日(日)
IT関連のカタカナ語と略語ABCに強くなるブログ (11)
携帯・家電に入ってるコンピュータ言語
 
 この稿の目的は専門用語を専門用語を使わないで説明することである。私が聞いている放送大学の教授がやさしく説明しようとして無意識に専門用語を使われる。ある概念の説明で,「国語を60点にセットする」と言われる。え! これ何のこと?「国語という変数に60を代入する」と言えば誰でも分かる。のど元過ぎれば熱さを忘れてしまわれたのだろうか。ご自分がわからず勉強中だった頃を。

 プログラミング言語にJavaという名前のものがある。これはインドネシアの島の名前である。アメリカ人がつけたものと思われるが,勝手につけるものだなーと思う。プログラミング言語はコンピュータの回路を物理的に繋ぎ変えなくてもいいようにと作られて久しいが,Javaは1990年代前半に開発された。現代では多くの支持者があり,家電などの組み込みシステムから携帯電話のシステム,大規模なサーバまで幅広く活用されている。  
 ネットスケープナビゲータとインターネットエクスプローラが張り合ったように,Javaと.NET Framework(ドットネットフレームワーク)が張り合っているが,ここではJavaの特徴をあげてみると,次の①と②の中間を行く仕様を持った言語である。
 ①プログラミング言語を使って書いたもの(ソースコード)はそのままでは実行させることができないものがある。CやC++という言語はコンパイルという操作を経て,実行できるプログラムに仕上がる。これがハードディスクで待機している。ユーザがクリックすればプログラムが開始する。
 ②ソースコードをインタープリターの下で開始すると1行ずつ機械語に翻訳しながら実行していく。その分実行の速度は落ちる。利用は少ないが,PerlやPHPという言語がその仕様である。


 Javaのソースコードをコンパイルしたものを中間コードと言う。これとインタープリターをどんなマシンにも組み込むことができる。これはWindowsやMac-OS,Tronなどの基本ソフト(プラットフォームという)に依存しない八方美人型のアプリケーションソフトだからである。さらにJavaは,これまでの言語に改良を加えられた使い易さつまりプログラミングのし易さと壊れにくさと保守のし易さ(変数に漢字が使えることもそのひとつ)に人気の秘密がある。最初に述べたある概念とはオブジェクトのこと。最近の言語構造はオブジェクト指向プログラミングができるような仕様である。オブジェクトとはプログラムを構成する部品と思っておく。現代のプログラムは部品にリンクするコマンドの集まりと考えればよい。
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )