いきけんこう!

生き健康、意気兼行、粋健康、意気軒昂
などを当て字にしたいボケ封じ観音様と
元気印シニアとの対話。

安心実現内閣発進! 平成夏の陣を成し遂げられるか!?

2008-08-20 04:15:08 | 時の話題
北京オリンピックも折り返し点に差しかかった16日、送り盆を迎えました。

ヒツジグサの葉の上で日向ぼっこをしている牛蛙を撮ったデジタル・スナップを整理している最中に、福田総理自ら命名した「背水の陣内閣」を改造し、「安心実現内閣」を組閣してから2週間が経過しました。

そこで、「安心実現内閣」に因み、写真の真ん中で正面を向いている牛蛙を総理蛙とします。
その回りにいる牛蛙達に、福田改造内閣の閣僚と、それを取り巻く野党議員を想定して配置してみます。
但し、元気印の独断と偏見によるフイクションであることを、お断りしておきます。

総理蛙と同じ葉に乗っているのは与党蛙、総理蛙に背を向け、手前下の葉上にいるのが野党蛙です。
総理蛙を注視している右横の3匹の与党蛙は、総務会、政調会、選対委員を担う牛蛙でしょう。総理蛙と野党蛙との間に割って入り、体を張っているのは、幹事長蛙です。
では、総理蛙を監視するようにして、左上後方に控えている蛙は何者なのでしょうか。

それを詮索する前に、野党蛙の席に座らせたい野党牛蛙選びをします。
4匹の野党蛙は、野党第一党に属する牛蛙達で、野党第一党の政治活動に一家言持っている蛙達です。
幹事長蛙に背中を向け、3匹の野党蛙とも距離をとっている左下端の蛙は、総理大臣の椅子を狙っている蛙野党のチャンピオン蛙です。

有権蛙達が蛙野党に期待して応援した結果、蛙国会における衆議院は与党、参議院は野党が多数を占める「ねじれ現象」が起きました。
蛙野党は、想定外の珍現象に有頂天になり、「ねじれ現象」を逆手に取って、解散総選挙を連呼するだけの蛙集団になってしまいました。
やがて、蛙野党の国会活動に期待を寄せていた有権蛙は、政局に執心するだけの蛙野党に嫌気が差し始めました。それを敏感に察知したチャンピオン蛙は、1匹蛙の位置に、下半身を水に浸して日向ぼっこです。

野党蛙の蛙国会での法案審議は、これまでの万年蛙野党が採った「何でも反対」作戦で臨んでいます。
これでは、蛙社会の将来をどうするかの哲学や政策を表明したマニフェストは、選挙対策用の道具にしか過ない有名無実の証文である、と明言したのと同じです。
早期解散をして2大政党の到来を唱える蛙野党の訴えは、求愛する牛蛙の鳴き声にも劣ります。

審議拒否戦術を最優先した国会活動を展開する蛙野党には、蛙与党が提出した議案が不十分であれば、自らが議員立法して対抗する戦略を練り上げ、マニフェストに掲げている諸政策を実現するための戦術を貫き通し、その成果を国会の内外でアピールして貰いたい。残念ながら、そんな志は見当たりません。
反面、牛蛙の求愛には、自らの種族を蛙社会の中に存続させるという、厳然たる命題があります。それを果たした牛蛙達は、短い天寿を全うするのです。

あわよくば総理蛙を裏で操ろうと、その機会を虎視眈々と狙い、総理蛙の動静を探っている蛙の正体が最後の詮索になります。
それは、恐らく、総理大臣や3役を経験した風見蛙、劇場演出蛙、失言癖蛙達でしょう。
このように、蛙与党では、総理経験蛙らがうごめき、総理蛙の調整役を自認したり、自説をアピールしたりして、総理蛙に無理難題を突き付けているようです。
そんな蛙政界の動きを、蛙の政界には魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめいていると、有識蛙は言っています。

それらの政治蛙達は、有権蛙から託された政治課題を認識して、大局的な見地から、蛙社会が求めている現実課題を具体的な政策として、時の総理蛙に提言や意見を具申する代わりに、自派閥蛙や役所蛙に好都合となる諸政策を呑み込ませようと企んでいるようです。
これでは、有識蛙や有権蛙は、魑魅魍魎が安住する世界だと、揶揄せざるを得ないのです。

