ど~なる?バジェットキャップ論争!

2009-06-19 23:33:35 | Formula One
来シーズンのバジェットキャップ導入をめぐり対立したFIA(国際自動車連盟)とFOTA(フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション)の論争ですが、両者が和解に至るとことは無いのでしょうか?

18日FOTAは、F1から離脱し自らの新シリーズを立ち上げる意向であることを明らかにしました。
FOTAメンバー(BMWザウバー、ブラウンGP、スクーデリア・フェラーリ、マクラーレン・メルセデス、レッドブル・レーシング、ルノー、スクーデリア・トロロッソ、トヨタ)の声明です。
「昨年9月のFOTA設立以来、チームは共に働き、FIAと商業権所有者に対し、このスポーツの発展、改善のため、働きかけてきた。
前例のない世界的な金融低迷によって、F1のコミュニティーは大きな苦難に直面することになった。FOTAは、我々のスポーツの歴史の中でも最も大きなコスト削減対策を成し遂げた。
特にマニュファクチャラーチームは、インディペンデントチームに対してサポートを提供してきた。インディペンデントチームの多くは、FOTAの取り組みがなければ現在このスポーツに参戦することはなかっただろう。FOTAのチームはさらに、持続可能な将来のモデルを持つ、自発的かつ大幅なコスト削減に合意した。
こういった努力をしてきた全チームは、FIAと商業権所有者に対し、2012年末まで参戦する用意があると伝えた。
FIAと商業権所有者は、FOTAを分裂させるために動いた。
大多数のチームの意向は無視されている。さらに、2006年から長きにわたり、商業権所有者により何千万ドルもの金が差し引かれてきた。このことおよび妥協のない状況にもかかわらず、FOTAは心から歩み寄りを求めてきた。
しかしながら、チームはこのスポーツの基本的な価値について妥協し続けることはできないことが明らかとなり、2010年世界選手権への元々の条件付きエントリーを変えることを拒否した。
従って、チームにとって、参戦者およびパートナーの価値を反映する新たな選手権への準備を始める以外に他の方法はなくなった。このシリーズは、透明性のある統治とひとつのレギュレーションを持ち、さらなるエントラントを呼び込み、世界中の観客のために料金の低価格化を用意するなど、ファンの希望、パートナーおよび他の重要な利害関係者の要望に耳を傾けるものである。
主だったドライバー、スター、ブランド、スポンサー、プロモーター、歴史的にモータースポーツの最高峰にかかわってきた企業はすべて、この新たなシリーズに登場することになるだろう」との事です。


一方のFIAはこの声明に対し、次のような声明を発表しました。
「FIAはFOTAの最新のプレス声明の内容を理解した。FOTAがこのスポーツの利益のために和解に達することができないことに、FIAは失望しているが、これに驚いてはいない。FOTAの一部が、長期にわたる交渉期間を通してこの結果を求めており、議論への誠実な取り組みを行ってこなかったことは明らかである。
FIAは選手権において経済の軍拡競争が行われることを許すわけにはいかない。また、FIAはFOTAにF1の規則を決定することを許すこともできない。今夜、2010年FIA F1世界選手権への無条件エントリーの期限が切れる。2010年FIA F1世界選手権のエントリーリストは明日発表する予定である」 とのことです。

どのサイトを見ても、まだ新エントリーリストは発表されていません。

12日に発表されたエントリーリストはこちらです↓
AT&Tウィリアムズ(トヨタ)
BMWザウバーF1チーム(BMW)
ブラウンGPフォーミュラワンチーム(TBA)
カンポスグランプリ(コスワース)○
フォースインディアF1チーム(メルセデス)
マノーグランプリ(コスワース)○
パナソニック・トヨタレーシング(トヨタ)
レッドブルレーシング(TBA)
ルノーF1チーム(ルノー)
スクーデリア・フェラーリ・マルボロ(フェラーリ)
スクーデリア・トロロッソ(TBA)
チームUSF1(コスワース)○
ボーダフォン・マクラーレンメルセデス(メルセデス)
〔アルファベット順で記載、カッコ内はエンジン、○印は新チーム〕

現在の10チーム全てがエントリーされたが、BMW、ブラウン、トヨタ、マクラーレンのエントリーは条件付きのまま。フェラーリ、レッドブル、トロロッソは無条件でのエントリーであるとFIAは発表していました。

新チームは、GP2で活躍するカンポス、ユーロF3のマノー、昨年からF1参戦を表明していたUSF1となっています。すべてコスワースエンジンを使用するそうです。

FIAは15の新規チームからエントリーの申請されたことを明らかにしています。
FIAの声明です。「15の申請者がおり、まずはプロセスに従って12チームを選出した。
より有力な9チームの話を聞いたが、十分な資金を持った、優れたエントリーが非常に多かった。
非常に難しい作業だった。しかしひとつ、利点となったのは、時間の余裕がないことで、プランと回答をしっかりまとめ上げているチーム、作業の過程でうまく成功させているチームがはっきりしたことだ。F1の世界に参入するのなら、早急かつ優秀なレスポンスをする能力が必要である。従って、時間の短さは新たなエントラントに対する“ストレステスト”になった。
実行可能なチームがこれほど多数存在したことはある意味驚きであったが、驚きよりも心強さを感じた。F1は素晴らしい可能性を秘めている。経済面の改革により、参入への障壁を現実的なレベルにまで下げれば、新規チームの強力な市場があるということがわかり、喜ばしい。今回の行動により、長年F1グリッドに空きがあったのは、単に参戦コストが高すぎたせいであったことがはっきりした」との事です。

エントリーが認められなかったチームは、エントリー枠に空きができた場合に備えてFIAと話し合いを続けていくと発表しています。
条件付きエントリーとなっているチームは6月19日を期限としてエントリーの条件の見直しに関して協議することになります。
ローラはエントリー申請を取り下げることを明らかにしています。


オイラは、F1は何時のときもFormula Oneであってほしい。
制限制限でみんな似たようなマシンやエンジンはイヤです。
F1は常に新しいテクノロジーを求めてほしいです。
60年の歴史を汚すような決定をしたら、ファンは自然に離れていきますよ!