勝ち戦の論功行賞は、人の世の礼儀である。
戦国の世を待つまでもなく、今日でも常識だ。NHKの大河ドラマ「功名が辻」の主
人公山内一豊は、信長、秀吉、家康の3大名に仕えながら、「ぼろぼろ伊右衛門」
から一国一城の主に大化けする物語だ。3大名は、自分の家臣として一豊の戦場で
の功績に対して論功行賞を与えている。その積み上げがあったから、最後の仕上げ
として高知城を築城し城下町の整備を行っている。
安部総理が、総裁選挙での戦いに貢献した人に論功行賞を与え、感謝の気持ちを伝
えることは不思議な行為ではない。
サプライズ、サプライズは誰かと自薦、他薦をして騒ぎたてたTV各社は、安部内閣
の顔ぶれが決まると、安部総理誕生戦争に貢献した人たちに対する論功行賞内閣
だ、と論調を換えている。いつもの事ながら、出来事の表面をなぞるだけの騒ぎ報
道で、節操がない。
余談になるが、『朝日ジャーナル』の編集長を3年間務めたことがあり、それが休
刊したので、その雑誌の思潮を受け継ぐものとして創刊された『週間金曜日』の編
集委員、雑誌『潮』のノンフィクション部門選考委員などを務めている某ニューキ
ャスターの番組では、靖国参拝について各大臣にインタビューしていた。新旧各大
臣に靖国参拝をするかどうかのインタビューを行い、放送の名を借りて、それを何
処かへ情報発信していると勘ぐりたくなる。これは、きわめて巧妙な情報収集と伝
達であろう。何かと有名な放送局とキャスターだから、致し方のないことなんだろうか。
内閣総理大臣補佐官(首相補佐官)を定員の5名を任命したことで、安部政権運用
に期待を持った。これは、総裁選で公言していたことの一つであり、広報機能を重
視しているのは、「外にものを言う内閣」の性格を具体的に体現している。
首相補佐官の担当する役割は、①広報、②国家安全保障問題、③拉致問題、④教育
再生、⑤経済財政と明確にした。
首相補佐官は、内閣の重要政策に関して内閣総理大臣に進言し、また、その命を受
けて内閣総理大臣に意見を具申することを職務とする、と内閣法で規定されている
ため、28日の某TV番組で、広報補佐官は、首相補佐官が実施権限を持つように内
閣法を改正する意向を表明した。
「政治は結果である」を信条とする安部総理には、内閣法の改定が政権運営の将来
を左右する要因であり、内閣主導の政権運営を現実する決め手になる。
名前だけの○△諮問委員会、業界を代表する族議員提言、各省が当該大臣に熱を込
めて解説する省益最優先の政策提言などが罷り通っている政策決定の悪習をぶち壊
す最初の関門だけに、安部総理の手腕が問われる政治課題であり、特に、③、④は
焦眉の急になる。
安部総理は、経験不足と評されているが、広報補佐官の発言で、これから打つ手は
熟慮されていると判断した。
『政権運営戦争の論功行賞は、大いにやるべきです、観音さま』
『信長に仕えていた頃の秀吉、秀吉と天下統一に向かって葛藤していた家康が共
に、一豊の戦略提言や戦場での戦い振りを、自分の眼で見てキチンと掌握し判断し
ていたから、それに報いる論功行賞をした。それに負けまい、と一豊は努力を惜し
まなかった。人事の妙でしょう』
『鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギスです、ですね。観音さま』
『総裁を3期やって、鳴くまでまとう、ホトトギス。
序・破・急(じょはきゆう)、1期、2期、3期と区切りをつけた夢のある安部
政権構想の発表です。メリハリのない政権運営では、満員札止めは一期だけか、
途中退場だって。下手をすれば休演です』
『来年の参議院選挙の顔で終わるか、長期政権を維持する基盤構築とするのか。
政治に無関心な有権者は寝ていなさい、と公言した派閥の親方は、それを辞任し
て院政を狙っている。有権者をなめるんじゃない、てんだ。野党に限らず、自民
党内にも後釜を虎視眈々と窺っている輩が徘徊している。でも、安部内閣に論功
行賞で礼を尽くすのは、選挙権を持った人たちです』
『無党派と呼ばれる有権者も、それは承知でしょう。そう、そう。こんな一節が小
説「功名が辻」にあります。経験が多いということも、所詮は否定的な意見を豊
富に云えるというだけのことで、だからどうしようという案を思いつくに至ら
ぬ。とすれば、未熟と五十歩百歩か』
28日のNHK「安部内閣新閣僚に問う」に出演した新閣僚の発言を聴くと、論功
行賞より、担当する分野でのエキスパートであり、安部内閣のチームワークの好さ
を感じた。
郵政解散を断行した小泉前総理に匹敵する太っ腹があるかどうかが問われる局面が
待っている。安部内閣の政権運営が向日葵のように耀くようにと、ボケ封じ観音さ
まも、安部総理のリーダーシップ、官邸主導型の政治運営を期待している。
霞ヶ関改革なくして、美しい国、日本の再生はない。
『元気溌剌の元気印さん、早寝早起きが健康の元です。お休みなさい』