大阪夏の陣に話を移します。
徳川家康が、関が原の戦いから大阪の陣を経て天下統一を成し遂げたこと。
大阪の陣には、冬の陣と夏の陣があり、後者の合戦で豊臣秀頼は徳川家康に滅亡させられたことも、日本史のイロハですね。

冬の陣を締結するに当たり、家康は老獪な戦略を練って秀頼と手を結びます。
その結果、豊臣軍(西軍)が夏の陣で採れる作戦は、城外で戦う野外戦しかない状況にまで追い詰められ、西軍は「背水の陣」を敷いて、30万人とも言われている、おおよそ15倍の兵を要する徳川軍(東軍)との合戦に臨みます。その結末は、歴史が証明しています。

そこで、ヒツジグサの蛙の配置を、夏の陣で「背水の陣」を敷いた西軍の武将たちに置き換えてみます。

総理蛙は、正軍の大将・豊臣秀頼、右横の3役蛙は、真田信繁(さなだ・のぶしげ)、後藤基次(ごとう・もとつぐ)、毛利勝永(もうり・かつなが)、幹事長蛙は、大野治長(おおの・はるなが)です。元総理蛙は、秀頼の母・淀殿(よどどの)にします。

西軍は、夏の陣での戦略について軍議をした結果、籠城論と野戦論(城外決戦論)に二分され、治長の調整で後者に落ちつき、第一、第二軍団を新編成して、東軍を迎え撃つ戦闘体制を整えます。

真田信繁(講談・歴史小説等では幸村:ゆきむら)は、第二軍一万二千人を率いた軍団長で、9隊から編成され、毛利勝永隊が入っています。
六千四百人の第一軍団長となったのは、後藤基次(又兵衛)。9隊編成の中には、明石全登(あかし・てるずみ)隊が入っています。

「軍師二人」(司馬遼太郎)では、「城内に、真田、後藤という、百世に一人、出るか出ぬかの軍略家が居る。そのどちらに統帥権をあたえ、どちらの作戦を用いても、東軍を壊滅させることは不可能ではあるまい」と、全登にわしめている、軍略に秀でた武将でした。
治長は、勝永、信繁、基次ら、流浪の者達の軍才を見出して、西軍の部隊長に取り立てる一方、豊臣氏存続に心労します。
岡山(四条畷市)方面における前田利常(としつね)らの隊との戦闘で弟・治房(はるふさ)隊が敗北したので、秀頼室・千姫を大阪城から脱出させ、自らの命と引きかえに秀頼母子の助命嘆願をするのです。家康はそれを許さず、孫娘・千姫を預かりながらも、秀頼母子を監視させます。

天王寺口の戦いで本多忠朝(ほんだ・ただとも)らを撃破して家康の本陣に突入した勝永隊。
しかし、信繁隊が壊滅し西軍の戦線が壊滅すると、東軍の四方攻撃を受け撤退せざるを得なくなります。
勝永は東軍の反撃を防ぎながら残留隊を統率して、本陣のある大阪城内に撤収させたのです。

既に、道明寺(どうみょうじ・藤井寺市)方面の戦いで基次は戦死。
天王寺口方面における東軍の忠朝との戦いで、忠朝と共に戦場の露と消えた信繁。
大阪城二の丸も東軍の追撃をかわす事が出来ず、裏切り者の放火で城が炎上したのを見て、秀頼は自殺を図ります。それを諫止(かんし)したのが速水守久(はやみ・もりひさ)でした。

守久は、治長と協同して秀頼母子の助命嘆願をしたが叶わず、秀頼の介錯を務め、その死に殉じたといわれている七手組(ななてぐみ)の筆頭でした。
主君を最後まで守り抜き、敵の手にかけさせなかった治長も、秀頼母子に殉じています。

自らの命と引き換えに、治長と守久による秀頼母子の助命嘆願を拒否した家康は、秀頼らが立て籠っている天守下の土倉に向かって発砲を命じます。
夏の陣で「背水の陣」を敷いて戦った西軍の生き残りは全員自害し、豊臣氏は滅亡するのです。

特筆したいのは、家康は、情報の価値、重要性を認識していた武将であったこと。
織田長益(おだ・ながます:有楽)親子、朝比奈兵左衛門(あさひな・へいざえもん)、小幡景憲(おばた・かげのり)らから、西軍の作戦や戦闘態勢など、など、敵軍の最新情報が家康へもたらされるようにしているのです。西軍内に諜者を送り込み、その時々における西軍の動静を的確に把握し、次に採るべき行動を即決しています。