戦国の世を待つまでもなく、今日でも常識だ。NHKの大河ドラマ「功名が辻」の主
人公山内一豊は、信長、秀吉、家康の3大名に仕えながら、「ぼろぼろ伊右衛門」
から一国一城の主に大化けする物語だ。3大名は、自分の家臣として一豊の戦場で
の功績に対して論功行賞を与えている。その積み上げがあったから、最後の仕上げ
として高知城を築城し城下町の整備を行っている。
安部総理が、総裁選挙での戦いに貢献した人に論功行賞を与え、感謝の気持ちを伝
えることは不思議な行為ではない。
サプライズ、サプライズは誰かと自薦、他薦をして騒ぎたてたTV各社は、安部内閣
の顔ぶれが決まると、安部総理誕生戦争に貢献した人たちに対する論功行賞内閣
だ、と論調を換えている。いつもの事ながら、出来事の表面をなぞるだけの騒ぎ報
道で、節操がない。
余談になるが、『朝日ジャーナル』の編集長を3年間務めたことがあり、それが休
刊したので、その雑誌の思潮を受け継ぐものとして創刊された『週間金曜日』の編
集委員、雑誌『潮』のノンフィクション部門選考委員などを務めている某ニューキ
ャスターの番組では、靖国参拝について各大臣にインタビューしていた。新旧各大
臣に靖国参拝をするかどうかのインタビューを行い、放送の名を借りて、それを何
処かへ情報発信していると勘ぐりたくなる。これは、きわめて巧妙な情報収集と伝
達であろう。何かと有名な放送局とキャスターだから、致し方のないことなんだろうか。
内閣総理大臣補佐官(首相補佐官)を定員の5名を任命したことで、安部政権運用
に期待を持った。これは、総裁選で公言していたことの一つであり、広報機能を重
視しているのは、「外にものを言う内閣」の性格を具体的に体現している。
首相補佐官の担当する役割は、①広報、②国家安全保障問題、③拉致問題、④教育
再生、⑤経済財政と明確にした。
首相補佐官は、内閣の重要政策に関して内閣総理大臣に進言し、また、その命を受
けて内閣総理大臣に意見を具申することを職務とする、と内閣法で規定されている
ため、28日の某TV番組で、広報補佐官は、首相補佐官が実施権限を持つように内
閣法を改正する意向を表明した。
「政治は結果である」を信条とする安部総理には、内閣法の改定が政権運営の将来
を左右する要因であり、内閣主導の政権運営を現実する決め手になる。
名前だけの○△諮問委員会、業界を代表する族議員提言、各省が当該大臣に熱を込
めて解説する省益最優先の政策提言などが罷り通っている政策決定の悪習をぶち壊
す最初の関門だけに、安部総理の手腕が問われる政治課題であり、特に、③、④は
焦眉の急になる。
安部総理は、経験不足と評されているが、広報補佐官の発言で、これから打つ手は
熟慮されていると判断した。
『政権運営戦争の論功行賞は、大いにやるべきです、観音さま』
『信長に仕えていた頃の秀吉、秀吉と天下統一に向かって葛藤していた家康が共
に、一豊の戦略提言や戦場での戦い振りを、自分の眼で見てキチンと掌握し判断し
ていたから、それに報いる論功行賞をした。それに負けまい、と一豊は努力を惜し
まなかった。人事の妙でしょう』
『鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギスです、ですね。観音さま』
『総裁を3期やって、鳴くまでまとう、ホトトギス。
序・破・急(じょはきゆう)、1期、2期、3期と区切りをつけた夢のある安部
政権構想の発表です。メリハリのない政権運営では、満員札止めは一期だけか、
途中退場だって。下手をすれば休演です』
『来年の参議院選挙の顔で終わるか、長期政権を維持する基盤構築とするのか。
政治に無関心な有権者は寝ていなさい、と公言した派閥の親方は、それを辞任し
て院政を狙っている。有権者をなめるんじゃない、てんだ。野党に限らず、自民
党内にも後釜を虎視眈々と窺っている輩が徘徊している。でも、安部内閣に論功
行賞で礼を尽くすのは、選挙権を持った人たちです』
『無党派と呼ばれる有権者も、それは承知でしょう。そう、そう。こんな一節が小
説「功名が辻」にあります。経験が多いということも、所詮は否定的な意見を豊
富に云えるというだけのことで、だからどうしようという案を思いつくに至ら
ぬ。とすれば、未熟と五十歩百歩か』
28日のNHK「安部内閣新閣僚に問う」に出演した新閣僚の発言を聴くと、論功
行賞より、担当する分野でのエキスパートであり、安部内閣のチームワークの好さ
を感じた。
郵政解散を断行した小泉前総理に匹敵する太っ腹があるかどうかが問われる局面が
待っている。安部内閣の政権運営が向日葵のように耀くようにと、ボケ封じ観音さ
まも、安部総理のリーダーシップ、官邸主導型の政治運営を期待している。
霞ヶ関改革なくして、美しい国、日本の再生はない。
『元気溌剌の元気印さん、早寝早起きが健康の元です。お休みなさい』