話は「安心実現内閣」に戻ります。
福田総理は、「背水の陣内閣」と自ら命名した内閣を、起死回生を祈願して「安心実現内閣」に改造し、「平成夏の陣」の戦端を開きました。

福田総理は、「日々の生活でどのような実感をもっていらっしゃるかに思いをいたし、国民目線を踏まえた新しい内閣の下で実行していく」と、記者会見で述べています。
一方、民主党が有権者のための議員立法を行い、マニフェストに掲げている公約を法案として施行するだけの実力を証明する党へ脱皮すると、二大政党時代が到来するでしょうが、相変わらず、政権交代を連呼するばかりの体たらくです。

与野党を問わず、議論のための議論を卒業して、山積する現実課題を解決するための政策を、キチンと期限を切って断行する政党であることを、有権者に対して明確にすることです。
しかし、発足後の「安心実現内閣」は、「安心実現をするための背水の陣内閣」と言いたいのですが、「平成夏の陣」には、武将であり軍師でもある信繁や基次、治長や守久に匹敵する忠臣が不在なのです。
ましてや、家康が敵陣へ忍び込ませた諜者は、皆無のようです。
ようですとは、第三者に正体を見破られる諜者など、この世にいないからです。
これでは、勝てる「平成夏の陣」も戦う前に勝負ありです。

「嘆き蛙になっては、明日への夢も希望もありませんよ。幹事長に期待しましょう」
やっとこさ、ボケ封じ観音さまが叱咤激励をしてくれる。

「福田改造内閣が、国民のためになる政策を実施する際、それに抵抗する諸勢力や閣僚に対して、総理大臣は強力なリーダシップを発揮すること。
各大臣には総理の掲げる政策を具体的施策に展開することを切望していますね。だから、多くの人達は、連日の熱帯夜も我慢して過ごしているんだ。それを言いたいのでしょう」

話は、再び横道に入ります。
アメリカ民主党の次期大統領候補に、バラック・オバマ上院議員が選ばれるでしょう。
オバマ候補は、「CHANGE」をキャッチフレーズに掲げて、ヒラリー・クリントン候補との激闘を戦い抜き、ジョン・マケイン共和党上院議員と対決する勢いです。

ところで、木村拓哉演じるところの新人議員・朝倉啓太が、政府与党の実力議員の謀略で総理大臣に担ぎ出される話で始まる、連続テレビ・ドラマ「CHANGE」が、先月放映されたのはご存知でしょう。

国政の最高責任者・与党総裁に、初当選の新米議員・朝倉啓太を担ぎだし、その裏で政治に素人の総裁を操ろうと企んだ実力議員との政権争いの渦に巻き込まれながらも、チーム朝倉に支えられた新米総理・朝倉啓太は、陰謀を企んだ実力議員の政治生命を絶ち、与党内に溜まっていたスキャンダルを一掃してしまいます。

このドラマでは、総理大臣の特権である「閣僚の人事権」を行使して老練な閣僚を束ね、伝家の宝刀を抜いて内閣総辞職、つまり、衆議院解散を決行して総選挙戦に挑む前総理大臣・朝倉啓太が描かれます。
選挙区に帰った啓太は、晴れ晴れとした笑顔で、自分の政治信条を有権者に訴えるのです。
連続10回のドラマは、この選挙演説シーンで完結します。

ドラマのラスト・シーンは、衆議院解散総選挙で野党を打ちのめし、総理大臣に返り咲いた前総理・朝倉啓太は、大鉈を振るって政界を「CHANGE」するメッセージを、明確に表しています。
特に、朝倉啓太が、20分近いワンカットでカメラに向かって総辞職する理由を視聴者に訴える場面、選挙区に戻り選挙演説をするすがすがしい啓太の映像を観た視聴者は、有権者として政治に立ち向かう闘争心を蘇らせたはずです。
啓太の敷いた「夏の陣・CHANGE」の快勝に、涙腺は緩みっぱなしでした。

元気印の独り言を小耳に挟んだボケ封じ観音さまは、呟きます。

「朝倉啓太の訴えが叶えられた時、そう、有権者が一票の重みを自覚して、それを行使した総選挙の後、どんな牛蛙がヒツジグサの上で日向ぼっこをしているのかしら。楽しみですね」

コメント
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